日銀は昨日の金融政策決定会合で景気は回復傾向をたどっている、として現状維持を決定した。為替市場は白川総裁の記者会見前から日銀が円高に対する行動を取らないだろうと見越し、84円20銭前後で推移していたものが、記者会見で日銀が何もしないと見るや積極的に円を買い83円60銭まで円高となった。
それにしても白川総裁の『円高によって輸出関連企業、特に中小企業が大きな打撃を受けており、経営者が大変な苦労をしているのは十分認識している。ただ、経済のグローバル化が進み、当局が為替相場を自在にコントロール出来るわけではないことも理解して欲しい。』という発言はいただけない。
白川総裁の発言内容が正しいのはみんな知っていることだ。それをわざわざ言うのは為替投機筋に当局は何もしませんよ、と伝えているようなものだ。天下の日銀総裁たるもの、あらゆる手段を講じて国益を損なう行き過ぎた円高を阻止する、位のことは言って欲しい。それとも白川総裁は円高の利益を享受する一部の業界寄りなのであろうか。
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Posted at 2010-09-07 14:50
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Posted at 2010-09-08 00:51
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