FF大衆車 シロッコRは、ZAKI仕様足車にすべく、BILSTEIN B16 PSSF817(車高調)、Ground Controlフロントキャンバーアダプター、APECTRUM ロワーレインフォース、アルミロアーアーム&強化ブッシュ、ISEEP DCCキャンセラーが装着され、さらにスタビリンクも調整式に変更した。 車高は30mmダウンに調整され、非常に良いコーナリング特性を示している。 「重要な1点を除けば」である。 その重要な1点とは、フロントサスペンションのストローク不足だ。 バンプで底打ちが発生してしまうのだ。 感覚的には、サスペンションの自由長が20mm程度しかないと感じていた。 30mmダウンを考慮しても、元々標準状態の自由長が50mmとは考えられない。 つまり、何かに問題があるという事だ。 作業を担当していただいている、吹田のネバーランドさんからは、以下の報告を受けた。 -------------- 現状、サスペンションのストローク確保模索の為、取り外し中です。 ・ドイツBILSTEIN社の製品誤発送が無いか?スプリング、 ショックの各品番確認。 →確認済み 正しい品番のパーツでした。 ・標準アッパーマウントと、キャンバーアジャスターとの寸法差異の確認 スプリングシート位置は、キャンバーアジャスターの方が12mm程車高が下がる。 車高を下げるには好条件。 ショックアブソーバートップ位置は、ピロボール厚み、下部カラーで キャンバーアジャスターの方が19mm程ショックを押し下げ、ストロークを 無駄にしている。 作業予定 ・ショックアブソーバーのトップ形状に加工代が有るので15mm程、旋盤加工し ストロ―クアップを試みる。 ・当初の車高に比べ35mm下がっているので、5mm車高を上げ、ストロークを稼ぐ ・BILSTEIN のバンプラバー80mmくらいの20mmくらいカットしストロークを稼ぐ ----------------- さすがに経験豊富ですね。 車高調を分解して原因究明。 様々な加工とともに、綿密なテストをしてくれたようです。 これで何とかなりそうです。 また現状では、定荷重状態でロアーア―ムの状態が水平では無く、外側が上がり 逆ハの字状態となっている。 これを水平状態に戻すために、Roll Centre Adjusting Ball Jointを追加装着する事にした。 論理的にも、車高が低い状態でもサスペンションの動きがスムーズになる。 今でも動きは抜群に良いので、これはさらに楽しみだ。