Sep
9,
2021
身の回りの「エッセンシャル・ワーカー」
今日は久しぶりの日差し。ここ2,3日雨続きだったので、この晴れ間は貴重。
ベランダで私は、洗濯物を干していた。我が家で洗濯は私の係。毎朝の洗濯物干しは私のルーチンである。
干している洗濯物の向こうに、トラックに乗ったおじさんが2人見えた。忙しそうに何かをトラックに運び入れている。こんな朝早くに?
あー、そうか、ごみ収集だな!
市から委託を受けて、ごみ回収をしている業者のおじさんたち。
額から汗が噴き出ている。
一人のおじさんとちょっと目が合ったが、私は話しかけるのを少し躊躇っていた。
「8キロくらい、瘦せるんだよね!」
と誰に伝えるという訳でもなく、そのおじさんは呟いた。
私は反射的にこう言葉を返した。
「そんなに痩せてしまうものですか?」
最近は少し涼しくなったとはいえ、今日も日中は30度近くになりそうな太陽からの日差し。よっぽど体にこたえるのだろう。
私の言葉におじさんはこう答える。
「そうなんだよ!特に最近はコロナのせいで、こんな段ボールごみが増えてね....」
Amazonと印字されている、大きな茶色の段ボールの束を指さした。
トラックの下で作業するもう一人のおじさんから、手際よく段ボールを受け取り、トラックの荷台へ積んでいく。
そしてまた、積んでいく。まだまだ積んでいく。荷台がはちきれんばかりだ。
私は洗濯物を干しながら、おじさんたちの手際よい作業を何と気なしに見ていた。額から汗が落ちるのがまた見えた。
「おー、そろそろ行くぞー!」
一声かけてそのおじさんは、トラックの運転席に座ってエンジンを始動させた。
一瞬こちらに視線を向けたので、私は
「お気を付けて!」
とだけ声を掛けた。
無言だったが、そのおじさんは笑顔を私に返してくれた。
彼らこそが、エッセンシャル・ワーカー、だ。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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