ダイエットの基本理論
Aug
31
全く効果のない事や、確実にリバウンドする事を一生懸命にやっている人が多い。
それらの人達は、わけのわからないアイディア商品には興味を示すが、基本理論が分かっていないので、自分がどこに向かっているのかも分からずに体重計の目盛りだけを見て太った痩せたのと言っている。
嘆かわしい。
何かを食べたから痩せるとか、色々な本を買ったり、色々な通販グッズを集めることを趣味のようにしている人がいるが、本当の解決策は単純すぎるほど単純だ。
しかも、遺伝を除いてそれ以外の理論はない。
身体の状態は、「何を食ったか」「どんな運動をしたか」で決まる。
その中で、運動は補助的な要素であり、食事が主たる要素だ。
★原則:
体型は食事と運動で決定する。
そして、身体を構成する材料は、食事でしか得られない。
それは、身体能力と思考能力に影響する。
つまり、ダイエットで最も大事なこと、それは食事だ。
そして、その食事の基本理論はたった1つだけなのだ。
図を見てほしい。
図は上に行くほどタンパク質量の多い食事をした場合を示し、右に行くほど炭水化物・脂質の多い食事をした場合を示す。
タンパク質量が多く、炭水化物・脂質の少ない理想的な食事が左上のパターンだ。
太りにくい均整のとれた体:
タンパク質が多く、炭水化物・脂質の少ない食事をすれば、均整のとれた体に近づく。
この体は筋肉量が多く、基礎代謝量も多いので、少々食べ過ぎても燃焼する。つまり太らない。
ただのデブ:
ビールにラーメン&ライスのような食事なら、ただのデブになる。
筋肉がないので、食べた物は燃焼されずに、脂肪として蓄え続ける。
体中が水タンクのようになっているので、体重の増減が激しい。
「私は体重がすぐ落ちるの!」って自慢している人がこれです。
強いデブ:
ただのデブの食事に、肉や魚・豆などのタンパク質が加わると、強いデブになる。
強いデブは、食事内容を変化させるだけで、体型を改善することができる。
基礎代謝が少なく太りやすいヤセ:
食事制限のダイエットで、筋肉も脂肪も落としてしまった体は、基礎代謝も少ない。
エネルギーを燃焼する機能がないので、食べた物は脂肪になりやすい。
つまり、少量の食事でも太る厄介な体だ。
リバウンドへ一直線するパターンがこれ。
運動機能がないので若々しさもない。
栄養学上の細かい事はあるのだけれど、食事の王道理論はたったこれだけ。
今日から、ご飯を半分にして魚や豆腐を1品増やしてみてはいかがでしょう?
食事の内容が変わるだけで、量が減るわけではないので空腹感はありません。
僕は39歳までデブだった。
その時、自分を変えようと思いキリマンジャロに登った。
人間は今の自分から「変わりたくない」という願望を持っている。
今の自分を変えることは、これまでの自分を否定するように思うからだ。
しかし、意志の力で行動を起こし、ひとたび変化が始まると目標が見えてくる。
自分が変われる事を知ると、変化する自分が楽しくなる。
変化した自分の姿が長期間続くと、今度はそこから変化しまいという力が自動的に働く。
だから、僕は食事を我慢したりはしていない。
自分の欲するもの、それが今の自分を維持するものなのだ。
変化する前のデブの身体は、デブの自分を肯定し維持し続けようという力が働く。
その身体が欲するものを食べれば、そこから抜け出すことは生涯あり得ない。
変化を嫌う人は何かを継続することはできず、努力をやめる理由を必ず見つけてくる。
世の中には、甘い罠ともいえる情報があふれている。
「砂糖を摂らないと余計に悪い」「バナナがダイエットに効く」「ファスティングが効く」・・・・。
全てのケースで否定されるわけではないが、原則ではない。
ファスティング(断食)は確実に脂肪と筋肉を減少させ、体重を落とす。
★原則:
筋肉が減ればエネルギー消費量も減る = 基礎代謝が減る
基礎代謝低下の原因は、「筋肉の衰え」と「心肺機能の低下」といわれています。自分から基礎代謝を減らせば、年齢を進行させているのと同義だ。
しつこいようだが、筋肉量が増えれば基礎代謝も増えるし、筋肉量が減れば基礎代謝は減る。
ファスティング後に回復食が必要な理由は、断食後に飢餓状態の身体がエネルギーを欲するから、それを抑制する為。
まさに、図の「太りやすいヤセ」が完成していることを意味する。
もちろん短期間で体重は減っているが、失うもののダメージも大きい。
「イギリスのエクセター大学(University of Exeter)のAndrew Higginson 教授らのグループは、ダイエットにおける極端な食事カットが、脳にどのような対策を取らせるのか実験を行いました。
この結果によれば、食糧不足状態に置かれた脳は、自然環境の春のように、やがて来る食べ物の豊富な時期を待っており、普通の食事を食べていた人たちと比較して脂肪を蓄える指示を出すようになるとのことです。」
胃腸障害など、特定の理由がある人の治療には役立つ可能性を否定しない。
★原則:
トレーニング1回と食事の1回は同義。
トレーニングは、筋肉の形を作る上で重要です。
しかし、筋肉や皮膚、内臓、骨格に至るまで、全ての材料は食事です。
「トレーニング1回と食事の1回は同義」とは、3食の食事成分を徹底することを意味します。
それをやっても、意外と美味しいものを食べ続ける事ができるものです。
Posted at 2011-08-31 09:28
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