巨大魚の化石発見@アルゼンチン南部パタゴニア地方
Jul
8
今回の発見は学術誌『Alcheringa・ An Australasian Journal of Palaeontology(アルチェリンガ:オーストラレーシアの古生物学誌)』で発表されました。研究チームは、全長6メートルを超える捕食性魚類の化石を、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの約1400キロ南方に位置するコルウエ・ウアピ湖の近くで発見。この巨大魚は「白亜紀末期に現在のパタゴニア海域を泳いでいたとされています。そのあたりは当時、気温が今よりはるかに温暖だった」といいます。
今回の化石は、地球史に存在した中で最も大型の捕食性魚類のグループ、シファクティヌス属に分類されました。研究チームは巨大魚の外見について、「胴体は顕著に細く、その先に巨大な頭部があり、顎は大きく、針のように鋭い、長さ数センチの歯が生えている」と説明しています。
論文執筆者の一人、<ジュリエッタ・デ・パスカ>氏は、この種の化石は世界の他の地域でも発見されており、「中には胃の内容物まで保存されている化石もある」と指摘しています。
これまでシファクティヌスの化石は北半球でしか見つかっていませんでしたが、最近になってベネズエラで1例が発見されていました。
パタゴニアは恐竜や有史以前の動物種の化石の宝庫として最も重要な地域の一つ良して知られています。