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posted 2018-12-01 00:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
真っ直ぐに進んだ光が ベンチに座る僕の足を温め 幸せは青い空に浮かんでいる 任せる気楽さは自分を知っている 日々の荒れた呼吸も忘れ この連続が生きている波の模様として 大切な時間は大切にしたい思いも 大切にされたい思いもなく ただぷかぷかとした微睡む心地よさ 帰るところは忘れやしない 真っ直ぐな光に...
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posted 2018-11-30 18:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
バイクで北へ そして怪しい旅館に泊まる ああ、ここは駄目だ 俺の精神に入り込む怨霊のにおい もう風呂に入らず寝てしまおう 恐怖よりも疲労が 優っている今のうちに 顔だけは洗いたい 暗い洗面所の蛇口をひねり 水に体温を感じる ふと鏡を覗くと この世の顔ではない俺がいた...
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posted 2018-11-29 05:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
とある詩の月刊誌は、ほぼ詩や評論、座談録で編成された本。他の月刊誌はすべに詩以外の記事が多くなっている状況だ。詩だけで勝負しているその本の定期講読数は七百数十冊という。書店で購入された本も千冊を下る。二千冊を発行しても余る状況だ。利益はないのかもしれない。いつ廃刊になっても不思議ではない。詩集を手掛...
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posted 2018-11-27 18:23
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
最初は勢いよく時間を踏み込み 躓き転び瘡蓋を弄る 疲れ知らずの童謡は タラッタタラッタ晴天の行進 綻ぶ日々に一段飛ばし二段飛ばし 螺旋階段を上る事に疑問を持つ 上下左右を確認しながら 風の中で自分の位置を知る 狼狽え進む時間が回り出し 観念と足掻きの二重螺旋を行く 人事を尽くし粉にする身 堅実に我以...
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posted 2018-11-27 01:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
四畳半の部屋に ひび割れたカラーボックス ガムテープで貼り 贅沢の真逆を行く頑固 家を飛び出した空間には 縛られない自由と途轍もない孤独 その双方が膨らめば膨らむほど 詩作品が収まる テレビもラジオも本も要らなかった 紙とペンとカラーボックス そんな日々を確かに生きた...
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posted 2018-11-26 23:46
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
高校一年生の時に彼と出会った 下校時に学校へ向かってくる生徒がいた 私と向き合うように歩いて来る 彼が私に声を掛ける 文化祭に出たんだって ギター一本で 僕はあの日、学校をサボったから 君の演奏は聴いてないけど そうか、ギターをねぇ 今度、聴かせてよ あれっ、もう帰り? ああ、今日は半日だから 彼は...
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posted 2018-11-26 05:47
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
熱さの器に氷が張り キン キン キンキン 器の世界が誘い キン キン キンキン 天使たちが踊り出す キン キン キンキン ナチュラルな響きを繋げて...
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posted 2018-11-26 03:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
指のペンで砂浜に短い詩を書く 寄せて返す波は恥ずかしさを消してくれる 伝えたいアイラブユー だけど伝えられないアイラブユー 伝える伝えない伝える伝えない……...
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posted 2018-11-26 03:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
This is a pen! ずいぶん前に流行った 英語がよくわからない時に とぼけて言う 初めて学んだ英語ギャグ 最近では Pen-Pineapple-Apple-Pen 初めて踊った変なダンス ペンで書くことを忘れ 次はどんなブームが来るのだろう...
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posted 2018-11-24 22:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
風邪も落ち着き本屋へ向かった 小説棚の前に立つ 一冊も本を開かずに パワーを本から感じる 詩集が少し置いてある棚へ立つ 開いてもすぐに閉じてしまった 勝手に想像した エネルギーの差を感じる センス、表現力、時代とかではなく なぜ僕らのエネルギーは 小さく収まっているのだろう...