講談社 (2005/1/1)
講談社 (2005/1/1)
三島屋変調百物語を読んで以来、
図書館に惹き寄せられて、本を借りました。
読み始めると『ぼんくら』というドラマの原作でした。
懐かしい。物語の登場人物がするすると浮かんできます。
登場人物ひとりひとりが好い味を出しています。
謎解きと痛快娯楽作品ですね。
◇内容◇
上
似顔絵扇子絵師が殺された。
しかも素人とは思えない鮮やかな手口で。
「探索事は井筒様のお役目でしょう」―。
岡っ引きの政五郎の手下、おでこの悩み、植木職人佐吉夫婦の心、煮売屋のお徳の商売敵。
本所深川のぼんくら同心・平四郎と超美形の甥っ子・弓之助が動き出す。
下
葵殺しの裏に見え隠れするのは、二年前に鉄瓶長屋で起きた事件から尾を引く、大店湊屋のお家事情。
絡まった心を解きほぐそうとする平四郎。
「叔父上、ここはひとつ白紙に戻してみてはいかがでしょう」。
弓之助の推理が過去の隠し事の目くらましを晴らしていく。
一日、一日、積み上げるように。
てめえで進んでいかないと。おまんまをいただいてさ。
みんながそうやって日暮らしだ。
積み上げてゆくだけなんたから、それはとても易しいことのはずなのに、
ときどき、間違いが起こるのは何故だろう。
自分で積んだものを、自分で崩したくなるのは何故だろう。
崩したものを、元通りにしたくて悪あがきするのは何故だろう。
~下・本文より~
既に借りた単行本は廃版になり、今では新装の文庫本が流通しているようです。
日暮らし読書をしていたので、根を詰め過ぎて眩暈がしています。
良性発作性頭位めまいの症状です。←根を詰めるのがよくないのです。
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