《雨ニモマケズ風ニモマケズ姿を見せる草(3)❖2021/5/22❖》
ニワゼキショウ(庭石菖);
道端や芝生の中に茎高10cm程、5~6mmにも満たない小さな花を付ける。
「菖」の字が示すようにアヤメ科の仲間。小さくも葉の形はアヤメに似る。
茎は扁平で、葉は線形をしており、基部は茎を抱く。
茎の頂に、へら形の2つの苞から散形状に2-5個の黄紫色の花を咲かす。
花被片は青紫色、紅紫色または白紫色で紫色の筋があり中心部は黄色。
6枚の花被片はほぼ同形。花被片の下部と子房は腺毛がある。
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表題では“梅雨期”と記しているが、実際には梅雨入り前である!?!
目的の探しものヒメコバンソウは、見つけられなかったが春らしき光景は観れた。
花の開花が早まっているなぁ~、と思うも華麗に群生する姿は癒やしそのもの。
国道1号線(神奈川県内)の中で緑環境・かつての富豊かな個人庭園が保存されてる。
そんな庭園が、無料で公開されている。庶民には嬉しい限りである。
今の季節、色々な種類の紫陽花が見られ楽しみに、訪れている庭園である。
文芸での植物関連を資料としてみると、これ又楽しい。
徳富蘆花「春の暮」(1912.5.26、『みみずのたはこと』所収、岩波文庫本)より以下。
庭石菖、またの名は草あやめの真盛りである。
茜(あかね)がかった紫と白と、一本二本はさしてめでたい花でもないが、
午の日を受けて何万となく庭一面に咲く時は、緑の地に紫と白の浮き模様、
花毛氈(はなもうせん)を敷いたように美しい。
見てくれる人がないから、日傭(ひよう)のおかみを引張って来て見せる。
草あやめの外には、芍薬(しゃくやく、シャクヤク)、
紫と白と黄の渓蓀(あやめ、アヤメ)、薔薇(ばら、バラ)、
石竹(せきちく、セキチク)、瞿麦(とこなつ、セキチクの一品種)、
虞美人草(ぐびじんそう、ヒナゲシ)、花芥子(はなげし、ケシ)、
紅白除虫菊(アカバナムシヨケギクとシロバナムシヨケギク)、
皆存分に咲いて、庭も園も色々に明るくなった。
「令和参年(皇紀2681年)5月23日、記」