叛逆のろれつ_9《「拈華微笑(ねんげみしょう)」》



秋らしく爽やかになってきた。
苦から楽になる代償が「台風」か??
被災された皆さん、お見舞い申し上げます。

9月に入って、関心事で2つの結果をみた。
その1,7年後のオリンピック会場が東京に決まった。
関係者の喜び様は、招致苦闘の凄まじさを伺わせる。

プレゼンテーションで語った安倍総理の「福島原発」。
国内問題として、早急に善処してほしい。
それにも増して仮住まいを余儀なくしている国民への支援対策を!!
『政治生命をかけて善処』されている事を具現してほしい。
「福島原発」管理運営者は東京電力だが、被害者意識しか見えない、なぜ??
これが一般企業であったら倒産?? 平身低頭・謝罪行脚だろうに。
言葉の端々を捉えて言いたい放題の首脳陣、のみならず中間管理職も同様。
被災時の政府責任者(総理)、電力側責任者達、この人々には、対処責任がある。
反省・謝罪している風は、微塵も感じとれない。無責任ではなかろうか??

話は横道にそれたが、オリンピック招致最終プレゼンでの各人の姿、
拝していて「拈華微笑(ねんげみしょう)」なる言葉を思い出した。
仏教用語(問答)だが、現代風にいえば「以心伝心」といった表現か。
又、「誠意を込めて、全力を尽くす」ともいい得よう。

この用語に思うは、前回の東京オリンピック(1964年)の思い出。
ヨット競技は、江ノ島で行なわれた。
あるヨット競技レースに西欧の某国皇太子が参加されていた。
その皇太子レース後、密かに鎌倉の禅寺で法話!?!を受けていた。
そんなことは、当時のマスコミ人でしっている方は少ないだろう。
夏目漱石縁の「院」でのこと。鎌倉の環境破壊の真っ最中のことでもあった。
臨席者からお聞きしていた。
10数年後、南西ドイツでこの皇太子とお話できる機会があり、
其の話を直接、お聞きすることも出来た。西欧の王室は、フランクである。
自転車愛好者として親しくお話させて頂ける。
お話させて頂いた時、出てきた言葉「破顔微笑(はがんみしょう)」。
拈華微笑と同じ意味合いだが、、、「禅」文化は、楽しい!!と、語っておられた。
懐かしい・・・。

扨、さて2番めは、最高裁判所が、違憲判決を出した。
民法900条4の「嫡出でない子の相続分は、
嫡出である子の相続分の二分の一」という部分が、
「法の下の平等」(憲法14条)に違反するとの判断を初めて示した。
「婚外子」「婚内子」のことだが、現行法上の法律婚・認知のみが相続の対象。
更には、旧態然の「家」感覚、父権至上主義等々、
100年もの間、根本是正されてこなかった背景には、
立法府の議員・役人の怠慢の誹りは否めない。
「嫡」⇒「正統」、「非嫡」⇒「異端」???
「法の下の平等」を真摯に考えて見る必要があるのではないか。
これは、現行民法の親族・相続編の抜本的改正を示唆するものだ。
世間一般・マスコミは、面白おかしく揶揄しているが、真摯に検討すべき問題。
最高裁が、東京高等裁判所に差し戻した。
関心を持つ者としては、「嫡出」「非嫡出」等と云う表現を法条文から消える事を祈る。
仔細は、またの機会に記してみたい。


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