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半年以上待ってようやく手に入れた大切な柚子の木。購入したナーサリーの説明書によれば柚子のような柑橘類は湿り過ぎた土を嫌うとのこと、土壌の水分を測定するMoisture Meterを勧めている。Moisture Meterが50%を下回ったら水やりを行う。
今日、近くのHome DepotでMoisture Meterを手に入れた。これはなかなか見つけにくい商品で、最初の店員は一所懸命探してくれたが見つからず、2人目の店員が調べてくれてようやく見つかった。キャッシャーに尋ねたらこの商品を初めて見たと言っていた。
購入した商品は$8.30、土壌の水分だけでなく、酸性度と日照も計れるもので、園芸ではよく使われるらしい。わがやではもっぱら水分測定に使用するつもりだ。
柚子の木を鉢に植えた。説明書によれば直径が12インチ(305ミリ)の植木鉢に植えるようにとのことで、洋子さんが近くの店で素焼きの鉢を買ってきた。説明書に従って送られてきたバークと園芸用腐葉土を約1:4の比率で混ぜ、根の付け根が土の表面にわずかに出るように植えた。
この木はまだ土の表面からの丈が65センチの若木だが、2、3センチもある棘が生えている。説明書によれば若木は動物から自身を守るためにこのような棘を持つという。成長するにつれて棘は少なくなってゆくそうだ。
まだ木に残っている2つの柚子の実が大きくなって、10月頃に黄色く色付いてくることを心待ちにしている。
先週注文した柚子の木が昨日到着した。月曜日にカリフォルニアのNapaからUPSで出荷され、ネバダ、オレゴンを経由して水曜日の夕方わがやに到着した。
カートンボックスに入れられた柚子は重さわずか7ポンドで本当に入っているのか少し心配だったが、開けてみると背丈が約50センチの本柚子の木だ。残念ながらまだ青い柚子の実が3個輸送中に取れてしまっていたが、2個はちゃんと木に付いている。
取れてしまった青い柚子も食用に供することが出来るので、洋子さんに柚子に合った料理をつくってくれるように頼んだ。
根の部分はバーク(針葉樹などの幹の外皮を細かくしたもの)でくるんであり、輸送中の保水性も良さそうだ。明日、説明書にしたがってこの柚子の木を鉢に植えよう。
今年の5月頃、山椒を育てたいというエメラルドさんに、わがやの山椒の小枝を数本挿し木用に分けてあげたが、これらの小枝はうまく根付かなかったようだ。
そこで6月頃にわがやでも山椒の挿し木を試みた。洋子さんがナーサリーで手に入れたRootone Rooting Hormonという挿し木用薬剤を使って10センチ足らずの小枝を7、8本植木鉢に挿してみた。この薬剤には防かび剤も含まれているようだ。
最近になってその中の1本から芽が伸びて小さいながらも山椒の葉がひらいた。もう少し大切に育てて十分大きくなったらエメラルドさんにあげよう。
こんな時期には時季外れのような気もするが、柚子の話題。
今年1月のブログルに柚子の木をカリフォルニアのGrowquestという植木屋にインターネットで注文したことを書いたが、1月に送金したのにこの植木屋は色々と口実を作っていつまで経っても柚子の木を送ってこない。これまでに送ったメールの数は50を越すが、もう口実がなくなったのか最近は返事も送ってこない。
しかしこの植木屋のホームページは充実しており、今でも柚子が写真付きで掲載されている。また季節ごとにバラやレモンに加え、園芸用てんとう虫や蜜蜂まで売っており、母の日の少し前には盛んにカーネーションやバラの宣伝をしていた。YouTubeによるガーデニングに関する動画も多く、このホームページを見ると知識の豊富なプロの植木屋と思ってしまう。
最近になって忍耐強いくまごろうもさすがにしびれを切らし、インターネットで色々調べてみるとこの植木屋はかなり評判が悪く、送金してから6年経っても何も送ってこなかったり、送られてきた植木が枯れかかったものだったりと散々な評価だ。注文する前にこのようなことを調べておくべきだった、と後悔している。$120も払ったが、洋子さんとディナーに行ったと思って諦めるしかない。
とっくにしびれを切らした洋子さんは6月半ばに小さなレモンの木を買い、今では小さなレモンがいくつか実を結んでいる。
しかし柚子の木は欲しいので更にインターネットを色々検索し、ワインで有名なカリフォルニアのNapa Valley近くにあるFour Winds Growersが柚子の木を販売していることを見つけた。この植木屋は1940年代に設立され、顧客の評判も悪くなさそうだ。早速問い合わせると来年までには実を付ける柚子の木があるそうで、早速注文した。送料込みで約$50と高くない。多分来週の月曜日に出荷され、わがやには木曜日頃に到着するだろう。
柚子の木がわがやに来れば、半年を越えるフラストレーションから開放されるだろう。
いまわがやのフロントヤードではシャクヤクが咲いている。『立てばシャクヤク座ればボタン歩く姿は百合の花』のことわざのとおり、美人を連想させる美しい花だ。
この花の根は鎮痛や消炎などに効果がある成分を含むので、葛根湯をはじめ漢方薬に広く用いられているとのこと、美しいだけではなく、能力もあるさしずめキャリアウーマンといったところだろうか。
わがやでは今、ライラックが満開だ。くまごろうのお墓におおいかぶさるように咲いている。きっとくまごろうもこの花を楽しんでいることだろう。
今読んでいる杉本エツ子の『武士の娘』に、紫丁香花(はしどい)の生垣がアメリカのお隣との境に植えられている、と書いてあり、どんな花だろうと思っていたが、ウィキペディアでライラックの日本名がはしどいであることを知った。
この花は快活な好ましい若い女性を思わせる。
1週間ほど前にわがやのつつじが満開となった。上品な青紫でとても清楚な感じの花だ。
隣に植えられているのはワシントン州の州花である石楠花だが、まだ蕾が固い。石楠花が咲き始めればシアトルは本格的な春となる。
今週行われているゴルフのマスターズも花の美しいコースだ。特に13番ホールはAzaleaの名が示す如くつつじが美しい。しかしこのホールは恐ろしいパー5であり、おそらくプレイしているゴルファーはグリーンまわりのつつじを十分に観賞する余裕はないだろう。
わがやのそめいよしのの花もほとんど散り、葉が目立つようになってきた。桜貝のような花びらがくまごろうのお墓をにぎわせている。
この木のすぐそばに、われわれが引越してくる前からこのフロントヤードに植えられている枝垂桜があるが、今が花盛りだ。この花はそめいよしののような派手さはなく、やまとなでしこのように遠慮がちにひっそりと咲いているように見える。このような奥ゆかしさが何とも言えない。
枝垂桜の根元近くにあるお墓の中のくまごろうは次々と咲くさくらを楽しんでいることだろう。
今週は朝晩は冷え込んだが日中は良い天気となり、わがやの桜は見る人を大いに楽しませてくれた。
昨日頃から花びらが風に舞うようになり、これからは日ごとに花が散ってゆくことだろう。桜の木の根元近くにあるくまごろうのお墓にきれいな花びらがちりばめられていくだろう。
明日はマーサーアイランド10キロラン。先刻ゼッケンやタイムを計測するチップなどを受取ってきた。これまで十分に走りこんできたので、あとは平常心で参加するのみ。とは言え朝6時起きは少しきつい。
例年のようにレース前の今夜はステーキディナーで栄養をつける。
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