くまごろうは今日、シアトル総領事館に赴き海外在住邦人のための衆議院在外選挙を行った。在外選挙は2000年から比例代表制だけが行えるようになったが、2005年以降は小選挙区でも投票が可能となり、2007年の参議院選挙が最初の小選挙区と比例代表の両方の投票が行える選挙であった。2007年、アメリカに移住するまで居住していた東京都大田区選挙管理委員会にくまごろうは在外選挙の申請手続きを開始し、翌年在外選挙人証を交付されて2009年8月の衆議院選挙が初めての在外選挙となった。
在外選挙では、先ず本人確認のため旅券と在外選挙人証の提示を求められる。次いで投票用紙申請書および投票用紙を封入するための大田区選挙管理委員会宛の封筒に必要事項を記入し、誤りがないことが確認されてはじめて投票用紙などが交付される。投票所は日本のそれと大差ないが、記入台の上には2冊の日本全国の立候補者名簿が置かれているため、かなり狭い。ここで投票する人は北海道から沖縄までいる可能性があるための処置だ。小選挙区の投票用紙に候補者の名前を書き、それを小さな封筒に入れ、この封筒を更にやや大きい封筒に入れて在外選挙人証の13桁の番号とくまごろうの名前および署名を行ってから封を閉じる。同じことを比例代表の投票用紙でも繰り返すのでかなりの手間だ。封を閉じたふたつの封筒を領事館の係員に渡すと、その係員はそれぞれの封筒に記載された番号、名前、署名を確認の後、隣席に陣取っている立会人に渡し、立会人が封筒に署名してから最初に宛名書きした大田区選挙管理委員会宛の封筒にふたつの封筒を入れて封が閉じられ、投票が終わる。
シアトル総領事館では投票期間は12月5日より8日までだが、投票期間が終了後確実に日本の選挙管理委員会に届けるために郵送や特別便で送るのではなく、領事館員がすべての投票を持って日本に行くそうだ。シアトルでは何人が投票するのか知らないが、今日は5人の館員が対応しており、万全を期すためにかなりの労力がかかっているように感じられた。在外選挙は海外にいる日本人として選挙権が行使出来る重要なことではあるが、現在海外に居住する日本人は120万人位とのこと、国にとっては金のかかることではある。
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