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復刻版 タンギング のお話 その1

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今回はタンギングについて考えてみました。

繰り返し練習すれば上手くなるのがタンギングです。

諦めずに頑張りましょう!

これは2004年9月25日のブログを見直したものです。


===========

今日は、タンギングのお話いたします。

タンギングは、難しいですね〜 自分の舌なのに、思ったように動いてくれなくてイライラします。

タンギングにもいろいろ種類があります。 ハーフタンギングという、音を全部止めないで出すタンギングとか、フラッタータンギングという、舌を”ツ ルルルルル・・・・”とやりながらリードに舌を連続的にあてるトリッキーなタンギング、他にもタンギングといえるか分かりませんが、エアータンギングなんてのもあります。


音を止めるのがタンギングと思うでしょうが、違うんです。
音を出すのと止めるのがタンギングなんです。

4分音符でも8分音符でも16分音符でも一緒です。

音を出す時からタンギングの始まりですから、息だけで音を出し始めると、音の出だしがハッキリしません。

音を止めるのは、ちゃんと舌で止めると思いますので、大丈夫だと思いますが、音の出だしも舌でリードの振動を止めてから出すんです。

勢いがありすぎると、アタックが付いたような暴力的な音になってしまいますので、注意しましょう。

あとは、タンギングするたびに、口が(アンブシュアが)動かないように注意してください。

舌の動きが最初は大きくなりやすいし、思ったように動いてくれないのですが、暫く練習を続けていればスムーズにできるようになります。

タンギングは、アタックとは違うので、強く息を吹き込まないように、舌だけでやります。

音を出すときは、止めるときのやり方と同じで、

1.舌をリードに付けて音が出ないようにして、お腹からの息を舌で止めます。 丁度空気が出たくてしょうがない風船の口を止めている状態です。

  (吹くときに息を出すと、すぐに音が出なかったり、破裂音のような音が出るので最初から、風船を膨らませたように準備しておくんですね。)

2.舌をリードから離して、音を出します。

3.舌をリードに付けて、音を止めます。 この時もお腹の圧力はかけたままです。 次に息を吸うまでは、圧力は抜かないで入れっぱなしの方が安定しますし、他のフレーズでも安定した演奏をするために圧力は抜かない方が良いです。 

4.舌を離して、音を出します

簡単に言えば、この繰り返しを早く行うのがタンギングです。

そして、出てくる音は、ヨウカンを切ったように、音の出だしと終わりがハッキリとなるようにしてください。

これは”pp〜ff”でもできるようになってくださいね。

始めは、早くできないのでゆっくりから初めて、だんだん早くして慣れていくんです。

金管楽器のように、ダブルタンギングはほとんどできないですから、サックスのタンギングは難しいんですよ。

タンギングの、発音は ”TaTaTaTa” よりも ”TuTuTuTu” の方が、やりやすいかもしれません。

私のようにジャズをやっている人は ”DuDuDuDu” とか ”DaDaDaDa”の濁音でやります。

他にも ”RuRuRuRu” とか ”TsuTsuTsuTsu” とかありますので、やりやすい発音を探してみてください。

この発音を意識しながらやると、わりとスムーズにできるようになりますよ。

では、1つの音での、タンギング練習方法です。

1.ゆっくりとしたテンポで、8分音符で吹きやすい音(下のソから中間のドくらい) で始めます。 高い音で始めると、口を締めて痛くなりますので、なるべく無理なく出る音で始めてくださいね。 慣れてきたら、テンポを徐々にあげて行きます。 そして次の音でやって音域を広げていきます。

普通は、これを毎日やっていきましょう で終わりですが、私がやっている難しい練習方法をお教えますね。

2.始めは、3連符で ”TuTuTu” ”TuTuTu” ”TuTuTu” ”TuTuTu”・・・  とやります。

次に、

3連符の1番目を普通に吹いて、残りの2つの音を小さく吹きます。

つぎの3連符は、2番目の音を普通の音量で吹いて、1と3番目を小さく吹きます。

最後の3連符は、1と2番目を小さく吹いて、3番目の音を普通の音量で吹きます。

普通の音量で吹くのを ”Tu” として、小さい音量を ”tu”とするとこうなります。

   ”Tu tu tu” ”tu Tu tu” ”tu tu Tu” ・・・ 繰り返し

始めは難しいですが、アーティキュレーションを付けるためにも、とても良い練習方法なので挑戦してみてください。

これができたら、16分音符で同じように順番に普通に吹く音を変えてやります。

アクセントにならないように注意してやってみてください。

この練習は、慣れないと訳が分からなくなりますが、アーティキュレーションを自由に付けられるようになる練習ですので、ゆっくりと確実に、どこの場所でも、イントネーションが付けられるようになってくださいね。

今日は、タンギングの練習方法 のお話でした。
#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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