復刻版 ビブラートその2
Sep
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新宿勤務の時も会社の近くに ACTUS があったので、昼休みによく見に行っていましたね。
イメージがふくらんでも、自分の部屋にはなかなか応用ができませんが、最近購入したフランスの画家ジャン・クロード・キリチ(JEAN-CLAUDE QUILICI)のリトグラフを飾ってみたり、in The Room で購入した Millefiori のセンテッドスティック(M)ベルガモット・フレグランスを玄関と部屋に置いて香りを楽しんでいます。
まだ整理されていない部屋ですが、少しずつ変えていこうと思っています。
復刻版 ビブラートその2
これは2004年10月21日のブログを見直したものです。
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前回は、ビブラートの付け方を下あごを前後に動かす方法と、上下に動かす方法をお話しいたしました。 ビブラートは慣れることが大切ですし、ソロで吹くときは曲想やフレーズによって、感情がおもむくままに意識しなくても自然にできるようになるのが理想ですね。
では、今回は残りの2つの方法をお話しいたします。
3.お腹からの息で付ける
お腹から出す息に強弱を付けてビブラートをかける方法です。 フルートを演奏している人はおわかりになると思いますが、フルーティストはこの方法で奇麗なビブラートをかけて演奏している人がたくさんいます。 ルータバキンさんは、この方法で時々奇麗なビブラートをかけて演奏しています。 バラードのようなゆったりしたビブラートにはよいかもしれませんね。 サックスで行なうのは難しいですが、息の圧力を使いますので、良い練習にもなると思います。
練習方法は、ロングトーンをしながら、ゆっくりとお腹の圧力だけを使ってビブラートをかけ始めます。 そして徐々にビブラートを細かくしていきます。
コツは、腹筋を意識して行なうのですが、腹筋の内側を使うようなイメージで行なうとやりやすいかもしれません。 慣れてくると意識しないでもできるようになります。
サックスの場合は、前回話した下あごを使う方がやりやすいですが、ゆっくりしたテンポの曲やバラードなどで使うと、イメージに合うビブラートがかけられると思いますので、いろいろ試して、ビブラートの種類を増やしてください。
4.喉や舌を使ってビブラートをかける
歌うときにかけるビブラートは、声帯がある喉を震わせます。 声を出してビブラートをかければ分かると思いますが、これを使う方法です。 グロー(声を出しながら音を出す奏法)のときにはこの方法でビブラートをかけることができます。
他にも、舌の奥の方を上下に振るわして、息の流れを揺らし、ビブラートをかける方法もあります。
これはノーマルな方法ではないですが、トリッキーな効果を出したいときには面白いかもしれません。 リードを使った方法以外にも、息を揺らす方法でビブラートがかけられるということですね。
実際の演奏ではほとんど使わないと思いますが、こんな方法で音程を揺らす方法もあるんです。
今回は、ここまでです。
次回は ビブラートの付け方 その3 として、ビブラートを基本音に対してどのようにかけるか、をお話ししたいと思います。