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「大蔵高丸」を目指して歩いていると、
ウグイスの鳴き声に勝るとも劣らない、
シジュウカラの声が響き渡ってくる。
ほとんど目の前で鳴いてる大きさの声だ。
どうも目の前の木の枝で鳴いてるようだ。
静かに近づいて見上げると、
いるいる二匹のシジュウカラが、
なんだかわからない木の花をついばんでいる。
すぐ下に人間がいるにもかかわらず逃げようともしない。
カメラを構えて撮影体勢にはいるがコンデジだと、
露出の自由がなくシジュウカラの姿はほとんど真っ暗。
しかも動きが早くなかなか追い切れない・・・。
ようやく写したのがその写真・・・。
自分のカメラの腕が本物だと思わせるくらい奇跡的に撮影されていた・・・。
しばらく行くと方向指示版が目に留まった。
我々が目指すのは「大蔵高丸」「ハマイバ」方面。
反対側の「小金沢連嶺」「大菩薩」方面に向かったら、
連休中に職場復帰はできないだろう・・・。
それよりギョッとしたのが下の「発砲注意」の4文字。
おいおいここは熊でも出るんかいな・・・(゜゜;)
「湯ノ沢峠」を10:40に出発。
出発してすぐにこの階段状の登りがあり、
見た途端、いやに素直に瞬間めげる。
こういう段差は結構体力を消耗させる・・・。
ま、とにかくということで登り始めたが、
なんともなくあっという間に終わった。
段数がこの写真で見えるところまでしかなかったのだ・・・。
なんともそのあっけなさに、
めげた気分の落としどころが分からなかった・・・ヽ(^_^;))
視界がぐっと開けて空遠く連なる山が見えてきた。
ここは地図によると富士山の絶景ポイントということだ。
しかし、霞んでいてまったく見えない・・・。
どうもこの霞み方には風情が感じられない。
やはり山も春特有の靄で霞んでいると、
それなりに柔らかさを感じるものだ・・・。
しかし、いま目前の霞んでる様子はどうも違う。
これはどうやら黄砂による霞み方じゃないかと思える・・・。
中国の黄砂か・・・。
山に来て喘息になって帰るんじゃシャレにもならない・・・。
どうも霞み方に味わいがないわけだ・・・ナットク(-。-)y-゜゜゜
「湯ノ沢峠」の比較的広々としたスペースには、
先に到着していた人たちの姿もあり、
こちらがウダウダ休んでいる間に先発していった。
なんだかここまでで少し上がった呼吸を整えて出発だ。
熊笹の道で本格的な山道を登るのかと思うと、
また沢筋に出た・・・。
しかし、同じ沢筋と言っても、
確実に山道らしくなってきている。
岩がごろごろしてきてつまずくと怪我しそうだ。
あんまりキョロキョロするなよということだろうか・・・。
この初めの時点でコケていては話は進まない・・・。
しばらく沢筋の道を歩くと、
徐々に登りの道の角度が上がって、
それまでの沢筋の道から外れて本格的な山道となった。
山道に入ると、
今度は背丈を越えるような熊笹に挟まれた道を歩くことになる。
こういう道はなかなか手ごわい・・・。
まず風が全くなくなり無風状態になる。
いきなり蒸し暑さに体中が包まれて、
けっこう脳みそが浮いた状態になってしまう・・・。
これはなかなか不快指数の上がる状態だ。
沢筋の道はしばらく続いた。
両サイドの壁が徐々に高くなり、
低い谷筋の細い道がけっこう長く続いた。
沢の水が陽の光にキラキラ光ってるの印象的だった。
こういうきらめきに春の日差しを感じるんだと思う。
山道に入ってしばらくすると、
細いが水量たっぷりな沢筋に出る。
前日の雨で少し水の量が増えたかなという感じ・・・。
この沢筋に沿った道がしばらく続いた。
鶯の声がしきりに聞こえてくる。
沢の流れる音とウグイスの声。
これってなかなかの里山の音の風景ですよねぇ・・・(^_^)v
歩きはじめつてしばらくはよく整備された林道が続く。
これからどういう山道が待っているのか、
それほどのこともないという見通しを勝手につけて前進・・・。
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