原油が高騰している。 週末のドライブは、「温泉旅館に泊まりに行く」ような高価なレジャーになってきている。 電力会社の火力発電所にも動きありだ。 現在でも石油火力より、石炭火力の方がコストが安い。 今までは、遠慮がちに使用していた石炭だが、背に腹は代えられない。 そうなると、元産炭地である夕張市の再建完了も見えてくるかもしれないが、石炭は石油の約1.25倍、天然ガスの約1.75倍のCO2を排出する。 現状でも、日本の火力発電所の約40%は石炭火力だ。 原油の高騰により、石炭への依存割合はさらに増えることになる。 停止中の柏崎刈羽原子力発電所の分も合わせて、日本の発電によるCO2排出量は増える一方だ。 しかし、将来が暗いわけではなくなってきた。 中国電力では、石炭をガス化してガスタービン燃料とし、さらにCO2を分離する技術を実証中だ。 (分離後の処理は、今ひとつ理解できないが・・・) CO2を発生しない原子力もまた、コストの安いエネルギー源として見直される。 環境意識があろうがなかろうが、中国人であろうと、日本人であろうと、一般市民は安いもの便利なものに飛びつく。 だから、環境問題を「個人の意識」や「市民運動」に押し付けることには反対だ。 原油高は、皆の望んでいた未来ではないかもしれないが、結果としてガソリン離れが進み、他の方法の研究が進む。 環境対策は、「環境に良い選択=安くて便利な選択」になるような仕組み作りそのものなのだ。
Posted at 2008-06-03 18:09
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Posted at 2008-06-04 03:12
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Posted at 2008-06-04 04:41
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Posted at 2008-06-04 13:51
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