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やっぱり韓国人だった

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やっぱり韓国人だった






先週、「ジムのクラスにただ一人、韓国人っぽい女性がいるので、明日にでも話しかけみよう」と書きましたが、翌日、早速話しかけてみました。

どうして彼女を「韓国人」と思ったかというと、「髪型」です。私が韓国に住んでいた1990年代、韓国で女性のショートカットと言えば、うなじの部分の髪が、なんというか、浮いた感じのショートカットでした(髪と首の隙間が大きい)。

あれから四半世紀経った現在ではさすがに流行も変わっただろうと思っていましたが、意外にも韓国スーパーなどに行くと、まだその髪型が見られます(中高年のみ。当時は韓国人の中高年女性と言えば「ラーメンモリ=ラーメン頭」でしたが…)。

なのでジムでその女性を見た時、「あのショートカット、懐かしい!」と思ったわけです。そして格闘技系クラスが終わって教室を出る時、背後からまるでストーカーのようにいきなり「明日はダンスクラスだけど、あなたも来る?」と話しかけたのでした。

「へ?」。さすがに背後から「明日も来る?」、しかも違うクラスに、と問われて戸惑ったようですが、「はい、出る予定ですよ(ニコ)」。ああ、懐かしい、韓国語なまりの英語です(私も日本語なまりの英語です汗)。

「今日の格闘技系クラスでは、ダンスクラスの面々も数人いたわね」と彼女。「そうなの? 私はあなたしか気付かなかったわ」――ますますストーカーじみた返事になりましたが、気味悪くは思われなかったようで、ここ数日、顔を合わせる度に私の方に飛んできてくれます^^☆。話しかけて良かった!

#アメリカ在住ライター

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「どんなに幸福な瞬間でも沈鬱な気分になるの」

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「どんなに幸福な瞬間でも沈鬱な...







電子書籍アプリKinoppyで本を読んでいますが、電子書籍は独自の楽しみ方ができて、もう紙に戻れなくなりそうなはまりようです。

フル活用しているのは辞書機能。特に、私の好きな1900年代初頭の文学には見慣れない単語も頻出するので、とても助かっています。さらにその単語を色々な色でマークして、後からまとめて開くこともできます。

私は意味を調べた単語はピンク色に、心に響いた文章は水色にマークしています。

例えば数カ月前に読んだ、ドストエフスキーの『貧しき人々』では、次のような文章を水色にしていました。

主人公の貧しい老人が若い女性の文通相手に書いた言葉。「あなたは私を、蝿の羽にでも打ち倒されそうな優男(やさおとこ)だなどとは見ないでくださいよ」――この表現がなんだか絶妙で、思わず水色にしたようです。蝿の羽に打ち倒されるほど弱い男。

その女性の返信で「でもわたしはどんなに幸福な瞬間でも、いつもどういうわけか沈鬱な気分になるんですの」。――これはまるで私自身が話した言葉のようだったからでしょう。

老人が、皆が恋焦がれていた一人の女優を思い出して言った言葉。「だれの胸にもおなじ一羽のカナリヤが囀(さえず)っているようなあんばいでした」。――大好きなスターでも、大好きな人でも、そんな人がいるとき、本当に、心の中に一羽のカナリヤがいるように感じますね。この一文を読んだ時、私の心の中にも大切な大切なカナリヤがいることを思い出しました。

今日、あなたの心に響いた文章は、ありますか。





#アメリカ在住ライター

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ジムの鏡は“マジックミラー”か?

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クラスが始まる前(早く来過ぎました)――鏡の中に私。ベガスのジムは照明がえぐいです。






ジムという場所には鏡が至る所にあるものですが、そこにスリムな自分を見つけると、ワークアウトも俄然やり甲斐が出るものです。

ズンバクラスでいつも私の斜め前に立つ中国人女性。私はもう一年近く、彼女の後ろ姿を眺めています。失礼ながら、私は勝手に彼女を60歳前後と思い込んでいました。肉厚な後ろ姿や話し方から判断すると、そんな感じなのです。

ところが先週、鏡の中の彼女をふと見ると、ほっそりとした30代の若々しさ! 「ん?」――この鏡は洋服店などによく置かれている、いわゆるマジックミラーか!?

ということは私が見ている鏡の中の私も、現実とは違うのかもしれません。しかし私に限っては、顔がどでかく、なぜか髪まで左右に膨張し、ついでに言えば体は一反木綿で短足です。いや、マジックがかかって、これなのかもしれません(上の動画のように「一人で立っている」とまだマシです。これが「小顔の胴短長足の人に囲まれる」と、一気に妖怪化します)。

それで今日、その中国人女性とたまたま目が合ったので、一年間の後ろ姿との交わりを超えて、ついに話しかけてみました。初の、”正面”の付き合いです。

すると真正面から見た彼女の若々しく可愛らしいこと。マジックミラーのせいではありませんでした。

#アメリカ在住ライター

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ラスベガスのジム:豊かな人種

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昨日、夜のジム 昨日、夜のジム




ラスベガスに引っ越すや否やコロナになり、孤独を極めていた私ですが、ジムに通い始めて着々と友達が増えてきました。いつもジムに一緒に行くメイ(アメリカ生まれの中国系)、茶飲み友達のマルー(フィリピン人の女医さん)、クラスで会う度におしゃべりするカジノディーラーのネッシュ(アフリカ人)等々、まるで万国旗でも作れそうなジム仲間です。実際ラスベガスのダイバーシティー率は非常に高く、人種の内訳は次のようになっています。

・白人 42.9%
・ヒスパニック系 27.9%
・黒人 11.7% ※米データサイトの表記通りに「黒人」と表記します
・アジア系 6.57%

特に私の住んでいる南西部はアジア系が多く、ジムクラスの顔ぶれも時に9割がアジア人だったりします。といっても馴染みのクラスで日本人は多分私だけかと? ほとんどがフィリピン系で、次にちらほら中国系です(中国系はここではなく、中部に多い)。

中国系の方々は中国語を大きな声で話しているのですぐに分かります。フィリピン系の方々は同じアジア系でも、日中韓系と違って胴が短く、お尻がぷりっとしていて顔も小さいので、こちらもすぐに見分けがつきます(横に並ぶと、自分が妖怪の一反木綿に見えます)。

日本人に会えたらなと思いますが、せめて韓国人でも(私は昔、韓国に住んでいました)。韓国系の教会がラスベガスにもあちらこちらにあるので、きっといるはずです。クラスでただ一人韓国人っぽい女性がいるので、明日にでも話しかけてみましょう。



#アメリカ在住ライター

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砂漠の街、ラスベガスの雪山

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私の大好きな場所、リーキャニオ... 私の大好きな場所、リーキャニオン。昨日の写真です。




何しろ車で約2時間の場所にあの、地球上で最も暑い場所(夏場は50℃超え)と言われるデスバレーがあるぐらいですから、ラスベガスの真夏の酷暑は、まさに「酷」なものです。

とはいえ、ラスベガスって本当に面白い場所です。砂漠のど真ん中にある都市なのに、車ですぐの場所にスキー場もあるのですから。それも天然雪の。

昨日の昼間、かなり暑くなったので、夫と二人でその雪山に出掛けました。子どもらがソリに乗って滑って遊んでいる横で、私と夫は砂漠の家を出たままのノースリーブ。結局15分ほど散歩しただけで寒くなって、暑苦しい街に戻って来てしまいました。それでも透き通った空気で体の中を洗ったような気分です。



#アメリカ在住ライター #ラスベガス #リーキャニオン

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思わず嘘をついてしまった

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この国旗がどこのものかご存じの... この国旗がどこのものかご存じの方を私は尊敬します。



ジムのグループクラスでいつも見かける女性がいました。褐色の肌で、ラティーノのようにも見えますが、アフリカンアメリカンかもしれません。なんとなく、優しいオーラの漂っている人でした。

それで先週、いつも会うのだからと思い切って、「あなたの髪、とっても素敵ね」と話しかけてみました。髪のことは決してお世辞ではありません。ピンク色の髪がくるくると輝きながら腰までおり、まるで人魚姫のようだったのです。

すると、髪は自分でカットして、自分で染めているのだと教えてくれました。「ネイルもね」。見せてくれた指先はまるきりプロ仕様。それでいて仕事も美容系ではなく、カジノのディーラーだそうです(さすがラスベガス、もうディーラーの知人は4人目)。彼女の名前はネッシュ。

ネッシュは私に質問しました。「どこ出身?」。日本だと答えると、自分は日本人が大好きなんだと、いつか日本に行きたいと言ってくれました。「私はね、日本人のお客さんだと思ったら、すぐに私のテーブルに呼ぶのよ。遠くからでも日本人はすぐに分かる」。

「どうして日本人だとわかるの?」「日本人はとても礼儀正しいから一目瞭然。同僚と、こんな話をしたことがあるわ。どの国の人が一番礼儀正しいと思う?って。そしたら誰もが日本人だって答えたわ(そして小声で、「一番礼儀正しくないのは、中国人」)」。私は自分の国を褒められて、くすぐったい気持ちでした。

それで私も、英語にアクセントのあるネッシュに「あなたはどこから?」と尋ねてみました。すると彼女の答えは「Eritrea」――「ん?もう一度言ってくれる?」「Eritrea」。

ここまで日本のことを褒めてくれたのに、私は彼女の国の名前すら分からず、これは大変失礼なことではないかと焦りました。その挙句、つい言ってしまいました。「あーー!聞いたことがあるかも…」。

後で調べてみるとエリトリア。アフリカにある人口550万人の国でした(「アフリカの北朝鮮」の異名を持つ)。

これを夫に話すと、「るーは嘘をついたんだ。知らないって言って良かったのに」。あんなに日本を褒めてもらった後で、「あなたの国、知らない」とは本当に言いにくかったのです…。でも夫も知らない国だったことに勢いを得て、私も知らないと言って良かったんだと気付きました。
#アメリカ在住ライター #エリトリア

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家の中に鳩がいた

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釘地獄と化した餌箱 釘地獄と化した餌箱


庭に野鳥用の餌箱を置いたら、庭が鳩で埋め尽くされたという悲劇についてかつて書きましたが、餌箱を釘(くぎ)地獄にしたところ、鳩が箱にとまれなくなり、うまく追っ払うことができました。釘地獄は、小鳥には全く地獄ではない様子なので、素敵なファームスタイルだった高級餌箱は、今も見苦しい姿で庭のポールにかかっています。

「なぜ鳩を差別するのか――」と、またうるさい葛藤が始まる私ですが、たまには何も考えずに「嫌なものは嫌で良し」と結論付けることにします。

現在、鳩ができるのは、餌箱を近隣の屋根などから遠巻きに眺めることだけです。が、先日、一階のダイニングルームを横切った時、何か犬のようなものが床を歩いているのに気付きました。「あ、雨さん(この前までお世話していたフォスター犬)ね」。普通に納得して台所にコーヒーを取りに向かったのですが、「ちょっと待てよ、雨は引き取られたはず」。

ダイニングルームに戻ってみると、しれっと床を歩いてたのは鳩(家の中で見ると、大きい)でした。「こりゃー!どりゃー!」といきなり鬼の形相で叫んだ私に、大慌ての鳩がバッサバッサとはためきます。「ででげー!!!」。鳩はうまい具合に開いている窓に向かって飛んで行きました。

なんだか血圧の上がった朝でした。






#鳩

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ダニ地獄に飛び込む夫

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正装するとヤクザ風の「強い人」 正装するとヤクザ風の「強い人」


先日、夫は違う星から来た強い人と書きましたが、「強い人」というのは――あくまでも私の夫のことですが――「雑な人」でもあります。親戚5人が泊まりに来るからと、埃だらけのブランケットを全て洗い直してしまう私は、時間に追われ、息も絶え絶えになる「弱い人」です。ところが夫は常にくつろいだ様子で、来客当日も、私がわずか1.5時間家を出た間に、洗っておいた部屋のど真ん中の山盛りのブランケットは見えなかったようで、クローゼットの奥の奥から私も忘れていたような、10年以上の埃がたまったブランケットを発掘し、訪れた親戚の子供に埃ごと投げつけていました。それでいて子供たちは大喜びなんですから、雑な人がどれほど最強か思い知らされます。

ある時、私と夫は小旅行に出て、Airbnbのヴィラに泊まりました。到着するや否や、夫は「布製」のカウチにゴロン。一方私は、布製の、拭き掃除ができないカウチには座れない「弱い人」です。革製だったら、座る前に拭けるのですが…。見ると、これまで泊まった人たちが付けたシミもありました…。

そんなカウチで30分ほど昼寝をした夫が、全身をボリボリ搔きながら起きあがってきました。「ダニがいるな」(夫)。私は彼の手足を見て、ギャッと飛び上がりました。思いっきり噛まれています!腕と足がぎっしりボコボコになるほど、ダニに噛まれています!

これが私だったら、「宿に着いた途端、こんな悲劇に遭うなんて」と、地の底まで凹むでしょう。が、実際それはカウチだけの問題ではなかったのでした。「べ、べ、ベッドにもダニがいるかも!私、とても眠れない!」。体調不良から辛うじて回復しかけた頃の、回復記念旅行でもあったため、3泊の旅のベッドにダニがウヨウヨなんていう地獄に、私の体と心はとても耐えられそうにありません!

すると、目を真っ暗にしている私を見た夫が、ダニ地獄かもしれないベッドにジャンプ。「俺で試そう!Bite me~! Bite me~!(俺を噛め!俺を噛め!)」。それは、なんだか楽しそうな響きすらある声でした…。

グーグー(いびきの音)――1時間後、しょんぼり木製の椅子に座っていた私の所に、夫が戻って来ました。「ベッドにダニはいなかったよ!安心してね!」。「雑な人」にいらつくこともあるのですが、その雑さを喜ぼうと、その時私は心に決めたのでした。



#ダニ地獄

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ボランティアの葛藤――「ごめんね」

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https://animalf... https://animalfoundation.com/volunteer/foster-pet-search
ラスベガスでフォスターボランティアをしたい方はこちらから。緊急保護が必要なこの犬猫のリストから、希望の子を選んで申請してください。       



アニマルシェルターに収容され、順応できないでいる犬を自宅に一時避難させる、いわゆるフォスターボランティアをしていますが、私みたいなくよくよした性格の人間は、ボランティア一つするのにも葛藤ばかりです。

「ごめんね」――そんな気持ちが、心の中に散らばっているのです。

一つは、飼ってあげられない「ごめんね」。昨年、愛犬を亡くしてから、もう私には無理だと悟りました。

二つ目は、家族のように愛してあげられない「ごめんね」。道端に放置された雨さん(先月まで預かっていたフォスター犬)は、前のオーナーに愛されていたでしょうか。愛していたら、道端に置いて逃げたりしませんよね。それなのに、次に出会ったのが、飼わないと決めた「私」ですか。

そして三つ目は、うまくしつけられない「ごめんね」。雨さんが家に来たその日に、「こりゃ、とんでもないお荷物を背負ってしまった」と思ったのは、恥ずかしながら正直な気持ちです。とにかく雨さんは、何も、できなかった。家の床でおしっこ、テーブルに飛び乗って人間の食べ物を食べる、クッションを噛みちぎる、庭に出せば丹精込めた育てた植物を(針だらけのサボテンまで)食べ散らかす、外を歩けば重たい馬車でも引かせたいほど引っ張る――一つ一つ教え、雨さんは最後にはかなりの成長を見せました、でも、、まだまだでした。「これじゃ、また捨てられる…私の力が足りないせいだ」。

そんな中、私がボランティアをしている市営シェルターの、さっ処分率を目にしました。昨年は1年で約4000匹(犬猫)。何の罪もない動物が毎日10匹以上の速度で殺されています。でも市営シェルターだけを責められません。1年で持ち込まれた動物の数は驚きの約2万2000匹(その背後に約2万2000人もの無責任な人間あり)。犬の檻は50ほどしかないのに…。必然、彼らの命はフォスターボランティアの献身にかかっています。

私がぐずぐず悩んでいる間にも、犬猫はどんどん殺されていっています。ぐずぐずはもうやめよ! そんな時、私の背中を後押しするように、ちょうど読んでいた小説『パンドラの匣』(太宰治)にこんな文章が現れました。

献身には、何の身支度も要らない。今日ただいま、このままの姿で、いっさいを捧げたてまつるべきである。鍬(くわ)とる者は、鍬とった野良姿のままで、献身すべきだ。自分の姿を、いつわってはいけない。献身には猶予がゆるされない。人間の時々刻々が、献身でなければならぬ。いかにして見事に献身すべきやなど、工夫をこらすのは、最も無意味なことである」。
#パンドラの匣

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コロナ担当看護師の姉に聞いてみた(アメリカ)

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コロナ担当看護師の姉に聞いてみ...





先週末、コロナ病床担当看護師(在米)の義姉が我が家に来たので、色々質問してみました。

――もうあまりコロナ患者はいない?(私)
義姉:(まずため息)、もちろん、まだ多いわよ。看護師も不足していて、一人が担当する患者数がかなり増えたの。もうヘトヘト…今すぐにでも辞めたい…。

――重症患者っているの?
入院しているということは、もう既に重症かそれに近い状態よ。

――どんな人が今もコロナにかかっているの?
ワクチン未接種の人。もちろん接種済の患者さんも少しはいるけど、ほとんどが打っていない人。

――医療従事者は今もマスク着用?
最近、もうマスクをしなくて良いという通達があってね、でも私はN95のマスクと防護服をつけてコロナ患者のお世話をしている。怒りを感じるのは、高いN95のマスクを自腹で購入しなくちゃいけなくなったこと。病院は「ご自由に」と言って、経費節減よ。

――コロナ患者の世話は前ほどストレスではなくなった?
ううん、前と同じ。中にはコロナ病棟に入ると、過呼吸のようになる看護師もいるわ。やっぱり呼吸するのがこわくて、それでパニック状態になって、呼吸がおかしくなるの。「普通に呼吸し続けなさい」と言うんだけど。

――コロナ禍も数年経ち、働く環境は改善されてきた?
逆にひどくなってる。看護師はコロナにかかっても「無症状なら出勤しろ」と言われる。病院にはコロナ以外の免疫力の低い患者さんもいて、感染させたら大変なことになるのに……でも本当に人手が足りない…医療従事者が長期休むと病院が回らない。今でも1人の患者さんを見ている間に、10件以上の他の呼び出しがかかる。もう気が狂いそう。だから患者さんから不当な文句を言われても、「すみません」とすぐに謝る。言い返したらその場にいる時間が長くなるから。

――各病院の方針、また地域にもよると思いますが、少なくとも姉が勤める大手病院では、想像以上に過酷な状態が続いているようです…。
#アメリカのコロナ

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