今年、IT業界の僕らはとても忙しかった。 東日本大震災で日本の株価は暴落し、リーマンショック、ギリシャショックと続いた「出鼻を挫かれる」事態の繰り返しのように思われた。 しかし、今年は違った。 企業に対して負担を求め続け、子ども手当、高速1000円などのばらまきを続け、構造改革を伴う景気対策や円高対策などを一向に行わない、あげくの果てに増税方向に突き進む政府に対して、企業側は我慢の限界だった。 「国外に出る!」 世界のグローバル化とは違う、企業の日本脱出が始まった。 いまや大企業だけではない。 中小企業までが脱出を試みる。 「日本をあきらめる」 今の日本企業の動きを、僕はこう表現したい。 ともあれ、こうした理由で海外進出の為のシステム改修が盛んに行われる結果となった。 だから僕らは忙しい。 しかし、どうだ? この先もそうであると思う人は誰もいない。 昨日参加した、アットストリームコンサルティングの年末セミナーで出会った企業上層部の皆さんも全く同意見だった。 実動部隊はすべて海外へ出て、管理部門だけが日本に残る企業形態。 つまり儲かる部門は海外にあり、費用となる部門だけが日本に残るのだ。 この国で税金を払う者はいなくなる。 麻生政権以降、民主党政権になってからも、明らかに現在の日本の状態を誘導する政策が取られてきた。 そして、政府の望む結果になった。 支持率・選挙対策だけを優先する政治屋は、日本の国なんてどうでもいいのだ。 今、政治に期待することは何もない。 頼むから、何もせずに借金を増やすなと言いたい。 「日本の借金は国内の借金だから安心」だという経済学者には、上がった分の消費税を全額負担してもらいたい。 ・・・まあ、そんな愚痴を言う為に、これを書いたのではない。 Made in JAPAN これを見直そうと思う。 TPP?やればいいじゃない。 そんな事は関係ないね。 Made in JAPANという美学を、僕は見直そうと思う