宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day7)「心地よさを生むコミュニケーションの距離感(1)」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」コーチ、砂村よしおです。

昨日はこのシリーズをお休みでした。そこで今日も一昨日に続いて

宮田穣氏著の

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めて行きます。


今日のテーマは

心地よさを生むコミュニケーションの距離感


章立て
1.コミュニケーションの距離感
2.パーソナル・スペースへの配慮
3.お互いを見守る関係
4.「リッチネス」を敢えて下げる
5.オープンな組織風土をいかに作るか


1.コミュニケーションの距離感

(1)コミュニケーションの心地よさ

①親しい相手とは「豊かな」コミュニケーションを通して、密接な距離感を持つことが心地よさに繋がる。

②それ以外の相手とは「付かず離れず」の関係を保つことで、心地よさが維持される。

③つまり「心地よい」コミュニケーションと「豊かな」コミュニケーションとは必ずしも一致しない。

④従って様々な相手とのコミュニケーションは、相手との関係性によって距離感をコントロール出来ることが、心地よいコミュニケーションには不可欠。

⑤そのためには、双方にとって必要なコミュニケーションの質やメディアを意識し、適切なメディアを活用する。これらのバランス感覚が大切である。


(2)「付かず離れず」の関係

①心地よい距離感が保たれている職場例

- 仕事が分業体制で、業務のかなりの部分が担当者に任されている。

- お互いの業務状況を共有するために、毎朝たっぷり時間をかけて朝礼を実施。

- 仕事中は結構雑談が多い。上司も業務中にダジャレを連発している。

- 新入社員へ教育係の先輩社員が付いているが、仕事のやり方を一方的に押付けるのではなく、新入社員にも自分で考える時間を与えて仕事をさせる。

困った時には教育係はもちろん、他の先輩社員からも助言をもらえる。

(少し突き放した感じが相手のやる気を引き出している。といった「パーソナル・スペース」に配慮している。)


②心地よさが保たれていない職場例

- 朝礼などは上司から一方的で形式的。

- 担当業務は明確に割り振られていて、自分の仕事だけに打ち込む雰囲気。

- 先輩社員から仕事は振られるが、説明はあまりない。

- 頻繁にメールでの報告ばかりを求められる。

- 仕事で困っても周りは忙しそうで相談できず、一人ほおって置かれた感じ。


2.パーソナル・スペースへの配慮

(1)「パーソナル・スペース」とは、一人一人が持っていると考えられる空間で、人の体を直接に取り巻く、目で見ることのできない空間領域である。

(2)パーソナル・スペースは言い換えると、一人一人の抱く心地よさを維持する「なわばり」のようなもの。

社交的な人は恐らく、パーソナル・スペースは小さく、一方、人見知りする人は大きいと考えられる。

(3)相手との心地よい関係を保っていくためには、相手のパーソナル・スペースを知ることが重要。

そのためには相手の「非言語コミュニケーション」に注意を払い、表情やしぐさなどを通して相手の心の内を丁寧に推し量ることが求められる。


今日はここまで。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」コーチ、砂村よしお



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