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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

ラヴあんど……

thread
才能なんて要らない

表現をすることに
才能とか努力とか自分がどうだとか
そんな詰まらない考えはいらない

強いて言えば必要なものはラヴだね

ああ、臭いこと言っているけど
そうなんじゃない

好きを越えて
自由になれなきゃダメだと思うんだ

時に変人のように思われても
描き続けるぐらいの
図々しさがないと不完全で終わるんだ

だけど、自分から変人気取りして
私は芸術家だ、なんて言うのは最低だ
たまにいるんだよな、勘違いなひと

すべては集中に化学変化のできる
ラヴをもっているか、ということ

さり気ない労わりの気持ちをもち
表現の向こうの微笑みを想像できる
そんなラヴを育まなくちゃね

#詩

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アシスタント・サンタの報告書

thread
アシスタント・サンタの報告書


みなさんはご存知でしょうか
12月25日はクリスマスですが
アシスタント・サンタの調査日でもあります
サンタクロースが訪れたあと
来年のクリスマスをもっと盛り上げるために
どこにでもいる普段着のおじさん おばさんたちが
メモ帳と鉛筆を持って朝方から情報収集
あなたの街へ調査に来ています

さてさて
何を調査するのでしょう


ちゃんたちゃんㅤちゃんたちゃんㅤきたよ
うれちぃㅤうれちぃㅤちゃんたちゃんすきよ

3歳ㅤ女の子
とてもプレゼントに喜んでいます
はいㅤメモメモ


やっほーㅤへんしんㅤとうっー
ぼくㅤめちゃつよいぞ

5歳ㅤ男の子
サンタクロースㅤナイスです
去年の業務報告を活かしましたね
はいㅤメモメモ


ああㅤこれ
あの店で2980円で売っていたやつだ
友だちとこれであそぼっと

10歳ㅤ男の子
クリスマスプレゼントの値段がバレてしまったようです
これは盛り上がりに欠けてしまう
はいㅤメモメモ


うわーㅤ欲しかったのㅤこれ
ピンクのがもっと欲しかったけど
でも嬉しい

11歳ㅤ女の子
惜しいです
サンタクロースへㅤ色が違ったね
はいㅤメモメモ


今年はセーターかよ
なんだよイニシャルのKとか入っているし
母ちゃんㅤとりあえずㅤあいがとうな

15歳ㅤ男の子
どうやらサンタクロースを母親と勘違いしています
手縫いというのは手応えありました
はいㅤメモメモ


うわっーㅤ素敵
このペンダントㅤ一生大事にするは
サンタさんにお礼の手紙書かなくちゃ

17歳ㅤ女の子
ハートのペンダントをありがとう
手紙を両親へ渡しています
この子もサンタクロースを勘違いしてますね
はいㅤメモメモ



報告書

今年の傾向としては
サンタクロースの業務が多忙のため
時間が取れずに手づくりから
既製品のプレゼントが多い傾向が見られ
その点は盛り上がりに欠ける要因と考察する

プレゼントされる年齢が上がるに従って
サンタクロースを親と勘違いしている傾向は
例年通り大きな課題のひとつである

しかしながら
プレゼントを貰った子どもたちは
最高の笑顔で喜び
感謝の気持ちもつことは今年も変わらず
準備段階からお届けまで
サンタクロースの努力は評価されるものである



お分りになりましたか
これがアシスタント・サンタの業務です
クリスマスを盛り上げるために地味ながら
子どもたちのために頑張っていますよ

ではでは
アシスタント・サンタのお話はこのへんで


メリーㅤクリスマス!


パパッンㅤパッンㅤパーンッ
#詩

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Dear. 五風先生

thread
五風先生
天国でも柔らかな茶道の袱紗捌(ふくささば)きで
茶器を清めているのでしょうか

私が今まで盗めなかった技はその袱紗捌きだけです
正座で足の甲にある豆を潰し
袱紗を何度も何度も折りましたが
到達できないと知り諦めた悔しさは今でも忘れません

五風先生の御点前に憧れた二十代
私は詩を書くことも忘れ茶道のことばかりで頭がいっぱいでした
いつの間にか私も平点前(ひらてまえ)を教えるようになり
そよ風先生
なんて呼ばれては照れながらも幸せな時間でした

五風先生は御宗家にご意見を言える唯一の内弟子
陰に陽に御宗家を支えてきた器は柔らかく
大舞台を成功させてきた茶人
茶器を愛しㅤ茶道を愛していたのですね

五風先生はいつもおおらかでしたが
一度だけ難しい顔を見せたことがありました
御宗家が
齋藤さんㅤ家(うち)に来ませんか
とㅤおっしゃった時に
齋藤さんはきちんとしたところで働いているのですから
とㅤ五風先生はおっしゃって私と茶道との距離を置かせましたね

その真意は今でもわかりませんが
私の茶道への思いは五風先生からすると
そよ風程度ということを見抜いていたのでしょう
たぶんあなたが目指す道はそこではないですよ
そう言いたかったのかもしれません

私は結婚して子どもができ
共働きで育児に追われると茶道からは遠ざかり
少ない時間で前のように詩を書いては自分を表現し
充実と喜びを得るという今があります
詩の世界で精進してゆくことで五風先生に近づける と
五風先生からすれば私はいつまでもそよ風かもしれませんが
心地よい風を吹かせたいものです

いつの日かまた御茶も点てます
私は病気などをしましたから正座も上手くできませんが
天国の五風先生に私なりの袱紗捌きで茶を点てたいと思っています
お召しになられますよね
しばらく先の話となってしまいますがお待ちください

若き日に御指導を頂いた茶道は忘れません
五風先生ㅤ心より有難うございました
では好き勝手に語ってしまいましたがこの辺で失礼致します




平点前(ひらてまえ)…基本的な点前
#詩

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grow up

thread
赤ん坊は泣くのが仕事
蛇口から水が一滴
落ちてしまえば

うぎゃ
うぎゃ

眠いはずなのに
とても感度のよいセンサー
まだまだ遊びたいと働くのか

赤ん坊を布団へ静かにおろし
抜き足差し足忍び足
頼む 寝てくれ
そう願いながら離れて行くわたし

すべて思い通りにいかない子守り
親の成長を見ている赤ん坊


赤ん坊も十人十色
兄は敏感でも
弟のほうは鈍感というか動じない

食べるとすぐ寝る
そして なかなか起きない

食う寝る遊ぶ
そんな言葉があったけど
食う寝るㅤ食う寝るㅤクーねる

おーい
起きないのか
遊んでくれよお父さんと

ん〜ㅤ起きない
でもㅤ寝顔を見ていると天使のよう
なんて手のかからない子なんだ

しばらく親を油断させていた子守
だけど歩き出すようになると
虎のように吠え出して


今朝のバス
ぽよぽよと可愛い赤ん坊を抱っこして
若いお父さん
出勤前の保育園への送りなのか
懐かしさが入りまじり
赤ん坊に思わず微笑み返し

子育て
大変だけど
社会を成長させてくれる子どもは
いつの時代も宝もの

頑張れ
子育てㅤ父ちゃん!ㅤ母ちゃん!

#詩

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今日も生きている

thread
ヘッドホンから流れる歌
どこまでも風景がイメージされ
僕はその世界にいて元気をもらっている
今日も頑張ろう、って

揺れる電車
空に現れる朝日
連なるビルディング
つり革をぎゅっと握り

繋がる毎日を僕も詩で綴る
曲をつけずに委ねるリズム
言葉の武器だけではか弱くて

でも、詩はそれがいいんだ
勝負するもんじゃないと思うけど
何だか曲に負けていられない

今日も誰かに元気をもらい
僕も読み手への元気を想像をして
詩を綴りながら微笑んでいる

幸せっていうんだよね
これ、って

#詩

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thread
産声に魂をのせて
初めて死ぬひとの一員になる

未来に終わる約束
それでも孤独を背負いながら
心淵の旅を続ける

種の保存に感情が与えられ
悲しみに涙
怒りに食いしばり
不安にカラダを震わせて

時に何のためにと
手繰り寄せる温もりに優しさを求め

神様は青く語る
ひとは白く浮かびながら訊く

どうして私たちは
こんなに苦しいのですか

上手に生きるには
どうすればよいのでしょう

心は激しく動揺
白は青の道徳に救われて生きて行く

誕生の意味は最初から無かった
死滅の意味は最初から無かった
有ったのは迷い込んだ世界で白になる心象

ひとは白い真実にどこまでも手を広げ
透けて青になるように

#詩

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家族の詩

thread
ファミリーレストラン
飲み放題のコーヒーで粘る

隣のテーブルには
ギャングを引き連れた賑やかな家族

私は懐かしく受け入れ
相変わらず詩を書こうとしている
しかし一向に文字は
列車のように連なって走らない

暴れ騒ぐ兄弟
叱りつける父親
なだめる母親

お子様ランチと定食が運ばれる
子どものハンバーグを細かく切る母親
いただきますも言わず唐揚げを頬張る父親

静かだ、とても静かだ
食べている家族は静かだ
食べることは生きること
生きることに夢中になっている

お腹が満たされてくると
お兄ちゃんが口の中を指差し

こっちはうごくけど
こっちはうごかないの

咀嚼する時の上顎が
動かないことをどうしてと訊いている

確かにそうだな
父親はぼそぼそと呟く
あらっ、ほんとうね
母親は子どもの感性に微笑む

家族はともに時間がながれている
一緒に暮らしていても
私のように離れて生きていても

ああ、家族の詩を書こう

#詩

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終始の恋

thread
死ねない彼女が
余命三ヶ月の俺に言う
あんたは死ねていいじゃないかと

俺の悔しさの向こうにある
青く尖った夜空
彼女の苦しさの向こうにある
赤く鈍い朝焼け

今、生きている互いの歩幅
途轍もないものに潰されながら
ふたりはビニール傘の下

引き寄せる運命
歪な恋のキスは特別でもなく
俺の突起した恐怖と
彼女の窪んだ怒りが合わさるだけ
理由なんてないのさ

頬を叩いても罵声をあげても
俺たちは生きていて
どうして生きているのか
その答えはいつもわからなくて

俺は最期に言うだろう
なんか生きているよ、って
彼女を感じて微笑むよ

彼女は目を閉じた俺に言うだろう
勝手に死ぬんじゃないよ、って
そして、涙を流すだろう

俺はそんな彼女が好きなんだ
なんか生きているよ、今
ああ、まだ生きている

#詩

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背後占い『字念屋』 消えた背後文字・番外編2 (連載もの15)

thread
ひとは誰しも自分を見失うことがある
それは字念屋を生業とする者も同じように


今から十年前
字念屋を開業して一年が経っていた

お母さん
しばらく字念屋は休業することにしたの
もしかしたら廃業ってことになるかもしれない
だからㅤうちの和菓子屋を手伝うから

どうかしたの?

背後文字が見えなくなって

そう
背後文字が見えなくねえ
……えっ
見えなくなったって一二三(ひふみ)
まさか背後文字が
中核文字や他の字念もなの?

そうよ

あなたㅤあなた
たいへんㅤたいへん
一二三が見えなくなったって
どうしましょう

どうしたって?

だから一二三ㅤ背後文字が見えなくなったのよ

そうか……
まあㅤこれで一二三も普通の女性になれたわけだから
いいんじゃないかㅤそれはそれで

あなたはそんな呑気なこと言って
キャンディーズの引退じゃないんだから
(アイドルグループの「普通の女の子に戻ります」という引退時の言葉)

うわっ
散々悩んで実家に帰ってきたと思えば
夫婦漫才が始まっちゃうんだから
でもなんだか結論が出たような気もするけど
もう疲れ果てたから二階で寝るわ


一二三が背後文字が見えなくなったのは、これが二度目。初めは高校一年生の時、バスケットボール部の先輩に恋をした時であった。普段は電子辞典ばかり読んでいる文学系の一二三。ある日、友達に男子バスケットボール部の練習を見に行こうと誘われ、爽やかにジャージを着こなし、華麗なショートを放つ先輩に一目惚れをした。誰しもそのような体験の一つや二つはするもので、一二三も例外ではなかった。ただ、その恋は憧れで終わってしまい失った能力は直ぐに元へと戻った。ひとから発する背後文字の読み取る能力を持っている者にとっては、恋をするような感情の高ぶる状態が続くと異変が起きてしまう。集中力の鈍化、背後文字が見えなくなる。
今まで一二三のような能力を持って生まれ育った子どもの事例は、世界で数件の報告がされている。しかし、二十歳を迎える前に能力は消えてしまうという。成人後、その能力を失わない奇跡的な例は、一二三と成人してから突然に能力が発動した一二三の曽祖父くらいであった。
その能力は安定した心を保ち続けなければ維持ができない。恋をすることにより、心が激しく揺れ集中力が欠いてしまえば当然、字念を見ることなど不可能である。すなわち、恋でなくても心を大きく揺さぶられる出来事に感化され、能力は薄れてしまう。静まった心で念の力を発動、それが字念屋を営むということに繋がる。選ばれし者の生業であり、能力を持続させることは強い信念がなければならない。天命を尽くす為の根拠が必要であるように。
ひとのために尽くし喜びを得ることに何の悩みもなく、背後占いを字念屋として営んできた一二三。だが、相談者は日に日に増えて疲労だけが蓄積していく。ひとの幸せのために、背後占いで道を導いてきたはずだった。そして、ふと自分を振り返ってみれば、いったい私って何者なの、私を導いてくれるひとはいないの、そんな自分への疑問が浮いては沈み、だんだん背後文字が見えなくなってきた。


ねえㅤあなた
一二三はいつまで寝ているのですかね
もう二日も起きてこないわよ
声をかければ
うーん
なんていうから生きているみたいだけど
病院に連れて行った方がいいのかしら

疲れているんだよ
そっとしておこう
一二三は我々では到底わからない世界で生きているんだから
とことん疲れているんだよ

ほんとうにあなたって動じないひとね
自分の娘だっていうのに

今はそっとしておくこと以外にないだろう
二日寝ているから病気って考える君のほうに問題ありだよ

はいはい
私はどうせ心配性の馬鹿な女ですよ
あなた早く仕入れに行ってくださいよ

ああㅤやれやれ
お母さん(一二三の祖母)に相談してみれば
お爺さん(一二三の曽祖父)は背後占いでひとびとを助けてきた人なんだろ
きっとㅤなにかわかるかも知れないぞ

そうね
お母さんに連絡をとってみる

そうだね
仕入れに行ってくる

行ってらっしゃい


一二三の母は、さっそく実家の母に電話を入れた。
その話の内容はこうだった
曽祖父も一度、背後文字が見えなくなったことがあった。その理由は、子どもだった祖母にはわからなかったが、曽祖父は九日間も小さなおむすびを食する時とトイレに行く以外はずっと寝ていて、子ども心に父親は死んでしまうと心配したことがあったという。そして、十日目の朝に「わいは九尾の政木狐だからの(南総里見八犬伝では善玉の九尾の狐である政木狐がおり、千人の人の命を助けたことで「狐竜」に変じ昇天した/ピクシブ百科事典より)。九尾分を眠らないとダメなんじゃ。ああ、よく寝た」と、清々しく起きてきたという。曽祖父になにがあって背後文字が見えなくなり、どのような経緯で能力が復帰したのかはわからない。ただ、九日間を寝ていたことは、どうやら能力が復帰したことに関係があるようだ。


なあㅤそんなところだよ
一二三も九日間は寝ているんじゃないか

えっㅤ九日間も寝ていたらたいへんよ
頭がおかしくなってしまうわ

大丈夫だろう
この際ㅤ字念屋は廃業して
一二三には普通の人生を歩ませた方がいいよ
俺はこのまま背後文字が見えないことを望むよ
普通が一番だよ

普通ってなに?

だから良くもなく悪くもなく平和な生活をすることかな

それって夢がないってことじゃない
わたしは一二三しかできないことで夢を見て欲しいなあ
人生は楽しまなくては意味がないわよ

そうかなあ
まあㅤひとそれぞれの考え方
生き方が違うからな
否定はしないよ

どうしてそんなあなたと結婚したのかな

その言葉ㅤ全部そのまま返すよ

……お互い違うからㅤ面白いのかもな

そういうことにしておきましょ

そして、十日目の朝が来た
二階から窓の開く音が居間に響き、階段をリズムよく降りてくる音が後から追いかけてきた

おはよう
わたしㅤどれだけ寝ていたの?

九日間

なんだか夫婦でそんなに声合わせちゃって
仲がいいんだから
ふっ〜ㅤよく寝た
わたしは九尾の政木狐だから
九尾分を眠らないとダメなのよ

えっ
ほんとだ

またまた ㅤ声を合わせちゃって

なんだか心配して損した感じだな

そうねㅤあなた
でも一二三が元気になってよかった

ありがとう
この度はお世話になりました
お父さんㅤお母さん
わたしこれから字念屋の再開準備するから
行って来ます

おい
店の手伝いはどうしたんだ

ごめんねㅤお父さん

ご飯は食べなくて大丈夫なの
栄養不足よ

大丈夫
こっそりけっこう食べていたから心配しないで
行ってきます

そうかㅤ行ってらっしゃい
行ってらっしゃい

ところで背後文字は見えているのかな?

あの調子だとかなり鮮明に見えてそうよ



誰しも
これ以上は進めないだろう壁が立ちはだかる時がある
乗り越えるための答えはひとそれぞれ
その答えは必ずあなたの中にあり
壁はいずれ崩され平らな道が続く
空を見上げれば心迷わす雲は消え
その道を堂々と進めばよい

#背後占い字念屋の詩

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お前、本気かよ、それっ

thread
図書館にてある月刊詩誌を読む

詩人と名乗る人物があーだの、こーだの
詩について批評をしている
なんとか論まで出てきてしまい

正直さ
かっこ悪いんじゃないか
マジでさ、詩だけ書いてろっ、て

作品ありきだろ
詩っ、て

読者の想像をなくしてしまう話は
止めてくんないかな
まあ、ようは詰まらない批評で
そんなところで熱くなるんだったら
作品で表現してほしいねっ、てこと
ああ、エネルギーがもったいない

じゃあ、お前、読まなきゃいいだろ

そうなるだろ
でも、ほろっとくる批評もあるからさ
許して欲しいよ、そういうのは読みたいから

監督兼選手をやるには
センスとサラリ感がないと駄目だね
自信なかったら止めることだよ
まあ、それでも勘違い野郎は沢山いるからね
まず、自分が詩人だと勘違いしている

詩集を出版して批評して
詩について語れば詩人なんて
そんなもんか詩人っ、て

死ぬまでわからないだろ
自分が詩人かどうかなんて
とりあえず詩を書いてりゃいいのさ

まあ、誰しも詩人ともいえるんだけどな
その感覚、わかるだろっ
いちいち説明はしないよ、野暮になっちまうからさ

さあ、どんどん詩を書いてくださいな、頼みまっせ

#詩

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