環境を維持させながら、経済のレベルを確保する。 それが僕の「豊かな小国日本」という発想である。 世界の人口全てが、豊かに暮らしたのでは、地球環境は維持できない。 だから、人間の数を1/3にする。 それでも豊かな国があるのだという事を、世界に知らしめるのが日本の役割と考えてきた。 その為の日本の切り札が「原子力」だ。 日本はあたかも石油産出国のように豊かで、かつ高度なITを駆使して高効率な社会を形成できるという構想だ。 それを実現させるために、ボトルネックとなっていた高レベル放射性廃棄物を安全投棄する事が可能な「国」を日本国内に作ろうともしてきた。 それは、環境問題をクリアさせながら豊かに暮らす、非常に高度なバランスの上に成立する計画だ。 いや、僕の考えは、今や「だった」と表現すべきだろう。 ここ数日間の出来事は、全ての価値観を覆し、我欲を洗い落とす、まさに天罰のような出来事である。 資本主義の世界では「大きい事が偉い」わけである。 我々はもっと豊かに、もっと豊かになろうと、頑張ってきた。 業務は高効率化され、高度なコンピュータシステムなしでは競争に勝てない時代へと激変した。 街には、24時間明かりのついた店に全国から集められた商品が並び、我々はその中から幾つかだけを選択する。 夏は皆がエアコンを使い、排熱が街にあふれ、窓を開ける者はいない。 冬は「こたつ」で耐えていた地方でさえも、今や部屋中を暖めている。 本当に必要な商品の3倍〜10倍の物を生産し、エネルギーと資源を無駄にしても当然な社会。 そんな社会を我々は作ってきた。 さて、時間軸を昭和に戻してみると、そこにこれからのヒントがある。 共働きなんてしなくても食べていける。 夕食の買い物は夕方。24時間のコンビニなんてない。 明るくなったら起きて、夜は寝る。 夏には窓を開ければ、気持ちの良い風が入る。 旅行に行けば、そこでしか食べれないものに舌つづみを打つ。 ・・・この方が楽しくないか? エネルギー依存社会をやめる。 良いかもしれない。 これから、新しい形の昭和や江戸をみんなで考えないか? 方向性を持たない借金まみれの政治をやめさせて、何を理想とするかを明確にした国家はできないものだろうか? 原子力がダメなら、森林を伐採して「バイオ」だとか言う輩には、やはり天罰を!
Posted at 2011-03-15 20:40
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Posted at 2011-03-16 05:50
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Posted at 2011-03-15 21:20
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Posted at 2011-03-16 06:47
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