宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day12)「等身大コミュニケーション(4)」

宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も昨日に引き続いて、宮田穣氏の著書、

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日と同様、即ち

等身大コミュニケーション(4)


昨日もお伝えしましたが、この部分は言わば、宮田穣氏の著書のハイライト、

等身大コミュニケーションの作り方

です。

重要な部分ですので昨日の部分も含めて、再度綴って行きます。

章立て
(1.身体というメディア)
(2.等身大とは)
3.等身大コミュニケーションの作り方


3.等身大コミュニケーションの作り方
組織においては、どのようなコミュニケーションを心がけていったら良いのか?を考察する。

【5つの視点】
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
方法(2)全体のバランスを保つ
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
方法(5)「いま、ここ」に拘る

一つずつ見て行きましょう。

方法(1)多様な手がかりを手に入れる

①組織の中には多様なメディアがあり、それらが手がかりを提供する。例えば、個人面談、会議、朝礼、社内イベントなど。もちろん社内報・機関紙、社史、パンフレットなども含まれる。

②組織全体の視野から、どれくらいの「リッチネス」を多様なメディアを通じて維持して行くのか?

③また、メディア以外の手がかりもある。例えば、従業員の残した武勇伝や成功物語、創業者の想いやスピリットなど。

④これらを社内・従業員間でどのように「見える化」していけるか、も重要である。


方法(2)全体のバランスを保つ

①組織全体のコミュニケーション・バランスを考える上で大切なことは、従業員それぞれの心地よい距離感をいかに作るか、である。

②「付かず離れず」の関係を保つためには、雑談が気軽に出来るようなオープンは風土づくりが欠かせない。またメンバーそれぞれのパーソナル・スペースへの配慮も必要。

③メディアの使い分けも重要。フォーマル・コミュニケーションはもちろん、インフォーマル・コミュニケーションの機会をいかに作っていくか?

④人はどんなに新しいもの、良いものでも必ず飽きてしまう。マンネリズムを避けるために適宜リフレッシュを図る。

⑤非日常的な環境で行われる特別な体験、というアイディアも有用。

⑥オフィスの様相も色々な検討の余地がある。フリーアドレスやアイディア出しのスペースなどにも一工夫が欲しい。古民家のような場所が相応しい仕事もあるかもしれない。


方法(3)対面コミュニケーションを基本とする

①当たり前のように思える「対面コミュニケーション」には、実は経験が必要。インターネットの活用が逆に、対面コミュニケーションを遠ざけることに繋がっているかも知れない。経験する場と実践する場づくりの支援が必要。

②対面コミュニケーションを組織文化の一つとして捉える。「タテ・ヨコ・ナナメ・ソト」の関係づくりを企業・組織として促進する心掛けが欲しい。

③対面コミュニケーションの場を定例化・習慣化したい。


方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない

①非言語コミュニケーションを実感できる場、例えば「拍手」。歓送迎会、朝礼などでは、組織の「リッチネス」を底上げする機会とも言える。

②たまには敢えてインターネットが使えない環境で会議をする、などの工夫も必要。


方法(5)「いま、ここ」に拘る

①「リアルな場」に伴うライブ感は、まさに自分が「いま、ここ」に存在することを実感できることである。

②「充実感のある居場所」を持つことは、どのような組織であれ、心地よいコミュニケーションによる、心地よい関係によって得られるものである。

③コミュニケーションというものは、人間が生きるために存在し、また「まとまりのある一人の人間」としての状態が維持できる程度に活用されてこそ、適正な人間関係の構築に貢献するものになり得る。

④「いま、ここ」に拘ることは、生身の身体を前提に、物事を考えることにつながる。

今日はここまで。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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