“2015・夏・其の一”《襍囈 ・/・叛逆のろれつ・戦後70年》

“2015・夏・其の一”《襍囈...
今年もあの痛ましい戦禍を思う日をもった。
「戦争(国家間の)戦災」を実際に被災され語れる人は、少なくなった。
70年の月日に記憶も薄れ、遠い過去になりつつある。
「原爆投下の日に関する世論調査」とされる結果を8月3日にNHKが発表した。
調査対象者1000人のうち7割が広島と長崎への原爆投下の日を正確に回答できなかった、と!?!
大方の一般庶民感覚からしてみると驚く数字ではない。
史実概要を知っていることが大切で、正確な日時は二の次(試験問題ではないのだから!?!)。
今の若い世代、「終戦記念日」と言ってもピンと来ないのでは??
広島の原爆投下「昭和20年8月6日」、長崎の原爆投下「昭和20年8月9日」
其れよりも前の昭和20年3月10日の「東京大空襲」等、過去の史実を語り継ぐ必要性を改めて思う。
昭和20年というより1945年といったほうが、より月日の経過がはっきりとする。
戦後70年の日本の歩み、現在の日本の立ち位置、而して諸外国に日本の立場を堂々と表すべきだ。
今年は、2度に渡り異国の地で日本の立場を世界に発信する、日本国首相の表明が実現した。
「平和」を基軸に戦後復興を実践、「民主主義」を実践してきた、と誇りに思う(結果論であっても)。

「核軍縮」「原爆使用」等々、過去の「原爆投下」についても国際的に議論が見られる。
世界唯一の原爆被災国としてこの70年余り、核兵器反対を国として発信し続けてきたのも事実だろう。
だが、今年の広島・長崎の平和祈念式典で被爆者団体代表らが政治的発言を表明、全きの場違いである。
審議中の安全保障関連法案に対し;
「(法案は)核廃絶の思いを根底から覆そうとするもので許すことはできない」、と。
非核三原則と言う言葉尻を捉え国内の政治問題を発信、場に乖離する発言に驚愕した。
歴史認識、史実、それらの具象を背に真摯に語り継ぐべきだ。政論の場では断じてない。
原爆投下したのは米国側である。また、現核兵器保有国は、どこか!!
保有国が、新たに保持した(しようとする)国々を批判できるのか??そのほうが問題である。
70年の歳月を以って、原爆投下時の史実も漸く鮮明になってきたのに。
昨今の国会討議を観ていると反対のための反対!?!中身がないに等しい。
更には、枝葉末節的な議論ばかりで、全体・総体が見えず骨格が崩れてきたようにも映る。
国外を見れば、極悪非道の敗戦国・・日本、って叫んでいる隣国人。
戦後の日本の歩み、隣国にいかに対処してきたか、声を大にして諸外国に史実を発信すべきである。
今年の広島・長崎の平和祈念式典の報道を聞いていて、疑問・矛盾が色々と浮かんできた。

安保法制に関し多くの法学者が「違憲」と表明している。
法学者は、政治的行動を好まない。冷静な分析がしにくくなるから。
今云われているのは、現憲法上の狭義解釈論(学問的な)。
学問とは、真理の探究だが、己の知識・論理の構築でもある。
学問的「憲法論」と現行国際条約(政治的部分)との整合性を議論するのが国会での議論だろう。
安全保障関連法案の審議で「憲法違反の戦争法案」と称し焦点とするは、些かおかしくないか。
法案の本質は、諸条約を基に、日本の平和や国民の安全を如何に守るかにあるのではないか。
「戦争抑止法案」といったほうが良いと思える。
厳しさを増す安全保障環境や実効性の高い防衛政策への考察を軽視している。
「違憲」「戦争に巻き込まれる」と???
現実的に「自衛隊」の立ち位置を曖昧にしてきた責任でもある。
法案成立阻止と言う攻防に終始、形骸化的姿勢は本質議論ではなく現況では内容理解はできない。
衆院憲法審査会で参考人質疑で三人の憲法学者が皆、
集団的自衛権限定行使容認する関連法案を「違憲」と断じ「法的安定性を大きく揺るがす」と。
成れば自衛隊って何??、自衛隊そのものが違憲である、と言っているのか、伺ってみたくなる。
憲法審査会は関連法案の審議場所ではない!?!
憲法9条の解釈に関し、昭和34年の砂川事件最高裁判決は、
「自国の平和と安全を維持し、その存立を全うするために必要な自衛の措置」を認めている。
サンフランシスコ講和条約や新・旧日米安保条約では、
日本に国連憲章上の個別的自衛権と集団的自衛権があると明記している。
その後、政府は昭和47年や56年などに示した見解で、保持できる戦力は必要最小限度で、
集団的自衛権の行使はその範囲を超えるとの判断をとった(当時の安全保障としては、だ)。
周辺環境の激変に応じ、砂川判決の下で新たな解釈をとろうとするのが今回の安保法制ではあるまいか。
違憲と決めつける論理は的外れといえる。
現憲法の成立過程からすると、独立国の安全保障観点としては不備がある。憲法改正が望ましい。

集団的自衛権は、憲法改正した上で行使すべきだが、憲法改正に失敗したら中国が侵攻拡大してくる。
南沙諸島での埋め立てとか空港建設など中国の侵略が日常的に急ピッチで進んでいるではないか。
中国は、「台湾は自国の領土だから台湾の領土は自分のもの」という立場で、尖閣にも同様な主張。
台湾も李登輝総統までは「尖閣は日本の領土」としていた。
現、馬総統は中国よりで、去年も中国に有利な条約を結ぼうとして、台北で学生デモが大規模に起きた。
馬総統は「尖閣は台湾の領土」と活動している。尖閣に押し寄せた漁船は台湾から出航してきた。
馬総統は中国出身で尖閣は台湾の領土と言って憚らない。慰安婦問題でも日本は謝罪しろと繰り返している。
東南アジア各国はいかに経済成長しているとはいえ、中国に対抗できる海上兵力を備えるには何十年もかかる。
安保法案成立は、外交上からもかんがえるべきだ。
自国の論理だけでは済まされない時代背景を真摯に考えるべきである。
戦後70年という、長き時間を以って、日本人は平和ボケ!?!に陥ったか、と危惧する。

僕個人の事、なおかつ躯体の問題だが、若き頃の登攀での怪我をしっかりとケアーしてこなかった。
程々の回復に満足。登攀は諦めたが自転車があるって、結構、過激にサイクリングライフを謳歌。
だが、日常生活に支障がなかった事もあって充分な注意を怠って今日にまで来てしまった。
昨年の春から私的な雑務に紛し、而して被災したある村の復興手伝いをも参加させてもらっていた。
ところが、この7月に入り体調不良に陥った。検査の結果、休養が必要と、ある場所でリハビリを。
最悪、自力歩行ができなくなると・・・脅かされ、懸命にリハビリを。。。!
何とか復調できつつある。
こんな時に、終戦記念日を迎えた。夜の報道を聞くにつけ・・・のんきな事を言っているって!?!
「予防」とか「不測な出来事に対する予防対策」を考えるべき、とこの一ヶ月余り思ってきた。
何事も日頃からの対策・準備を怠ってはいけない。
己の生活、この半世紀余り、戦争を我が身に感じることはない程に「平和な日常生活」過ごしてこられた。
だが、異国の紛争(戦闘行為)現場を実際に見ることはあった。
更には、隣国よりの主権侵害に、なぜ政府は穏便な緩やかな対処をしたのか??
韓国にして40年ほど前に金大中拉致事件を引き起こしている。今では、中国にして尖閣問題。
最もひどいのは、北朝鮮による日本国内での日本人拉致、、、これらは、日本を甘く観ている証だろう。

安倍総理を批判することは良しとしても、戦後(1945年以降)の隣国の所業を世界に問うていない。
戦後、歴代の政権が執ってきた世界に向けての自己主張のなさが、隣国を助長させてきたと思える。
先の民主党政権の所業を思い起こすと、お粗末としか言い様がない。

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zakkahさんこんにちわ。このところ投稿がなかったので旅行でもされているのか、と思いましたがリハビリに励んでいたとは。若い時に負った怪我が熟年になって再発することは時々耳にします。くれぐれも御身ご大切に。

zakkahさんのコメント、よくぞここまでまとめて下さったと感激しています。現行憲法の下、警察予備隊から始まって自衛隊に至る歴史は、戦力なき軍隊とか歴代内閣が芸術とも言える工夫をこらした結果であり、先人の知恵に感服しているくまごろうにとって、最近の憲法学者の意見は必ずしも間違っているとは言えませんが、国際政治とは学者たちが紙の上で議論するような単純なものではなく、安倍内閣が繰り返し述べているように、違憲かどうかは最高裁が判断するもので、学者の議論とは異なる次元のものであることを国民は理解すべきです。

もちろん賞味期限の過ぎた憲法改正が出来ればそれに越したことはありませんが、現在の法制では改正には多くのハードルがあり、特に左寄りの多いどこの国の利益を最優先しているかわからないマスコミのもとでは容易なことではなく、今回の安全保障法制は国際的にも合理的な判断と思います。

それにしても日本のマスコミは狂っているとしか思えません。視聴率のためには国益など二の次です。日本の将来のために健全なジャーナリストの養成が急務と思います。くまごろうはアメリカ在住のため、日本のマスコミは直接はNHKと限られた雑誌のみですが、インターネットなどで見聞すると、左翼系マスコミは共産党と同じ主張をしているように思えます。そのようなマスコミに付和雷同している多くの国民にも失望を感じます。

今回の安全保障法制を歓迎している国はアメリカをはじめアジアにも多く存在していますが、逆に好ましく思っていないのは中国や北朝鮮です。何故なのか少し考えたら日本国民もすぐにわかりそうなものですが。

以前民主党政権が成立した時、くまごろうの知人で新政権を歓迎していた人たちは少なくありませんでした。くまごろうから見れば、確かに自民党には問題がないわけではないが、国政を委ねることが出来るのは自民党しかなく、民主党ではおぼつかないと思っていました。案の定民主党政権の3年間に日本がめちゃくちゃになりました。

日本の人たちは折につけ戦争はごめんだ、平和がよい、と繰り返し言っていますが、この感情は人類共通で、憲法9条のある日本の専売特許ではありません。もちろん安倍総理も平和を願って毎日激務をこなしています。平和な日本を実現するために自衛隊が必要でそれなりの装備をしなければならないことを日本人はもっと理解すべきです。日本国内の治安は警察がしっかりしているから成り立っているのと同様、現代の国際社会で生きてゆくためには、近隣諸国の『平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼する』だけでは不十分で、それなりの自衛権を確立しておくことが必要です。
Posted at 2015-08-21 19:58

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おはようございます、くまごろう先生。

歴史は繰り返す!?! とは的を射た表現です。
平和を愛する??近隣諸国がいかなる現況か分かっているはずが、我が身(個々の国民・庶民)に火の粉が被らないとわからない“ノー天気さ”、が今の現況です。

戦後の復興で、わが青春時代には、殺人事件はとっても少なかった。日本の治安は、素晴らしかった。
個々の感覚の中に、日常の安全がありました。
これも戦災を体験したという、わが親世代の心根があったと思います。

思想心情は、じわじわと押し寄せてくる(洗脳的に)。
現在の法律学界は、かなり左傾向にあります。特に憲法学者には。
戦後70年という歳月を以って学問(教育)世界での変動(帝国主義批判)が今でしょう。
文化人、マスメデイアの関係者を見れば明らかです(高学歴者が多い)。
ですが、学者だけでなく冷静に物事を比較分析していることを世に発信できるようになりました。
治安ですら安定させられない時代に、国防は、「憲法条文」だけあれば守れる・・・愕然とします。
なんの役にも立ちませんが、声を出して行くことが大切と思います。
Posted at 2015-08-24 10:42

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zakkahさんこんにちわ。
昨日産経ニュース電子版を読んでいたら、良い記事に出会いました。少し長くなりますが転載します。

(産経ニュース電子版2015年8月26日)
森本敏元防衛相 「備え」理解どう広げるか
 昨年7月に集団的自衛権に関する新たな考え方が閣議決定され、今年4月には「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)が改定されました。政府が今国会で安全保障法制を成立させようとしているのは、両者を法的に実効性があるものとするためです。
 この時期にこうしたことを行う理由は大きく分けて2つあります。日本を取り巻く北東アジアの安全保障環境の構造的変化に確実に対応し、日本の安全保障を強化するため。そして日米同盟の片務性を少しでも解消し、イコールパートナーシップに近づける必然性があるためです。
  今日の安全保障環境には非常に大きな問題があります。第1に、ロシアのクリミア併合や中国による東、南シナ海での行為のように国際法を無視した力による現 状変更があります。両国は国連安全保障理事会の常任理事国であり、安保理決議が通らない。つまり国連が有効に機能していない。
 第2に、現 代の紛争は、かつてのように正規戦と(ゲリラなどの武装勢力との)非正規戦を明確に分けられず、両者が混在する「ハイブリッド紛争」になった。また、平時 と有事の区別もないグレーゾーン事態も起こりうる。これに対応するには切れ目のない法体系がぜひとも必要になるわけです。
脅威の中でも特に中国のリスクは高まる一方です。これに対応するには、多国間の協力で抑止力を高める必要があります。中核となる米国の相対的な国力 が低下している中で、同盟国が相互補完していかなければならない。「米国の肩代わりをするのか」と曲解する向きがあるが、そうではなく役割分担なのです。 日本や豪州など米国の同盟国が役割分担し、多国間協力で地域の安定を維持しなければならない時代なのです。
 そうした状況下で今回の法整備の狙いは2つあります。1つは日米同盟の強化で抑止機能を高めること。もう1つは国際社会の平和と安定のために活動する各国軍隊に必要な後方支援を行う。日本の平和貢献を法的に担保するのです。
  こういうと「戦争に巻き込まれる」という議論が出てくるが、そういう人たちは「戦争」という言葉をどう理解しているのでしょう。後方支援は武力の行使では ないし、今回の法制で唯一、武力行使を伴う存立危機事態にしても国家の防衛のために行う不可欠の活動です。それを「戦争法だ」と言うのは、非現実的な非武 装中立論に近いものです。
 この夏の期末試験で「安保法案は違憲だ。街に出てデモに参加しよう」という答案を書く学生がいました。彼らは中 国を脅威だと感じていない。「全て外交で解決できる」と思っている。「戦後日本が平和だったのは憲法9条のおかげだ」という論理なのです。これらは誤りで す。60年安保反対闘争では安保条約も見ないで若者が反対した。しかし、日米安保があったからこそ日本はこの半世紀、安全と繁栄を享受できたのです。歴史 を見通せない若者が、また同じ過ちを繰り返している。
 現代は平時と有事に境目のない時代です。サイバーテロなどの脅威は日常生活に入り込 み、どこからが有事なのか区別できない。そうした脅威に備える法的枠組みを事前に作っておくのは、これから国際社会を生き延びるうえで不可欠です。しか し、「備える」ことへの理解がないと、「抑止」の考え方は受け付けられない。そうした理解をどう広げていくかが大きな課題です。(千葉倫之)
 もりもと・さとし 拓殖大特任教授。防衛大学校卒業後、航空自衛隊を経て外務省安全保障課に出向。外務省入省後、情報調査局安全保障政策室長などを歴任。平成24年6月に野田佳彦政権下で民間人初の防衛相(11代)に就任。74歳。

このような意見が世の中に広まることを念じています。
Posted at 2015-08-26 19:36

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こんばんは、くまごろう先生。

コメント、記事のご紹介、ありがとう存じました。お礼を認めますに遅くなりました。
留守してました。
「がま油」の口上で有名な筑波山の麓の町にリハビリを兼ねてまいっておりました。

「備え」・・・実に重い言葉ですね。

終戦・・・を思って別稿をたてさせていただきます。
Posted at 2015-08-31 09:29

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