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- 今年の読書(77)『プリズンホテル4(春)』浅田次郎(集英社文庫)
『プリズンホテル』シリーズも、本書でひとくぎりです。
個性豊かな登場人物たちのドタバタ劇でずいぶんと楽しませてくれました。
ヤクザ作家の<木戸>も、大きな賞を受賞し、母親のトラウマも解消、<花沢>支配人の息子も、フロントマンの道を歩み出す予感、大親分の秘めたせつない恋話も色を添え、楽しめたシリーズでした。
「春夏秋冬」の順番でなく、「夏・秋・冬・春」と順番を変えた心憎い計算に、してやったりという意気込みと上手さを感じます。
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