自然エネルギーの現実
Aug
28
洞爺湖サミットで使用した、「触れる地球=地球温暖化シミュレーター」が見たかったのだ。
各社の展示内容もエコ・イメージを前面に押し出した内容になっている。
特に、株式会社前川製作所はかつて「自然冷媒アンモニアを用いた、温泉温度差発電システムの実用化開発」をしていた会社だ。
今回は幸運にも当時の開発チームの方が来られていて、その後の話を聞く事もできた。
さて、風力発電関係各社のブースは、すべて確認したことは言うまでもない。
どのブースでも僕の質問は「ペイできますか?」だ。
そして、全ての人の答えは明確だ。「ペイできません!」
それは、かなり条件の良い尾根続きの風力発電村のような場所でも同様だ。
発表されている予定発電量は、定格電力の95%、稼働率は80%だ。
しかし、「稼働」といっても微風で回っている状態でも「稼働」とカウントされる。
もちろん発電量は、定格電力にほど遠い。
つまり、どんなに条件が良い場所でも、定格電力の40%も動けばあり得ないほど優秀な数値なのだ。
その数値では、投資額を回収する事は絶対にない。
その上、大抵の場合は、風力発電装置を建設する為の道を作らなくてはいけない。
送電設備の設置も欠かせない。
そのすべてが初期投資であるから、これらを含めると現在のところ実用価値はない。
太陽光発電はではどうだろう?
S社のように、社屋全体をソーラパネルで埋め尽くしているような会社に質問しても、答えは同じ。
「ペイできません」なのだ。
風力発電機やソーラパネルを販売する会社は、大いに景気がいいが、購入した会社のビジネスには「クソの役にも立たない」のが現状だ。
しかし、自然エネルギーへの取り組みは無駄ではない。
自然エネルギーの利用は、確実にCO2排出量を減らす。
設備投資を含めて、「高い電力料金を支払うのであれば」という条件が付いているだけだ。
これが、企業なり個人なりの「姿勢」にゆだねられている部分なのだ。
さあ、あなたは2倍の電気料金を支払って、クリーンな電力を使うか否か。
Posted at 2008-08-28 05:18
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Posted at 2008-08-28 16:49
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Posted at 2008-08-28 08:21
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Posted at 2008-08-28 17:29
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Posted at 2008-08-28 17:32
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Posted at 2008-08-29 02:11
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