ハウチワカエデ(葉団扇楓) ムクロジ科(Sapindaceae)
別名;メイゲツカエデ, アカバナハウチワカエデ
学名:Acer japonicum Thunb. ex Murray
若葉が開くと葉の形・大きさからハウチワカエデの花であることがわかる
緑から黄色、黄色から赤へと変わるカエデ類の最も美しい時期。
紅葉の始まる頃の色あい変化が好きだ。
モミジとカエデの仲間の中では最も葉が大きい。
なお形がそっくりで葉が小さいものは コハウチワカエデ。
カエデの仲間は雄花と雌花が別、コハウチワカエデの花は薄黄色で色で区別ができる。
同じ種類でも気候条件、地理的条件などにより、紅葉になったり黄葉になったりするらしい。
研究者の目(筑波大)
民家や公園にある個体の葉裏には、毒針を持った黄緑色のイラガの幼虫がよく見られます。
この毛虫は別名「電気ムシ」と呼ばれており、刺された瞬間にビリッ!とした強い痛みが走ります。
その後10分ほど何かが刺さっているようなイライラした感じが続きます。
また、枝の又などに直径1cm程度のまるで鳥の卵のような質感をもった土色の繭がみつかります。(二階堂)
春の新葉、秋の黄葉はハウチワカエデが最も美しい季節です。
しかし新葉が展開したとき何やら真っ黒いものが葉全体に付いていることがよくある。
正体はアブラムシの集団。新葉が展開する前にカエデの幹を見て、
アリがいるようなら薬剤散布をしておきましょう。
せっかくの新葉と少し後に花を愛でる気持ちもなくなりますから。(中野好基)
花名の由来;
ウチワカエデは葉が天狗の羽団扇(はうちわ)に似ることから名がついた。
また、メイゲツカエデは秋の名月の光で美しい紅葉のおちるのも見られるという意味。
10月14日誌「藤沢市長久保公園」