【ツールドおきなわ】 モータースポーツの世界で、エンジンが非力な場合、前に出るにはどうしたらいいか? 空気抵抗の少ないボディ形状を得ることも重要だが、多くは腕に頼ることになる。 コーナリング手前のブレーキをぎりぎりまで我慢すれば、先にブレーキングした車両を抜き去ることができる。 コーナリングスピードを落とさないことも重要だ。 コースは信号のある都会に差し掛かりつつある。 公道、そう公道なら僕の領域だ。 小径タイヤの走行抵抗は、路肩のライン上を走ることにより軽減させる。 走行中は必ず先行車両のスリップストリームに入る。 下り坂は、体を前傾し空気抵抗を最小にする。制限速度を大幅に超えてもペダルの力を緩めない。 そして、次に来る上り坂を可能な限り惰性で登る。 信号のタイミングを計りながら、スピードコントロールし、赤に変わる前のダッシュ、青に変わった瞬間の無減速通過の確率を上げる。 そうすれば、正真正銘の先頭集団の仲間入りだ!もちろん、周囲の人たちの実力はぜんぜん違う。 我ながら、アホアホ作戦だ。