17日、
『釣りバカ日誌』などの映画やテレビ、舞台でコミカルな役から骨太の悪役まで自在に演じ、幅広く活躍した俳優で福島県郡山市出身の<西田敏行>さんが東京都世田谷区内の自宅で亡くなられています。76歳でした。
明治大中退後に入団した劇団青年座で1970年に初舞台を踏み、その後、テレビや映画に進出しました。ドラマ『西遊記』の「猪八戒」や『池中玄太80キロ』シリーズの主人公「玄太」などのユーモラスな演技で親しまれました。
1988年に始まった映画
『釣りバカ日誌』シリーズでは、底抜けに明るい釣り好き社員「ハマちゃん」役を演じ、<三國連太郎>さんが演じた「スーさん」とのとぼけた掛け合いが人気を集め、22年間続く長期シリーズになりました。
1993年に公開された山田洋次監督の映画
『学校』では、夜間中学の生徒をまとめる教師を演じ、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に選ばれました。
その他の出演作に映画
『植村直己物語』・
『敦煌』、NHK大河ドラマ『翔ぶが如く』(1990年)で「西郷隆盛」、『八代将軍 吉宗』(1995年)で「徳川吉宗」、『葵~徳川三代~』・『八重の桜』など多くの作品に出演しました。
歌手としても『もしもピアノが弾けたなら』を大ヒットさせ、NHK紅白歌合戦にも出場したほか、舞台ではミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』で通算260回以上にわたり主人公の「テヴィエ」役を務めました。