第九へ・・・。
Dec
29
「東京オペラシティーコンサートホール」に行ってきました。
かなり長ったらしい名前ですね。
やはり年末は第九ですね。
聴いてきてだいぶ元気が出てきました。
プログラムの最初は「エグモント序曲」。
ちょっと小手調べって感じでしょうか・・・。
しかし、出だしの音からなかなかいい感じ・・・。
指揮者は当初から代わってアナトーリー・リバルコ。
聞いたことはないけどどうなんだろう・・・。
「エグモント序曲」で指揮棒を振り始めると、
これがなかなかいい・・・。
振りに無駄がなく切れがいい。
明確な振りが気持ちよく見ていても気分がいい。
若々しい・・・。
オーケストラもよくドライブしている。
次の第九でも期待が持てそうじゃないか・・・。
「エグモント序曲」でこちらの気分もノッてきた。
いよいよ第九が始まる。
出だしに緊張感のある曲だけど演奏するほうも緊張する出だしだ。
鋭い指揮棒の振り・・・。
う〜〜ん・・・ちょっと硬かったか。
まあ、無難な出だしかな。
このオケはバスパートが強力なようだ。
ロシアのオーケストラだからそれもありうるかな。
弦の擦れる音と管のリードの震える音、
マウスピースの透明感あふれる音・・・。
掛け合いが実に面白い。
オーケストラはそれだけで物語になる。
音が掛け合いながらクライマックスに達すると、
骨が震えるほどの振動が伝わってくる。
ゾクゾクッとする瞬間だ・・・!!
指揮棒が小気味よく振られる。
けれんみがなくて好感が持てる。
名前は聞いたことがないが結構いい指揮者だ。
結構をつける必要はないか・・・。
どんどん盛り上げていって最終楽章まで来た。
出だしの雷が落ちるような衝撃が出るかどうかが勝負の出だしだ。
聴いてるほうも息を飲むところだ。
指揮棒が切れよく振り下ろされた瞬間。
ティンパ二の音が鳴り響く・・・!!
天地鳴動の一瞬を表している部分だ。
なかなかいい出だしだ。
足の裏から振動が脳天に抜けていった・・・。
バリトンの歌の出だし・・・。
ちょっと硬いか・・・。
合唱が始まるところから曲の頂点に達する。
天地のエネルギーを凝縮したようなクライマックスだ。
オケも十分に鳴っている。
最後は強烈なエネルギーを保持したまま走り抜けた感じ・・・。
指揮が止まった瞬間に盛大な拍手が巻き起こった。
なかなかいい演奏だった。
わたくしは指揮が気に入りました。
年末に第九というのもいいですね。
このエネルギーはやはり聴く者に力を与えます。
グロッキーで迎えた年末ですが、
また来年に向かってやる気が出てきた。
来年はもう少し大がかりになるコンサートに、
一寸めげそうにもなるのですが、
やる気が出てきた・・・。
しかし、耳の聞こえなくなったベートーヴェンが、
これだけの曲を書くとは・・・。
人類の歴史が残した奇跡ですね。
大満足のコンサートでした・・・!!
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Posted at 2009-12-29 04:21
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