「1ドル=149円05銭」
Mar
15
15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日続落し、前日比80銭円安・ドル高の「1ドル=149円05〜15銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=149円17銭」、高値は「1ドル=148円62銭」でした。
米債券市場で長期金利が上昇(債券価格は下落)し、円を売って、ドルを買う動きが広がりました。ただ、日銀の金融政策の正常化観測が根強く、円相場は下げ渋る場面もありました。
今週発表になりました2月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)がいずれも市場予想を上回りました。米国のインフレ沈静化に時間がかかり、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になるとの見方が強まっています。
15日の米債券市場で長期金利が一時(4.32%)と、2月下旬以来の高水準を付けています。日米金利差の拡大観測が円売り・ドル買いに流れています。
ミシガン大学が15日に3月の米消費者態度指数(速報値)と併せて公表した1年後の予想インフレ率は前月と同じ(3.0%)でした。
円相場は下げ幅を縮める場面もあり、米東部時間15日に「日銀は18〜19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除する見通しになった」と報じられ、来週の日銀の金融政策決定会合を前に、緩和政策の修正観測が広がっており、円相場を支える材料となりました。