ハルのブログ

このスチューバイタール定宿に到着した時から、久々の強い雨降りだった。それが夜中ベランダに出てみれば、星がまたたいていた。草原の向こうには見られた村中心部の夜景が見えた。 朝6時半。今朝は走りナシ、自転車ナシ。雨ナシ。この眺め、僕とドライブ旅した事のある人なら、必ずご覧になっている。このホテル、もう20年は来ているからね。

7/17チューリヒ空港、昼前から借りたこのレンタカー、フィアットのプント。結局、8/08チューリヒ空港朝、返却までの22日間で、4321km（偶然の並び数字）走った。スイス、フランスを横断してスペインまでも行ったもんな～ぁ。



22日間　4321km 今日の車中は、ご覧の満艦飾。洗濯物がよく乾く。自転車は前後車輪を外して、後部席に鎮座。 後部荷室はこれ。余裕です。

テイクオフから南方面。見える湖はフィザールゼー。もう少し上げたら谷を渡って、正面の尾根に取り付いてみる・・・だれもまだいないけど。 テイクオフを振り返る。5kmくらいの谷渡り。下の街がターンハイム。向こうの山はターンハイム山塊。 「向こうの尾根」到着。谷渡り中から尾根の何処に着けるか思案して アクセルを踏みながら来た(向風)。さてその予想は当たったか？否か？・・こんな読みのアタリ・ハズレ、パラの面白いところ。・で？う～、弱い、強い所は？無い知識をフル稼働。 教授(猛禽類の鳥)に助けられた！意外にも「沖」の教授が１羽回していた。・・仲間に、入～れ～て。一本のサーマルで300mは上げてもらった。教授、ダンケシェ～ン。 この右斜面、うまく風が当たっていないかな。・・だめ！ひとつも上昇成分なし。チキンの僕は、ここまででメインランデングに機首を向けた、ヘロ。きっと猛禽人のN氏なら、ここで新たな知恵を出し、この山をトップアウトし、さらなる世界を飛んで行くんだろうな～。 目指すランディングは、三本目の尾根の麓。 よし！ランディングに届く。中央、駐車場の左側がランディング。 何のストレスもないランディング。こうやってヨーロッパを飛んで思う事は・・・・テイクオフしてランディングするだけなら、ヨーロッパはとても安全だ。しかし、あの尾根を越えて、あの山越えて、あの谷越えて・・行ってみたい、と思い行動すると、うんと難しくなる、危険度も増す。だから面白い。やっぱりこの遊び、ヨーロッパが一番！　それを実行できる僕の環境・・・有り難い事だ。

ケーブルカー乗り場横に、マンモス象がお出迎え。　これ、去年もここを通った際（お客様お迎えにアッペンツェルからミュンヘン空港に行く道中）、写真に撮って、ブログアップしたよな。 ケーブルカーは片道14.5ユーロ。それにランディング場使用料４ユーロを切符売り場で徴収された。 ターンハイムの街が小さくなって行く。ランディングも見えるよ。 ケーブルカー山頂駅脇に、営業タンデム＋その関係者専用のテイクオフがあった。一般飛行人は使用不可の立て看板。 ケーブルカー駅から徒歩３分に北風～西風対応のテイクオフ、それと徒歩6分に東風対応のテイクオフがある。練習生も多い。 グレンにあるハイデンゼー（ゼー＝湖）。これテイクオフの東側。 ハイデンゼーから集落が続くが、この道がプフロンテンに続く。左端のコブ岩山はプフロンテンで飛んだとき、印象的な山容を見せたアゲインシュテイン山。 ケーブルカー山頂駅とテイクオフが見える、はず。パラが３機広がっている。

５時、すごい朝焼け。 7時半、走り、出発。身体がチトだるいぞ。でも気力でねじ伏せる！近所の駅にこんなディーデル列車が止まっていた。DB＝ドイツ国鉄の車両だ。 身体のだるさも30分走ったあたりで消えた。まる、です。

時計反対廻りで、ターンハイマー山塊一周へ。何KMあるかな？50kmくらいだろう、３時間か？　プフロンテン（ドイツ）⇒ターンハイム（オーストリア）⇒リュート（オーストリア）⇒プフロンテン。国境を二回越える。ターンハイムまでは300mの登りだ。暑い！ リュートで見掛けた標識。？？なに？　象が居ます、注意？象は注意して進行して下さい？・・本気？ リュートのガソリンスタンドで長期保存のクロワッサンと甘い缶入りカプチーノでエナジー補給。今日は日曜日でマーケットはお休み。食堂に入る時間はない。補給できて良かった！！今日の部屋食ランチ、軽かった。 雲行きが怪しいぞ！プフロンテンまで16km。ぽつぽつ雨、来た。でも大した事はない。 日が長いヨーロッパと言えども、さすがに20時をまわると薄暗くなって来た。急げ！・・・結局、53km、3時間だった。・・・ふ～！

キエンベルグ上空から、テイクオフの山、ブレイテンベルグを振り返る。この山のかたまりを「ターンハイマー」といういみたい。 ブレイテンベルグに一度戻り、高度を稼いで、対岸の小山に向かう。山頂にはレストラン？ホテル？博物館？・・・そんな建物が二つあった。 次はプフロンテンの街、上空に向かう。強い向かい風。 アクセル、目一杯オン！ 今夜のホテルが見える。白い大きな工場の脇に。 北西から怪しい黒雲接近。で、今日の飛びは終了。 ランディングからケーブルカー乗り場（駐車場）まで徒歩５分。

チェアーリフトの部分を歩きで登ってみた。牛さんがいっぱい。 テイクオフが主に２カ所ある。昨日は上のテイクオフ（ぐじゅぐじゅ地面が湿地ぽかった）、今日は下のテイクオフ。こっちが地面が乾いている。英国語をしゃべる練習生達。協力し有ってセッティング。僕はセッティングはよほどの時以外、助けてもらわない。全て自己責任の世界だから。 山頂食堂のお客が手を振っている。近寄ってこちらも答える。それくらいの余裕はあるよ。 最初のお友達は、このエアーマン機体クン。イイ所まで一緒だったけど、途中で帰っていっちゃった。 山頂食堂が小さくなった。僕の上にBGDのキュア君がいる。上げ負けてている、僕。 昨日と同じ東の尾根に向かった。しかし今日は採石場でユーターン。この谷をフュッセンやリュート行きの列車が走る。途中で「降っても」少し駅まで歩けば、ランディングに戻れる。 採石場から戻ってきて、再びテイクオフ前で上げる。草原の斜面にパラがセッティングされている・・・見えるかな？ プフロンテンの裏山、キエンベルグに行ってみる。

このホテル、お部屋の質とロケーションが気に入って、１泊のところ２泊しちゃった。朝食風景もいいでしょう？向こうのとんがり山、あれの左側にノンシュバンシュタイン城がある。ドイツ語しか出来ないお宿の女将らしき人が「玉子、食べる？ゆで玉子？オムレツ？スクランブル？」・・って聞いてくれる（多分）、で、僕、「ボイルドエッグ」って答える、そうすると女将が「ミディアム？」って聞く、僕「ソフト」って答える。 ホテルの隣にビール工場？らしい建物があり、ビールレストランを兼ねている。ビール好きにはたまらん環境なり。 ビール工場？併設の食堂入り口。イイセンスね。 ドイツ（バイエルン地方）を走っていると、この標識を見る。30年昔から。何だろう、この意味するところは。30年前に市街地の角を曲がった瞬間、戦車が公道を走ってきて驚いた事があった、けど？

タンデム機のパイロットが手を振ってくれる。 2200mを越えた。目指すは次の山。 僕、孤軍奮闘、頑張っています。 足元の稜線まで行って引き返した。次回はそのもう一つ先の山に行けるかな。 テイクオフした、ブレイテンベルグ山頂が遙か彼方。二つ尾根の向こうだ。帰りは向かい風。 無事、ランディング上空に余裕で戻った。プフロンテン街が見事。上空から適当なホテルを探してみる。この山のかたまりの裏側（10kmもない）に今泊まっいるホテルのある、アイゼンベルグだ。肉眼でアイゼンベルグ城跡が見える。 75歳を過ぎた、出っ腹のおじいちゃんが無線誘導中。