2006年と2007年のサバニレースでは、僕が舵を握り帆を操った。 船長として、天候や潮流を調べ、海図の上に線を引いた。 選手交代のタイミングの立案、選手の指名も全て僕が行った。 この2年間、レースは計算上の予測タイムでゴールし、2006年14位、2007年5位の成績を収めた。 今年のサバニのレースでは、われわれの師匠である、忠さんが帰ってくる。 今年の舵は忠さんが握る。 僕は漕ぎ手に回るのだ。 選手の指名は忠さんが行うことになる。 その中で、何の甘えもひいきもなく、有効な人材として指名してもらうために、今回はトレーニング期間を長くとっている。 もともと細い骨格、しかも1年以上も本格的なトレーニングから離れ、少々ぶよぶよしていた僕の体にも、明らかに人生最大の筋肉量が付いた。 半年、半年でこうも変わるものなのか。 一漕ぎのパワーは、増大しているに違いない。 しかし、先日のシミュレーションでは、圧倒的に筋持久力が不足していた。 「僕が船長ならば、僕を漕ぎ手として選ばない」 これが現状だ。 トータルワークアウトの対応は早い。 昨日から、全てのウェイト・トレーニングを中断した。 ウェイト・トレーニングが悪いわけではない。 既に筋肉量は充分なので、プライオリティが変化したのだ。 そのかわり、コア・エンデュランス(Core Performance Endurance)メニューを開始した。 思ったとおり、僕には最も苦手な種目だった。 揺れる船の上では、パワーのある筋肉はできていても、それを支える基幹部分が弱くては有効に働かない。 僕は、入会間もない会員のように、よろけ、汗を噴き出し、ぎこちない動きをした。 まるで見せ物だ。 当分はこれに耐えなければいけないようだ。 仕事も遊びも真剣勝負! まして健康でなければ、まともな仕事はできない。 やるときゃやろうぜ! 写真の文献は、関連するもの。 この理論、アリです。