模型遍歴
Sep
28
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子供の頃から模型が好きで、小学校4年生の時に初めてHOゲージの鉄道模型を手にした。社会人になって経済的制約が少し緩くなると主に蒸気機関車を組み立てて走らしていたが、線路は走る時だけ組み立てていた。1971年にカリフォルニアに留学した時、アパートから大学に行く途中に大きな模型屋があったため、そこでアメリカのHOゲージの豊かさに接し、いろいろな文献やパーツを買い込んで日本に帰国してから約2メートル四方のレイアウトを作って、同時に2列車を走らせたりして楽しんでいたものだ。
子供が成長するにつれ部屋の中にレイアウトを組んで列車を走らせるのは住宅事情のよくない東京では極めて贅沢であることを切実に認識し、屋外で走らせるものとしてグローエンジンで駆動するラジコン模型に転向して、12分の1スケールのサンドバギーを組み立て、多摩川の河川敷で走らせるようになった。このサンドバギーは実に精巧に出来ており、メカ好きには垂涎の模型である。遠心式クラッチ付のためエンジンがアイドリング状態では車は停止しており、エンジンの回転を上げるとクラッチが接続して走り出す本格的なものであり、幼かった長男と一緒にずいぶん遊んだものである。1978年にアメリカに移住した時は2台目のサンドバギーを持参し、会社のピクニックで走らせたので、特に子供たちには人気があった。
その後グローエンジンで駆動するラジコンヘリコプターに興味を持ち、アメリカの通販でヒロボーのヘリコプターを購入し、多忙な駐在員生活の合間に組み立て、自宅のバックヤードで飛行訓練を行った。今から30年前のラジコンヘリコプターは安定性があまり良くなく操縦は難しく、消耗品であるメインローターを地面にぶつけてたくさん壊した。ラジコンヘリコプターの本には完成した模型を目の高さまで持ち上げ、そこから床に落して壊れるようでは飛行に適さない、と書いてあったが、一所懸命完成させた高価な作品を落すにはかなり勇気が必要だったことを今でも覚えている。
芝生のバックヤードで練習し、どうにか目の高さくらいでホバリングさせる程度の技術は身についたが、仕事に加えて長男のボーイスカウトのための活動や、ヨット、スキー、釣などのアウトドアアクティビティが増えるに従ってヘリコプターはガレージで眠ることが増えてきた。その上ゴルフまで始めてはラジコンヘリコプターの出番はない。
最近では電動の室内用小型ヘリコプターが手軽に買える。インターネットで見つけたものを衝動買いし、暇になったら飛ばしている。グローエンジンのラジコンヘリコプターは飛行準備に1時間もかかるが、これは電池で飛ぶから飛ばすための準備が何もない。最初は飛ばすのに少し練習が必要だったがすぐに慣れ、今ではベッドルームでの飛行を楽しんでいる。
Posted at 2010-09-29 22:57
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Posted at 2010-09-30 20:52
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