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翻訳・広告代理店Ru Communications LLC便り

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私の夫は違う星から来た人

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私の夫は違う星から来た人




本当にどうでもいい話ですが、先月、夫と田園地帯を数時間ドライブした後、私は車の正面の網目部分に、黄色い蝶々の死骸がいくつも挟まっていることに気付きました。黒い車に黄色い死骸…。私はキャッと小さく叫んだ後、「運転しているうちに取れてしまって!」と願いました。

しかし次の立ち寄り先でも、まだ黄色い蝶々は挟まったままです。夫は気付いていないようですが、気付いたらきっと嫌な気分になるでしょう…この後、飛ばされてくれたら…。

そして次のランチ休憩。ちょうど車を駐車した、その正面の屋外席に案内されたため、私は目を背けつつ座っていました。あれを取り除くには、自動洗車マシンに入る必要があるかもしれません。でも洗車マシンでも取れなかったら……。濡れたまま貼り付いている蝶の死骸を想像すると、一層暗い気持ちになりました。

そうして目を真っ暗にして座っていると、隣にいた夫がテーブルからふいに立ち上がりました。そして車の正面に近付き、まるで普通のゴミでもつかむように挟まっていた死骸をぴっぴっぴっと取り除きました。全部終わった後、手をパンパン!とはたき、大きな声で「食べすぎちゃったなあ!」。

夫は違う星から来た強い人でした…。
#蝶が怖い

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今さら『人間失格』を読む

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今さら『人間失格』を読む






アメリカ在住のため、日本語の本を全て電子書籍で購入している私は、もっぱら古い本ばかり読んでいます。なぜ?――安いからです(笑)。新刊本は1冊1500円超なんてざらですし、そもそもあまり電子化されていません。

それで、わずか160円で何となく購入した『太宰治全集1』。太宰作品はいくつか読みましたが、この全集1のしょっぱなを飾る『人間失格』は、十代の頃、手に取り、「く、暗すぎる」とギブアップしたものでした。

さて、あれから数十年経った今、どう思うかしらん――読んでみると、まるで渦巻きに吸い込まれるように没頭してしまいました。若い頃は「これを読み終わると、自分も死にたくなるのか」と、空恐ろしかったのかもしれません。

読んでいる間は、虚ろに歩く主人公の体の中に自分が入って行くような感覚を覚えました。そして最後は、ただ諸行無常の人生を生きるのみ、ということに気付かされます。でもそれが希望であるか、絶望であるかは分かりません(脱稿のわずか1カ月後に太宰は自殺)。





#人間失格 #太宰治

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雨さんのストーカーに

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行きは雨さんと一緒。帰りは首輪... 行きは雨さんと一緒。帰りは首輪と紐だけ…。



犬のフォスター:下痢掃除で疲労困憊』から始まった、捨てられ犬・雨さんと私の生活ですが、半年という異例に長いフォスターボランティア期間を経て、ついに雨さんはもらわれていきました。

ネバダ州ではアダプションの前に避妊手術を終えなければならないそうで、引き渡し当日は、私が朝8時にシェルター付属の病院に雨さんをドロップオフして、手術完了後、午後4時に新しい飼い主のリンダが引き取りに来るという段取りです。

シェルターが家から遠いため、ほぼ一睡もせずに早朝から出掛けた私は、雨さんをスタッフに渡すまで気が張りっぱなしでした。その後、車に乗って助手席の空っぽの首輪と紐を見て初めて、雨さんが私のもとから本当に旅立ってしまったことに気付きました。

翌日、新しい飼い主のリンダに「雨は元気に過ごしていますか」とメッセージを送ると、写真付きの丁寧な返信が来ました。そしてまた翌日、同じように質問すると、またリンダは写真付きで返信をくれました。そしてまた翌日……私は気づきました、もう私の犬じゃない…。

「もうリンダにメッセージは送らない方がいいかな」。否定してもらいたい気持ちで夫に相談したら、その回答は一刀両断。「るー!もう二度と送っちゃダメ!雨とリンダのストーカーになるつもり!?」。

本当に、その通りです(しょんぼり)。







#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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私の先生は統合失調症なのか…

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私の先生は統合失調症なのか…




私が10代の頃、母親はマンションの管理人をやっていました。マンションに住みながら住人のお世話をする仕事です。もちろん住人からの苦情も受け付けるわけですが、母は誠実に対処していたのを覚えています。

ところがそんな母を悩ませる住人がいました。新しく入居してきた、一人暮らしの高齢女性Aさんです。Aさんは入居して来たその週から、母に苦情を言いに来ました。「隣人が私の部屋を覗いている。なんてこと!」。

母は早速、同じく一人暮らしの隣人に電話をしてみましたが、出張中で数週間県外に居続けているとのこと。一体誰が覗いているのでしょう。対処策も分からないままでしたが、Aさんからの苦情はエスカレート。毎日のように我が家に怒鳴り込んできて、しまいには「コンセントの穴から人が覗いて私を監視している」とまで言い出したのです。

母はどうしたら良いか分からず、本当に困っていました。しかしわずか1カ月の入居期間で、Aさんは息子家族に引き取られることに。息子さんは、Aさんが精神的な病を患っていたために迷惑をかけたと母に謝罪されました。

その後、私は、現代でいうところの「統合失調症」患者の典型的な行動の一つに「監視されている言い出す」というのがあることを知りました。

私の先生は電磁波過敏症」で書いた私の英会話の先生ですが、とにかく電磁波を恐れていて、室内の壁も天井も全て段ボールで隈なく覆ってしまうほどです。

そんな先生が昨日、私に最近の大きな心配事を打ち明けてくれました。「私は監視されているの、それももう10年以上」。「誰が先生を監視しているんですか」――「詳細は怖くて言えないわ。でも監視がどんどんエスカレートしてくるから、逃げないといけない」。

その後、統合失調症について調べていたら、さまざまな典型行動の一つとして「監視されていると言い出す」の他に、「電磁波攻撃を受けていると言い出す。そのため、窓を段ボールなどで覆う」というのが挙げられていました。

先生は統合失調症なのでしょうか。







#統合失調症 #電磁波過敏症

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ついに引き取られた私のフォスター犬

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骨皮だった6カ月前の雨さん。 骨皮だった6カ月前の雨さん。






昨日、牧場育ちの里親希望者・リンダが雨に会いに来てくれたと書きましたが、庭での面会中も雨は落ち着きがなく、興奮状態でリンダにガフガフ飛びついています。

こりゃまたダメだな…。

ところがリンダは「子供と同じね。普段はいい子なのに、人前に出すと悪いところばかり見せるわけ」。

そこでそろそろ1時間になろうとする頃、私は切り出しました。「この後、2組の里親希望者さんが来る予定になっていますが、キャンセルした方が良いでしょうか(つまり、あなたがアダプトしますか?)」。リンダの返事は「No」。

「No」ってどっちでしょう! 「No, you don' have to(キャンセルしなくていいです、私は辞退します)」、少ない可能性ですが「No, you dont have to see them(他の方の面会は不要です、私がアダプトします)」。

いや、引き取らないの意味に決まっている…そう思った瞬間、私は急にがっくりし、体の力が抜けてしまいました。午前中の地獄絵図乱闘事件の疲れも手伝って体力と気力の消耗が激しく、リンダや夫の話す英語までモヤがかかったように聞こえなくなったのです。

すると、リンダが雨の顔を両手で包んで言いました。「We are matched(私たちは出会ったわ)」。

「え?え?え?なんと!? あ、あ、あ、雨をもらってくれるんですか」―-リンダの返事は「YES!」。

「あなたみたいな人に雨を引き取ってもらいたかった…」――そう言う私の目からは、涙がボロボロこぼれていました。6カ月もの長いフォスター期間を経て、ついに雨を家族として愛してくれる人が見つかったのです。






#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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ついに暴れ犬・雨さんを制御できる人が出現!?

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ドギーベッドを噛み散らかすフォ... ドギーベッドを噛み散らかすフォスター犬・雨さん。この他、庭の植物、リモコンなど、被害続出。




昨日、犬連れで雨さんを見に来てくださった里親希望者さんとの地獄絵図的面会について書きましたが、私はすっかり自信喪失してしまいました。犬の問題行動はほぼ100%、飼い主の問題です。雨が他の犬に飛び掛かったのも「弱いリーダーの私」を守ろうとしたからであり、私がリーダーとして雨を安心させ、私のコマンドに従うことが最も安全だと認識させられていれば、雨は落ち着いていたはずです。

これで雨の選択肢は減りました。「他のペットがいない家庭」と指定しなければなりません。他のペットに噛みついて危害を与えた場合、最悪、雨は安楽死させられる可能性もあります。私の訓練能力の不足が雨の選択肢を狭めてしまった…。そう思っていた時、携帯メッセージの着信音が鳴りました。「雨に興味があります。私は猫を飼っているんですが…」。

ダメでしょ……。

私もまだ頭が混乱していたのもあり、恥ずかしながら雨の大暴れぶりをその方に、正直に思いっきり、包み隠さず話しました。どうせお断りのケースでです。「なので、はい、雨は猫ちゃんのいるお宅ではダメかと。お問い合わせありがとうございました」。

ところが、その女性は引きません。「大丈夫。私はもっとひどい獰猛な、それも超大型犬を飼ったことがあります。でも数カ月で犬は落ち着き、先住猫を仲間だと認識しました」――「もっとひどい獰猛な、超大型犬!」。

さらに女性は言いつのります。「私はリタイアして時間がたっぷりあるので、雨をしつける余裕があります」。加えて「私はアリゾナ州の牧場で育ちました。動物の訓練は私が幼少期から学んだことです」。

2時間後、その里親希望者さん――リンダが我が家の庭に座っていました。

しかしまた雨さん、また大興奮。リンダにジャンプして飛びつき、喜んでいるんだか怒っているんだかなんだかよく分からない興奮顔をして、一時もじっとせず、リンダの手をガフガフ甘噛みしたりして、「お行儀の悪い犬」ぶりを発揮したのです。
#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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地獄絵図となった雨さんのお見合い

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普段はまったりとした良い子なん... 普段はまったりとした良い子なんですよ…。人前に出る時だけ難ありで…。




ご近所SNSでのPR動画はラスベガス市民の間で5万回以上再生! 我が家で預かっている不人気フォスター犬、雨さんに次から次へと面会希望が舞い込みます。

しかしこれまで里親希望者が来る度に大興奮してしまい、人々を怖気づかせている雨さんですから、今回はペット用の自然派「落ち着きサプリ」を事前に飲ませて、面会時間を待ちます。

が、これが効きゃせん! 

中でもひどかったのは、愛犬連れで面会にいらっしゃったケースです。実は雨の他の犬への反応に自信が持てなかった私は、この希望者さんにはお断りを入れていました。しかし、「私の犬は絶対に喧嘩にならないので大丈夫」と、希望者さんは引きません。

それで私も大至急「犬と犬の適切な出会わせ方」を学び、里親希望者さんにお願いして、まず道端というニュートラルな場で犬と犬を出会わせて、一緒に町内をぐるりと一周することにしました。家というテリトリーに他の犬がいきなり入って来るのではなく、横並びで「同じ方向に散歩する」ことが重要なのだそうです。

ところが、早めに到着した里親希望者さんが直接、犬と共に玄関へ。どうしよう! 私もテンパってしまい、雨と共にドアを開けたその瞬間! 雨が里親希望者さんの犬に飛び掛かって行きました。嗚呼! 

「絶対喧嘩しない」はずの里親希望者さんのワンちゃんも雨に応戦!2頭が大暴れし、最悪にも雨の首輪がはずれ、制御不能に。玄関の洋服かけが倒れ、服が散らばり、私も雨に飛び掛かって床に転がって羽交い絞めし、そこは阿鼻叫喚の場となりました。

「す!すみませんが!いったん家の外に出てください!」と私は床に転がりながら里親希望者さんに叫び続けましたが、里親希望者さんは落ちた服を一枚一枚ゆっくりと拾ってハンガーにかけて、なかなか出て行ってくれません。

すると大ウナギのように暴れる雨が、私の羽交い絞めから抜け、また相手のワンちゃんに突進。再びタックル! 里親希望者さんが全ての服をかけ終わって出て行くまでの時間の途方もなく長く感じたこと!その間、私と雨はずっと床に転げまわっていました。

里親希望者さんとその愛犬が去った後、私はボサボサに乱れた髪とよれたままの服で床に呆然と座っていました。雨、こんな雨、誰がもらってくれる。私のせいだ…雨にコマンドをもっと聞くようにしつけられない私のせいだ…この半年間、何をしていたんだろう。

そんな中、「猫を飼っていますが、雨に興味があります」というメッセージが届きました。もちろん、「NO!」です。






#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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断られ続けるフォスター犬、雨さん

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これがご近所SNSにアップした2回目の動画。タイトルは「いまだ貰い手は見つからず」。



シェルターのボランティアで預かっているフォスター犬、雨さんですが、なかなか貰い手が現れませんでした。我が家にわざわざ見に来てくださった方々も、雨のあまりのエキサイトぶりに、「ちょっと考えさせてください」と苦笑。その後、どなたも決して戻って来ません。シェルターのサイトによると、フォスター期間の平均は「40日前後」。ところが雨さんはもう私の所に半年以上います。

そこでこの動画を作って、ご近所SNSにアップしました。が、「Good job!」や「Cute dog!」などのお褒めの言葉はたくさんいただいたものの、誰一人として「飼いたい」という方は現れません。

よし!それなら…。広告制作者の本気を120%発揮し笑、違う角度の動画を作ることにしました(iPhone撮影の縦型動画使用のため、雨さんが中央に来ないのが難点ですが汗)。前回は少しポジティブな雰囲気だったので、今度は「寂しさと健気さ」がテーマ。それが上の「2回目の動画」です。

すると何ということでしょう!10件を超える面会申し込みが次々と飛び込み、再生回数も5万回を突破(ラスベガス市民だけが見られるSNSなので、これはかなりの数です)。

しかしはやり、雨さんの"お見合い”は、スムーズにはいかなかったのです。
#アメリカでボランティア #犬のフォスター

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アメリカのプライムリブ:血の海がこわい

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アメリカのプライムリブ:血の海...




普段はお肉は食べても鶏肉のみ…という私ですが、先日、夫がぜひとも食べたいというのでプライムリブステーキ店に行きました。

どうせ新鮮なお肉を食べるなら、思い切って「レア」で行こうかと思いましたが、夫が「レア」だと肉を切ってそのまま焼かずに”生”でテーブルに出されるんだよ!と言い張るので(違いますよね?)、「ミディアムレア」にしました。

が!写真のように、ほぼ生のお肉がどっぷり血をたらしながら出てきました!白いポテトも最終的には真っ赤に染まり。

日本のお店だったら血を見せないように配慮してくれるような気がするのですが、どうでしょ?

目をつぶるようにして食べて、本当においしかったのですが、次回また行くとしたら「ミディアム」にします…。



#アメリカのプライムリブ

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犬猫のフォスターになる方法@ラスベガス

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我が家のフォスター犬、雨さんの新しい宣伝動画作りました。これを今日、ご近所SNSで公開する予定です。




「もう飼わない…」――ペットを亡くしたショックで、そう心に決める人もきっと少なくはないでしょう。

でも「何かの形で動物と触れ合っていたい」――そう思うなら、シェルターのフォスターボランティアがお勧めです。

捨てられた、あるいは迷子になった犬猫はその段階で既にショック状態ですが、その上、騒音の激しいシェルターの檻に入れられることでパニックになることがあります。

フォスターはそういった犬猫に、家庭での温かく、静かなひと時を提供するボランティアです。提供される時間は1週間でも構いません。

例えばラスベガスでしたら私がボランティアをしている、公営のラスベガス・アニマル・ファンデーションのウェブサイトから、簡単にボランティア申請できます。

去年、雨のフォスター期間を終えて一度シェルターに戻したのですが、スタッフから雨の様子がおかしいと連絡があり、再度引き取りになりました。戻って来た雨は口から血を出していました。多分、檻を噛み続けたんだと思います。

雨――本当はもらってあげたい。でも日本の家族の体調が思わしくなくアメリカを度々離れる上、まだバクを亡くした悲しみから完全には立ち直っておらず――時々、私なんかがフォスターをするのは…と悩んだりもしますが、できることをするしかありません。








#フォスター #ラスベガス #ラスベガスアニマルファンデーション

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