今日はベートーヴェンの交響曲第九番を聴きに、
「東京オペラシティーコンサートホール」に行ってきました。
かなり長ったらしい名前ですね。
やはり年末は第九ですね。
聴いてきてだいぶ元気が出てきました。
プログラムの最初は「エグモント序曲」。
ちょっと小手調べって感じでしょうか・・・。
しかし、出だしの音からなかなかいい感じ・・・。
指揮者は当初から代わってアナトーリー・リバルコ。
聞いたことはないけどどうなんだろう・・・。
「エグモント序曲」で指揮棒を振り始めると、
これがなかなかいい・・・。
振りに無駄がなく切れがいい。
明確な振りが気持ちよく見ていても気分がいい。
若々しい・・・。
オーケストラもよくドライブしている。
次の第九でも期待が持てそうじゃないか・・・。
「エグモント序曲」でこちらの気分もノッてきた。
いよいよ第九が始まる。
出だしに緊張感のある曲だけど演奏するほうも緊張する出だしだ。
鋭い指揮棒の振り・・・。
う〜〜ん・・・ちょっと硬かったか。
まあ、無難な出だしかな。
このオケはバスパートが強力なようだ。
ロシアのオーケストラだからそれもありうるかな。
弦の擦れる音と管のリードの震える音、
マウスピースの透明感あふれる音・・・。
掛け合いが実に面白い。
オーケストラはそれだけで物語になる。
音が掛け合いながらクライマックスに達すると、
骨が震えるほどの振動が伝わってくる。
ゾクゾクッとする瞬間だ・・・!!
指揮棒が小気味よく振られる。
けれんみがなくて好感が持てる。
名前は聞いたことがないが結構いい指揮者だ。
結構をつける必要はないか・・・。
どんどん盛り上げていって最終楽章まで来た。
出だしの雷が落ちるような衝撃が出るかどうかが勝負の出だしだ。
聴いてるほうも息を飲むところだ。
指揮棒が切れよく振り下ろされた瞬間。
ティンパ二の音が鳴り響く・・・!!
天地鳴動の一瞬を表している部分だ。
なかなかいい出だしだ。
足の裏から振動が脳天に抜けていった・・・。
バリトンの歌の出だし・・・。
ちょっと硬いか・・・。
合唱が始まるところから曲の頂点に達する。
天地のエネルギーを凝縮したようなクライマックスだ。
オケも十分に鳴っている。
最後は強烈なエネルギーを保持したまま走り抜けた感じ・・・。
指揮が止まった瞬間に盛大な拍手が巻き起こった。
なかなかいい演奏だった。
わたくしは指揮が気に入りました。
年末に第九というのもいいですね。
このエネルギーはやはり聴く者に力を与えます。
グロッキーで迎えた年末ですが、
また来年に向かってやる気が出てきた。
来年はもう少し大がかりになるコンサートに、
一寸めげそうにもなるのですが、
やる気が出てきた・・・。
しかし、耳の聞こえなくなったベートーヴェンが、
これだけの曲を書くとは・・・。
人類の歴史が残した奇跡ですね。
大満足のコンサートでした・・・!!
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Posted at 2009-12-29 04:21
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