『千利休 本覺坊遺文』@BS日テレ
Oct
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安土・桃山時代の茶人<千利休>の謎に包まれた晩年を、愛弟子<本覚坊>らが解き明かしていく様子を描いています。<井上靖>原作の小説『本覺坊遺文』(1981年11月・講談社)の映画化で、脚本は<依田義賢>が執筆。監督は<熊井啓>が務めています、
「千利休」が「太閤秀吉」の命で自刃してから27年後、愛弟子だった「本覺坊」は心の師と語らうのみの生活を送っていました。ある日「本覺坊」は、「利休」がなぜ「秀吉」の怒りを買って死んだのか、理由を解明しようと情熱を傾ける「織田有楽斎」に会って感動を覚えます。そして一年後、「本覺坊」は「有楽斎」に、「利休」の晩年山崎の妙喜庵で催された真夜中の茶会について話します。
客は「秀吉」と、後に小田原落城で秀吉に刃向かって切腹した「山上宗二」でしたが、もう一人がわかりませんでした。さらに一年後、「有楽斎」は残る客の一人は利休の弟子の「古田織部」だと見抜きます。「織部」も大坂夏の陣で「豊臣」方に内通したかどで、「利休」や「山上宗二」と共に自刃しましたが、実は三人とも死を誓い合っていたのです。翌年「有楽斎」は体が弱り危篤となりましたが、なお「利休」の最期の心境を知りたがっていました。
「本覺坊」は夢にみた「利休」と「秀吉」の最期の茶事の光景を語り始めます。「秀吉」は一時の感情で下した「利休」に対する切腹の命を取り消しましたが、「利休」は茶人として守らなければならない砦のために切腹すると言い切ります。「本覺坊」の話が「利休」の切腹に及ぼうとするところで、「有楽斎」はもうろうとした意識の中で刃を取って切腹するのでした。
出演は、「本覚坊」に<奥田瑛二>、「千利休」に<三船敏郎>、「織田有楽斎」に最後の映画出演作品となった<萬屋錦之介>、「古田織部」に<加藤剛>、「太閤秀吉」に<芦田伸介>、「山上宗二」に<上條恒彦>が扮しています。