花里子(ネコ)
Feb
18
2003年にベルビューの動物愛護協会からわがやに里子に来た花里子は約900グラム、両手の平に乗る大きさだった。名前は三毛猫を英語ではCalicoと呼ぶので漢字をあてて命名した。来たての頃はとても活動的で家中を走り回り、体の大きさと同じ位の段差のある階段を駆け上がったりして、ネコなのだから1日20時間は寝ないとダメ、と言い聞かせたりした。
飼い主に似て食べることが大好きでドライキャットフードを飽きもせず食べ続けた。10才位になると体重が7.5kg前後と増えすぎ飼い主とともにダイエットが必要となり、以後はダイエットのキャットフードを与えた。ネコは草などを補給しなければならないが、デッキ以外部屋から出ない花里子には時々草を与えていたが、ある時からパンジーの花びらを食べるようになった。この習慣は死ぬまで続き、花びらを上手に一枚づつ食べた。
花里子はわれわれにとって重要なパートナーであり雑事に追われるわれわれを癒してくれた。とても健康でほとんど獣医のお世話になることもなかったが、数年前に突然何も食べなくなり、そのような状態が2週間ちかく続いたことがあった。心配になって獣医に連れて行ったら、左上の犬歯がぐらついていることがわかり、その歯を抜いてもらって家に帰ると早速餌を食べ始めた。ネコは我慢強いとつくづく思った。
いつもおっとりしているおでぶの花里子だが、武勇伝もある。わがやにはハミングバードがよく訪れるが、きっとハミングバードも太っちょの花里子をバカにしたのだろう。やや低空で飛んでいるハミングバードをジャンプしてネコパンチでデッキにたたきつけたことが3回あった。幸いわれわれが近くにいたのですぐにハミングバードを救助したが、内心花里子もやるじゃん、と誇りに思った。
昨年秋頃から体重が減り始め、また食事の量がめっきり減ってきた。おでぶちゃんだった花里子が随分とすっきりした体形になり、年末頃になると特に後足の筋肉が減っていることが素人目にもわかるようになった。今年2月になると食欲が一層減退し、2週目になるとほとんど食べなくなったが、それでもわれわれに甘えたりして今までとあまり変らない生活だった。しかし先週末からは一切食事をしなくなり、水曜日に獣医にみてもらうと肝不全とのこと、高齢のネコにはよく起こる症状で年齢を考えると安らかに眠らせるのが花里子にとっては最善の選択という結論に達した。
わがやに来てから17年8ヶ月、美人の花里子は最高のネコだった。
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Posted at 2021-02-22 06:04
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Posted at 2021-02-22 17:09
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