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詩は元気です ☆ 齋藤純二

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“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

thread
自分を愛していないとか
そんな話ではない

僕が僕でいない僕を
可哀想に思い始めたのさ

ひとの輝きばかりに眩しくなり
世間という椅子に座り
拍手を送ることばかり上手になり
自分からは何も光を放つことなく
足元さえ真っ暗で
どこに居るのかも分からず
誰かが生きる僕になっている

光放つ者から勇気をもらっても
僕のいつかきっとは
いつかきっとのまま
始まりもせず終わりもせず

それならどうなりたいの僕?

まずはそこから始めよう
考えることが僕になるから
思うことが僕になるから

もっともっと僕を探す
誰にでも引けるスタートライン
勇気なんていらない
踏み出した足音を響かせるだけさ

僕が僕へ近づいている

#詩

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#蝸涎詩

thread
361°のview
カランと氷が沈む勇気
見つめる未来に
ぷかぷか浮かび出す強さ
テーブルに涙の蝸涎
引き摺り進むリアルの光

#詩

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スクロール

thread
おいおい通り過ぎているよ
あんたが探している俺は
もう画面から消えているぞ
てかっ
俺のこと探しいていねえよなっ
ああ
こりゃすでに俺のひとりごと
やはり死んじまった奴のブログなんて
スルーされてすでに埃の山だな
あとどれくらい魂がインターネット上で
彷徨えるのだろう

検索でよく俺の一個前に出てくる奴が言っていた

 閲覧されないブログとかを
 クラッシュマンがギザギの刃物を持って
 僕たちの言葉や写真をズタズタにするらしい

 なんでそんなことを知っているんだ
 そんな作り話を俺は信用しない

 間一髪で助かったひとがいて
 クラッシュマンが現れてウオーって時に
 自分のリンク先に飛んできた閲覧者がいて
 ギリギリセーフだったらしいよ
 だからクラッシュマンを見ているのさ

 マジか
 嘘じゃなさそうだ
 そいつはすげえ運が良かったなっ

 このままだと僕たちはいずれ
 クラッシュマンにやられて死ぬんだよね

 ああ
 俺たちは二度死ぬんだな
 二度目は殺されるなんて残酷すぎるぜ

聞きたくない話を聞いてしまったし
その話し相手はすでに消えてしまった

そろそろ俺の順番も近そうだ
後世に残るような名作でも書けたなら
永遠を手に入れられたんだろう
俺のチンケな小説じゃもう時間の問題だ
もっとすげえ作品を書きたかったなあ
別にここで死ぬことが嫌とかじゃなくて
なんかやり切ってなかった悔いが
今ごろになりズブズブと胸を刺してくるぜ
もう一度だけ俺にキーボードを打たせてくれ
そしたら……

だけどしょうがねえよなっ
ずいぶんと怠けて生きてきたのだから


 おおっ
 あちゃ来たかクラッシュマンマン

 このクソ野郎が
 最後の最期ぐらいはカッコよく消えてやるぜ
 カモンっ
 待っていたぜクラッシュマン!


………んっ
………なぬっ
俺のブログにお祝いのコメントが入っているぞ
俺も飛んで戻ってきたか

なになに
俺の書いた小説が賞を取ったってか
そんなことありえねえよな
一度死んだ奴に賞って
マジかよ

まあ
また俺はここでしばらく彷徨えるんだな

でもなんかもういいかなって気持ちもするぜ
小説が書けないんじゃただの抜け殻だよ
……もっと真面目にやれば良かった
いやいや俺の性格じゃ
生まれ変わってもあんまりパッとしないかっ

話しがちょっと長くなったが
一度目の人生に怠けると
二度目の人生なんてないようなものだ

そこのあんたもダラダラと生きていると
俺みたいにイケてない人間になるぜ
まあ
大きなお世話だなこれりゃ

#詩

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上海の夜

thread
赤提灯のぶら下がる
路地を歩く
女たちが手を引き誘う
昨夜見た夢の続きか
書き始めた小説の続きか
揺られ渡った詩人の大陸幻想か

占い師が忠告していた
月に高笑いをする女の気配
私の罪悪感を利用し
強く首を絞め遊び出す
悪くはない
望んでいた夜だ
逃げ場所のないロマン
汚れた美しさ
終わらない夜は続く

騒がしい外へ
右でもなく左でもなく
夜の暴動を遠くから眺める

走って向かってくる女
石を掲げ笑ったまま振り落とす
頭を叩かれ
遠くのネオンがなお歪み
倒れ込む先で
水溜りに流れ出す血液

立ち上がれないのは無念なのか
死んだはずの魂が疼く
生きたい死にたい生きたい死にたい

ポケットから
水溜りへ落ちたビスケット
ボロを着た子どもらに
分け与える為の償いたちが
泣くように赤く染み込んでいく

街頭の下
占い師が忠告していた子どもらは
水溜りの赤いビスケットを拾い
何事もなかったように頬張り
倒れた私の身体を踏みつけ走り出す

覚めそうもない覚めたくもない
夜はまだ始まったばかりだ

#詩

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背後占い『字念屋』「鷲」

thread
事前にインターネットでのご依頼を
ありがとうございました
真田康生さん、二十歳、学生さん
リモートによる占いになってしまいますが
背後に浮かぶ中核文字を読みとっていきます

それにしても
真田さんの背景画像が南国の海で開放感がありますね
バーチャルと分かっていてもいいものですね

はい
ではカメラから少し離れてください
モニター越しの占いは慣れていませんので
普段より中核文字を読み取るのに時間がかかりますが
しっかりと占っていきますのでお許しください
それでは目を閉じてリラックスしてください

・・・・・・はい
ありがとうございました
目をお開けください
真田さんの中核文字が見えましたよ
「鷲」です
その中核文字の他には念字がなく
雲ひとつない空で
とても優雅に広く高く飛んでいるようです
そんな自由を感じられる中核文字
真田さんの鷲は翼である部分が非常に大きく立派です
そして、普段は自由に気持ちよく飛んでいますが
ここぞという時には急降下して
獲物を見事に獲える才能があります
鋭い目、鋭い爪、鋭い嘴で
ダイナミックに仕事を熟すタイプ
逞しい力を十分に発揮できます

そうでしたかその反面
ひととのコミュケーションが苦手なのですね
たしかに群れをつくり何かを獲得する
その辺は苦手分野かもしれません
しかし、鷲は意外と大きな耳穴を持ち聴力も優れています
真田さんはひとの話の真意を聞き取れます
またしっかり話を聞く姿勢に
ひとから信頼も得ることができるでしょう
発せられる言葉からの思いを汲み取り
アドバイスのできる中核文字をお持ちですから
お得意のフィールドでじっくりと話を聞いてください
そんなところから始めてみたらいいでしょう

はい
鷲の中核文字をお持ちの方は
自分より大きな相手だろうと向かって行く
そんな強さがありますから
真田さんの将来はとても楽しみですね
大きなことを成し遂げることのできる「鷲」です

いえいえ
私は見えている念字について説明しているだけです
このような占いしかできませんよ

こちらこそリモートによる背後占いで
ご不自由をお掛けしました

そうですね
新型コロナが落ち着いた頃にこちらへご来店ください
楽しみにお待ちしていますね
この度は字念屋リモートへありがとうございました

#字念屋 #詩

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朝の心象

thread
電車に乗り込み寒さは凌げた
すぐにホームボタンで指紋認証
部屋が片付かないように
デバイス上の書類項目も
煩雑に散らばって

ふと見る車窓からの薄暗い空
雲もまだ眠っている
寝ているものを眺めては
揺られ向かう先へを繰り返す
弱気な心

車内には
自分自身を見つめる人びと
一人一人がひとりに包まれる
細胞壁の中で
心模様はまだ薄い色で塗る
早朝のスケッチ

第三波と混み出してくる車内
身体を硬直させ力ませて
今日という一日に
小さな願いを込めながら

新宿駅で乗客が降りると
ラインがひとつ届く
年老いた母の「元気ですよ」を
知らせるいつもの挨拶

 おはようございます
 コロナには気をつけてくださいね
 健康が一番ですから

薄赤く染められた雲が動き始め
溶け始める壁を感じ
「俺も元気だよ」を
伝える挨拶に少し照れながら

#詩

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電子書籍Kindle 言葉採集 齋藤純二 

thread

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秋のコンバート

thread
アナログの枯れ散る寂しさを
美しさとして綴れたのなら
辛い思いはすべて
うわの空に消えるだろう

貧弱な言葉が
デバイスの中でグルグルと
迷いながら今を探して
同じ回路ばかり走り
摩耗して疲れた心は
青を失い茶に穴があく

それでもまだ見えている
惜しみなくの光に憧れ
キーボードを叩く無音に
焦りは眠り
世界が変わり始める

馬鹿のひとつ覚え

その天性ってのを信じてみたい
土になるその時まで

アナログの枯れ散る寂しさを
美しさとして綴れたのなら
辛い思いはすべて
うわの空に消えるだろう

#詩

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渾身

thread
詩集へ私を叩きつけ
砕け刺さってやる

もう風に空に光に頼らず
ひとつのモノになって

言葉で無いくらい
意味など無いくらい
人間で無いくらい
生きた証も無いくらい

バラバラになってしまう
惜しみは微塵もない
覚悟は既に出来ている

私が今
詩集に落下している

#詩

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ぼくとかれはさん

thread
いたい いたい

ぼくがあるくと
かれはさんはいう

ごめんね ごめんね

ぼくがとまっていうと
かれはさんは
おこってしゃべらない

かれはさんを
ふまないように

よいしょ よいしょ

じゃんぷしてあるくと
かれはさんは
さらさらとんで
ぼくのくつを
すりすりしたんだ
#詩

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