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劇場版公開時に興味を持ち、その後もなんとなく気になってはいたものの、見ないままになってしまっていた作品。
ようやく、劇場版&アニメ版を見ました。
劇場版は、アニメ版の総集編+αって感じですね。
アニメ版を見て思ったこと。サブキャラ達がものすごく切ないよぅ。。。
メインのふたりよりも、サブキャラたちに感情移入して見てました。
こういう、登場人物すべてにそれぞれの魅力が詰まってる作品、大好きです。
逆に、脇がお粗末で、メインに感情移入できなきゃアウト!!って感じのお涙ちょうだいものは苦手です。
ええと、話を元に戻して……。
見る前は、ヒロインの亡霊が、主人公にしか見えないっていう設定、知らなかったんですよ。
だから余計に、その設定ゆえに起こるいろんな葛藤に引き込まれました。
人間模様というか、心理描写っていうか。
なんか、すごくおもしろくて。
うわぁって胸に迫るものがありました。
なんとなく、「北のカナリアたち」や「十年後の卒業文集」に似てるなぁって思った。
ある事故がきっかけで、心に傷を負い、疎遠になってしまった子どもたちって設定とか、
その数年後に、それぞれが当時の思いを吐露していく過程とか。
すごく、おもしろかったです。
ワケあって、前半部分を見逃したのですが、その後、ワケあって、通して見ることができました。
黒鎌の妖怪が割った、学校の窓ガラス。
犯人として疑われ、職員室に連れて行かれた夏目くんをかばおうとした、
クラスメイトのユリコちゃん。
彼女のセリフが印象的だった。
―みんなちゃんと見てよっ!見えないの?夏目くんをちゃんと見てよっ―
夏目くんへの恋愛感情があるようなないような、微妙な感じのユリコちゃん。
彼女だけは、夏目くんのことをちゃんと見てた。
その優しさに気づいてた。
後半部分だけ見ても、なんとなく話しの流れがわかるんだけど。
ユリコちゃん視点で描かれる、前半部分が肝でした。
はっきり言って。
ジブリ作品独特のドキドキ感、わくわく感は一切期待してませんでした。
だって、それを脱却しようとして作った作品だと思うし、
それを期待したら後悔する、というレビューを目にしていたから。
だから、そういう“ジブリらしさ”ではなくて。
少女の心の内面を、その変化を、繊細に描いた作品だと紹介されていたから。
そこを期待して見に行ったのに。
見事裏切られました。よかったのは、映像がすごく綺麗だったことだけ。
夜の入り江、めちゃめちゃ綺麗でした。
なんていうか。アンナの心の葛藤がなさすぎる。
サイロのシーンが薄すぎる。
そこ、重要でしょ!?もっと盛り上げようよっ!!って言いたくなる。
あと、「和彦」の扱いが雑。「和彦」に対するアンナの思いも雑。
なんで、マーニーが自分を和彦と勘違いすることにもっと戸惑いと苛立ちを覚えないのかがわからない。
マーニーの、「だってあのとき、あなたはいなかったもの」のセリフが生かしきれてない。
アンナがなぜマーニーを許せるのかがわからない。
マーニーと和彦が結ばれる過程も意味不明。
もっと、もっと、描いてほしかった。
もっと、もっと、“みせて”ほしかった。
描き方次第で、みせかた次第で、絶対にもっとおもしろくなる。
そんな作品。
ディズニーのすごさに圧倒された。
しょっぱなから涙腺ゆるゆる。
もう1回見たい。何度でも見たい。
そんな映画でした。
ふと目に入った、かわゆいイラストに惹かれて、手に取ったDVD。
あらすじ的にも、これは絶対、私好みの代物。
だって、上代と現代が入り混じる世界観に、母を捜し求める幼子、
妖怪に憑りつかれっちゃったっぽい青年と来たら、あんた・・・!!
ただひとつの問題点。
それは、化け蜘蛛が出てくるということ。(←蜘蛛嫌い)
いいのか?本当にいいのか?化け蜘蛛が出てくるんだぞ?
たとえどんなに娘蜘蛛がかわゆくても、母蜘蛛はきっとキモいぞ?
いいのか?それでも本当に見るのか?
と、自問して。一度か二度は、手に取ったDVDを棚に戻して。
んで、 やっぱり見るっ!!だってかわいいもんっ!!
話的にもぜったい好みだもんっ!!
で、レンタル決定(笑)
借りてよかった蜘蛛ん式。
もうね、超おもしろかったっ!!
よくもまあ、これだけのものを26分でまとめたこと。
衝撃のラストに ええええええええぇぇぇぇぇっ!? ってなって。
よもや、おまえもグルかぁぁぁ・・・!???ってなって。
ヒロインのキャラクターボイスが下田麻美さんだったことをエンドロールで知り、
間髪入れずに、そのまま二度見(笑)
後味は非常に悪いですが。
製作スタッフの「ホラーを描きたかった」って言葉に納得。
だったら、それもアリだよね、って思った。
こんだけ後味が悪いのに、こんだけ余韻に浸れる作品は初めて。
超おもしろかったです
以下、私が映画から感じ取ったこと。
ネタバレ及び勝手な解釈含みます。
* * * * * * * * * * * * * * * * * *
姫が月から地上に降ろされる遥か前。
姫はもともと、地上で暮らす人間だったんじゃなかろうか。
人生の喜怒哀楽を経験し、生きているのが嫌になり、
自ら死を選んでしまった。
そして、「月の世界」の住人となった。
そこは、穢れも哀しみもない、清らかな死後の世界。
しかし、自ら死を選んだ姫は、「罰」を受けることになる。
それは、自ら逃げ出したその場所で「生き直す」こと。
それは「罰」でもあり、「チャンス」でもある。
そのことにさえ気づかぬまま、「穢れた」地上で生きること。
それが彼女にとっての「罰」。
そして、彼女が再び「死にたい」、「こんなところにはいたくない」と思ったとき、
「チャンス」は奪われてしまう。
その後、感情にまみれて生きることを望む自分に気づいても。
生き続けることを欲し、どんなにそれを願っても。
「月の世界」すなわち、「虚無」にも似た死後の世界に連れ戻されてしまう。
そんな物語なんじゃないか、って思った。
私が感じ取ったことは、監督が描こうとしたこととは違うかもしれない。
でも私は、自分が感じ取ったことを大事にしたい。
その上で、もう一度見たいな~と思う。
アニメ見てマジ泣きした…。
嫉妬や葛藤の末に。神の一手に続く道を、ヒカルとその他大勢の棋士に託した佐為。
その一方で。
佐為を捜して捜して捜し回って。
佐為が消えた理由を、自分のせいだと己を責めて。
碁を打つことさえ、打ちたいと願うことさえ、罪だと己を戒めて。
けれど。
そんなところにいたんだ…。
ヒカルの中にいる、というのは察しがついていたのですが。
そればっかりに気を囚われていて。
「そこ」に気づかなかった。感動です。
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