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今日「点の記」を見てきた。
本格的な山岳映画ということで、
ぜひ見たいと思っていた映画だ。
ほとんど女性が登場しない硬派な映画だ。
「剱岳」の景観を良くとらえていた。
しかし、厳しい山ですね。
死者が出ないのがよかった気がした。
こういう映画だと必ず犠牲者が描かれるのですが、
それがなかった・・・。
寡黙な男たちの黙々と挑戦する姿がいいですね。
印象的な映画だった。
使われている音楽がすべてクラシックなのですが、
こういう山岳映画にはよく合いますね。
わたくしも今を去ること〜十年前。
この「剱岳」の頂上を目指して登ったことがあります。
なんか懐かしさがありましたね。
何枚かその時の記録をのせてみます。
なにしろまだフィルムの時代で、
しかもリバーサルフィルムなので画質はよくないです。
しっかり処理するともう少し良くなりそうですが、
ま、とりあえずこんなところを紹介します。
まず「室堂」へ至るまでの風景です。
黒部ダムの下を流れる川です。
「黒部川」なのかな・・・。
>クリックすると大きくなります<
最近ではかなり大きな大量遭難死と言えるだろう。
天候悪化が原因と書いてある。
登山最終日で疲れているところで、
風雨にあおられたということだろう・・・。
山で疲労した状態で、
強い風と雨に当たればその体感温度は、
半端でなく低くなると思う。
汗で濡れていれば立ち止まることもできないくらい寒い。
いったん体温が低くなると上げるははかなり難しい・・・。
体が固まったような状況になると思う。
動けなくなって外で横になった状態だったことを考えると、
死は当然のように思える。
雨の中を登山というのも何回か経験したが、
体力の消耗は晴れている時よりかなり早い。
しかも中高年の方たちということだから、
座り込んだらもう動けないと思う・・・。
ツアーであり19人のパーティーということであれば、
一日停滞ということを考えなかったのだろうか・・・。
下山日優先というほうになったと想像する・・・。
厳しく言えばツアー会社の採算と効率が優先したのではないのか・・・。
3000メートルの山でもびっくりするほどの人数のパーティーとすれ違う・・・。
ほぼ中高年だ・・・。
こんな大人数でよく大丈夫だなぁ・・・、
と出会うたびに思っていた。
山を登っていて何回か恐ろしい状況に遭遇したが、
山は決して安全なところではなく、
何事もなく下山できたらラッキーというい感覚だ。
30年近く登山をしてきて大した事故に合わなかったのは、
やはりラッキーだったといことだろう。
自分の力ではおおよそないといいきれる。
ガイドが三人もいてもう少し事故を防ぐ手立てはなかったのだろうか・・・。
今年の夏もまた登山に行く予定だが、
考えさせられる遭難事故のニュースだった・・・。
>画像はヤフーサイトからお借りしました<
いよいよ「大マテイ山」の頂上を下りて下山です・・・。
新緑のトンネルを抜けて、
一路、麓の温泉を目指します・・・。
時間が押していて3:30まで到着が目標。
との部長の一言でなんだかいやに気持ちがせいてきた。
温泉なくしてなんぞ山登りかっていうくらい重要な寄り道だ。
>クリックで大きくなります<
お疲れもう度突入と練習に没頭のため、
「大マテイ山」最終回から、
ブログをしばらくお休みします・・・<(_ _)>
豚汁も食べ尽くし、
カフェオレも飲み終わり、
われわれの回りに終了感が漂い始めると、
なんとなく出発の声がかかる。
豚汁で重くなった体を重そうにおこし、
ザックに荷物をパッキングする・・・。
いよいよ「鶴寝山」を去る時が来た。
この頂上を去る時のなんとも言えない、
一抹のさみしさがまたいい・・・。
しかし、まだ今日の目標の山、
「大マテイ山」まではまだ距離がある。
歩きだすとまた快調に足が出る・・・。
>クリックで大きくなります<
「鶴寝山」に到着。
さて、これから今回の目玉の一つ、
お昼に豚汁食をべる準備を始める。
山の頂上で料理をして食べる。
食材はO隊長が昨夜と朝出てくる前に準備。
鍋はお部長が多鍋を持参。
抜群のチームワークと手際で調理は始まる。
抜群の手際は主にO隊長のではあります・・・。
皆それぞれ手が出る中で、
わたくしは記録の写真撮影に徹していたのです。
写真は「豚汁」の出来上がりです。
以下はコメント欄に・・・。
>写真はクリックで大きくなります<
松姫峠に到着。
ここはよく整備された林道になっていて、
視界も開けています。
小金沢連嶺の山々が望めます。
下のコメント欄に現在位置と、
小金沢連嶺の指示板を載せてあります。
松姫というのは武田信玄の娘で、
織田信長の進行で追われ、
この峠を越えて逃避行をしたということです。
武田勝頼はこの時に落命・・・。
武田氏は滅びました。
そう思ってこの峠に立ってこの景色を眺めると、
松姫一行の必死に峠を越えようとする姿が、
目に浮かびますね。
当時はもっと険しい峠だったはずですから・・・。
>クリックで大きくして見てください<
順調に高度を稼いで登って行きましたが、
休憩したところで現在位置を確認。
しかし、どうももう一つ今の一が、
地図上でどこなのかがはっきりしない・・・。
三人の意見で確認するがどうも確実とは言えない・・・。
まあ、大体のところで決着をするのですが、
現在位置がわからにというのは結構不安なもので、
道を間違ったりする原因にもなりかねない・・・。
この低山で遭難騒ぎは起こしたくない・・・。
なぜか・・・、
笑い者になりたくないのだ・・・。
>クリックで大きくなりますが、
おじさんの頭3つ拡大してもしょうがないかも・・・<
昨日から雨になった。
連休前の天気予報では、
連休中は晴れという予報だった。
われわれが山に行く日の4日は雲が多くなるが、
その後また晴れの予報だった。
見事に外れたわけだが、
われわれの山行きにとっては、
4日は絶好の日和となった・・・。
今回はついていたといえる山行だったと思う。
さて今回の最寄り駅は、
JR中央線の上野原駅。
到着から曇っていてちょっと嫌な感じ・・・。
でも、雨が降るところまではいかない気がした。
実際その通りになったわけだが・・・。
>写真はクリックで大きくなります<
「大マテイ山」という名前は今回初めて知った。
O部長が探してきた山だが、
さすがにあまり一般的ではないということだ。
その分人も少なく新緑満喫の山ということだった。
行程が長いということもあり、
時間節約のためにタクシーで登山口まで向かう。
この写真は我らが登山隊の部長の作品です。
彼は登山歴30年余りのベテランです。
自分は足元にも及ばないのですが、
彼の写真がまた素晴らしいのです。
ただ山を映しただけでなく、
山の持つ情感を見事に写しこんでいると思います。
今回何枚かお借りしてきたのいで紹介したいと思います。
>今回の写真は、槍ヶ岳「肩の小屋」から飛騨方面に出現した、「大滝雲」です。<
山頂から流れ落ちる雲が凄いです・・・!!
雄大な眺めですよね。
>写真をクリックすると大写真になります<
これはペンタックスK-2での撮影です。
フィルムはエクタクロームです。
いわゆるリバーサルフィルムですね。
いよいよ下り道だ。
登山というのは登る時と去る時で、
気分がずいぶん違う・・・。
鍋を心待ちにする気分と、
鍋を食べ終わった後の気分じゃ違うに決まってはいる。
が、しかし、山頂に背を向けて下り道・・・。
鍋の匂いが糸を引く・・・。
そして去りゆく一抹の寂しさは、
平地では味わうことのない気分だ・・・。
これがまたいいといえばいいわけだ・・・。
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