今朝、点字ブロックの前で目を閉じて 電車が通過するのを待った なんて怖いのだろう 死刑台の前に立っているようだ 電車が接近している音に怯えて目を開ける 目の見えない方や弱視の方は このような恐怖と共に生活しているのだ と、点字ブロックの黄色が語っていた
足のサイズ(靴)、24センチ 男としては小さい 間抜けの小足? 利口の小足? 子どもの頃は みんなと同じくらいのサイズ ぶかぶかな靴を履いていた 小さい靴が恥ずかしいから まあ、靴飛ばしだけが有利だった なんでもコンプレックスになる 子どもの時は靴ひとつで大変だったなあ
あの黒い津波に ひとは車は家は街は流れ 現実は無残に流され八年が経ちました 被災された方たちの声を聞くと 時がどれほど経っても消えやしない 哀しみを知りました 朝に雨が降っていました 鎮守神の悔し涙でしょうか
新大久保を歩く ニュースに流れる「反」の文字が 関係のないように文化が交じわっている それはそれ、これはこれ、と言って ここでは時間が流れている 本音には温度差があるのかもしれないが ここでは空気が交わっている 違和感を持ちつつ賑やかな場所を避け イマジンについて考えている
拝啓、拝啓様 このようなシュチュレーションになると 何を話したら良いのか困ってしまいますね いつも下からあなたを眺めながら ワクワクしながら書かれる内容を読みながら 自分の最後である一言を待っていました あなたに憧れています 最初の一言はなかなか言えません その勇気にいつも輝きを感じていました 私の場合は送り手に思いが伝わって欲しい その願いを込めるだけです 未来を見るあなたと過去を見る私 ふたりが存在しても それでも未来へ進んで行きます 勇気がなければ何も始まりません あなたの一言に私はずっと憧れています これからもずっと 敬具、敬具
私はどうしてしまったのだろう 気の抜けた缶コーラのように 道端で突っ立って 誰かに蹴飛ばされ中身が流れても 悔いのひとつもないような 時間を費やしている 暑さも寒さも関係なく走り回って 眠りの後には力が満ちていた頃もあったが いったいどうしてしまったのだろう 静かな世界に憧れてしまう今の私は…… 考えることにも疲れてしまったようだ 誰か蹴飛ばして楽にさせてくれ もう立っているのも辛い 私はどうしてしまったのだろう さあ誰か……
寒かった不安は すでに背に汗が流れる 曇ったガラスの向こうに 風だけが生きています 触ることのできない 知っている感覚に少し苛立って ため息なんて吐き出しています この揺れはどこへ行くのでしょう 本人がわかっていないのだから 笑い話しにもなりません 右耳のイヤホンが抜けてしまい 周りの人たちの潰された胸から出る うなり声が漏れて聞こえてきます 同じ落胆は落ちて足もとを重たくし 振動に弱い身体になります 私は誰でどこへ行くのでしょう 何も解りたくない気持ちは ドアの向こうで響く靴音に怯え 立ち止まってしまうだろう 見たいモノがないというのは とても辛いことであります