少しだけ長く生きるようになったせいでしょうか、年を重ねるごとに知り合いの方とばったりと出会う機会が増えています。
先々月は上野毛駅のホームで昨年卒業した生徒のご家族全員と、先月は中央林間駅構内でやはり昨年卒業した生徒とお母さんと、昨日は学校から帰る我が娘と乗換駅で出会いました。
そう考えるとこれまでもいろいろな出会いがあったことを思い出します。
最も驚いたのは学生の頃、帰省するために乗った新幹線でのこと。いつもと変わらぬ車内販売が通りがかった時です。「すみません!コーヒーをください」とお金を払おうとしてその女性を見た瞬間、どこかで見た面影が?・・・確か、小学校か中学校の頃の同級生だったような?・・・すると向こうも気がついたらしく、小学校の同級生だったのです。アルバイトで乗り込んだ新幹線が同じ列車だったというわけです。
やはり学生の頃のできごと。父親が手術入院のため帰省し、実家で留守番をしていた頃。夜に買い物があって車で繁華街に出ました。
きっと交差点での一旦停止を怠ったためか、取締りをしていたお巡りさんに呼び止められました。
とっさに減点→罰金→親に叱られる・・・などと頭の中をかすめたときです。
「横山さんて昔 自分の担任の先生も横山さんでしたよ」
えっ!それって自分の父親では・・・?
すると、やはりお互いが思いついた人物は同一だったのです。お巡りさんが中学生の頃の担任が実は父親だったそうです。
「当時は大変お世話になりました!」と敬礼されてしまい、おまけに「では、気をつけてお帰りください!」と、難を逃れたことを思い出しました。
偶然か必然か、とりあえず偶然と思いたいものです。
ラッコ横山
先月まで一枚の葉も花びらもなかった『こでまり』に一挙に花が開きました。見事です。植物の生命力にただ驚くばかりです。
ようやく暖かさも本格的になってきました。そこで、これからが最も旬な【森林浴】の話をしたいと思います。
森林浴とは、新鮮な空気や静けさなどを求め森林に入ることで、心身をリフレッシュし、健康の維持などを図ることを言います。
森林浴の効用には、森林の緑が目の疲れを癒したり、音を遮断し、静寂を保つことにより精神的な安定が得られます。さらに樹木が放出するフィトンチッドという物質による殺菌作用などがあげられます。中でもフィトンチッド効果は、ドイツなどでも医学的に注目され、リラクゼーション効果や循環器系の病気療養に森林浴を活用する試みが行われているそうです。
新学期も始まり何かと変化に対応することで精神的な疲れもたまっている頃です。GWはぜひご家族で【森林浴】でリフレッシュはいかがでしょうか?
■林野庁・緑の文明学会が制定する
「全国森林浴の森百選」は次の通りです。
(東京・神奈川)
・高尾山 東京都八王子市
・明治神宮の森 東京都渋谷区
・御岳山 東京都青梅市
・藤野(相模湖)の雑木林 神奈川県津久井郡藤野町
・真鶴岬 神奈川県足柄下郡真鶴町
・西丹沢神奈川県県民の森 神奈川県足柄上郡山北町
※個人的なお勧めスポットは東京は白金・自然教育園、横浜は緑区の四季の森公園、子どもの国です。
森に入るときは、ランチや飲み物はもちろんですが、植物図鑑や昆虫図鑑さらにはスケッチブックを持参するとよいと思います。実際に目にふれ手にとったものを記録しておくことは子どもにもよい経験だと思います。
ただし、場所によっては自然そのものを保護している場合もありますから、持ち帰れるかどうかは事前に確かめておくとよいでしょう。
ラッコ横山
昨日、いつもとは違う曲を聴こうと思ってCDラックを探っていると、昔のグループサウンズのCDが見つかりました。いつ買ったのかも良く覚えていないものでした。さっそくヘッドホンをつけて聴いてみました。たしかになつかしく思う曲ばかりでしたが、ボーカルもストリングスも最近の曲に比べてはるかに劣ると感じてしまいました。きっとこれを買ったときにも1度聴いて、もう聴く気にはなれずにそのままになっていたのだと思います。
そんなとき、ちょっと前に聞いた元オリンピック選手の言った言葉を思い出しました。オリンピックでは、同じ実力を持っているとしたら、若い選手と年配の選手とではどちらが有利なのですか?という質問に答えるものでした。短期戦ではだんぜん若者の方が有利なのだそうです。年配者はいろいろと失敗経験があるので、それが頭によぎりなかなか思い切ったプレーができないのだそうです。それに比べてまだ成功経験しかない若者は思い切ったプレーができるのだそうです。そして長期戦になると年配者の経験が生きて、こちらの方が有利になるというのです。
これを頭に入れて聴くと、確かにほとんどの曲のあちこちにいろいろな工夫が見えかくれしているのでした。それが逆効果になっているものも多くありましたが、失敗することなどは全く念頭にないといった思い切ったアイデアにあふれるものばかりでした。そして、グループサウンズのブームが終わるとフォークソングのブームがやって来ます。これも始めは素人ばかりのグループが活躍していましが、やがてその中に素人のふりして実力的には完全なプロのグループがデビューしていたのです。それが「フォーククルセイダーズ」や「赤い鳥」、フォークの女王と呼ばれた「森山良子」などです。彼らの歌声、楽曲の完成度はやはり他の素人のグループに比べて軽く2ランク位は上位のものがありました。そして彼らは今でも日本の音楽界に君臨しているのです。これが長期戦ということになるのかななどと考えながら久し振りの曲を楽しみました。
では、中学受験は短期戦なのか、それとも長期戦なのでしょうか。第一志望に合格していった多くの子供達を見ると、やはり短期戦のような気がします。苦手などあまり気にせずに自分の得意なことをどんどんやって一気に突っ走っていったような気がします。どうやら夏休み頃まではどんな子でも好きな教科をどんどんやらせることでいいのではないでしょうか。そして苦手な部分は併走する大人の知恵でカバーしてやるのが理想的な受験勉強のような気がします。
カーネル笠井
情操教育、今はもっと違う言い方をするのかもしれませんが。
子どもの時、母に連れて行ったもらった歌舞伎座。
何がおもしろいのかが分からず、踊り以外は
半分寝ながら観ていました。
そんな歌舞伎に、はまっています。
今は芸の粋なこともわかります。
母が種を蒔いてくれたのは、この日を見越していたのでしょうか。
小さい時に触れておくことで、思い出してふと足を運んでみる。
音楽会や観劇も楽しむ大人の姿をみせておくのが
母の教育だったのかもしれません。
無駄のようでも本物を見せておくこと。
長い年月を経て、感謝の念を強くしています。
福井
種まきの季節がやってきました。毎年この時期になると、今年は何を育てようかとあれこれと考えます。ホームセンター等の折り込みも、さかんに苗木や種子の情報を伝えるようになってきました。
昨年種まきをしたラベンダーは無事に冬をこし、今年の夏には香りが楽しめそうです。サクランボの苗木も若葉を出し、来年には収穫ができそうです。若い頃に比べ、夏や来年がさほど先のことではなく、間近なものとして感じられるようです。
これに対して子供達にはこれが無理なようです。この時期に夏休みと言っても、それはまだまだ先のことで、大人の感覚だと1年も先のことのように感じているのです。それだけ今を一生懸命に生きているということでしょうか。毎日何か新しい発見もあるのでしょう。せめてそんな発見の手助けができればなあと願う立場になってしまったことをひしひしと感じてしまします。
子供達の感覚で面白いものにこんなことがあります。たとえば、「受験までもうあと3ヶ月だよ。」と言ってもピンとこないのに、「受験まであと100日だよ。」と言うと急に現実味を覚えて真剣になるのです。100日は1日、2日、3日、‥‥の延長上にあるのですが、1ヵ月は何かその間に区切りがあって、それを越えないと実感がわかないようなのです。
大人と子供の感覚のズレって面白いですね。
カーネル笠井
先日は収録のため終日 学習院に滞在しました。そこで見つけたものは、都心にありながらたくさんの自然に囲まれている学校の環境です。
豊島区の何十分の一を占めるといわれている木々の緑、「血洗いの池」は昔、赤穂浪士の一人、堀部安兵衛が「高田馬場の決闘」で叔父の仇を討った後、この池で血刀を洗ったことからきているそうです。
湧き水であふれている池の周りにはベンチや遊歩道まであって、憩いの場所として学生だけに留めておくにはもったいないスポットです。
静かに流れる噴水がまた趣があります。
馬場では十頭の馬が学生達によって育てられています。クラブの過半数以上が女子学生だそうです。「馬と付き合うのはかなりきついので女子しか残らないようです」と厩舎の先生が話していました。
都会の真ん中で馬に乗れるなんてどんな気分なのでしょう。しかも学校です。
生涯忘れることのできない貴重な経験になるでしょう。
こうしてみても、まだまだ都会の自然も捨てたものではありません。
ラッコ横山
都心にオフィスを置く企業を中心に、自転車に乗って営業することが増えているようです。以前は、営業と言うと必ず車で移動し、昼休みになると青山墓地周辺や外苑のあたりは営業マンの車で一杯でした。
ところが、最近は都心の交差点で自転車にスーツ姿で乗る光景を目にします。しかも、その自転車には会社のロゴが入っていたりします。それこそ社用自転車と言ったところでしょうか。
東京では登録している車を都内の道に並べると、道からはみ出して海に落ちるほどの台数になるそうです。その点でもこの社用自転車はまさに有効な手だと思います。
そう言えば、大きな荷物を持った営業マンらしき人を電車の中でも見かけることがあります。きっと、彼らも車で移動することから電車の移動によって地球環境に貢献しているのではないでしょうか。
そう考えると、山の手線に貨物庫のような場所ができていろいろな企業がちょっとした荷物を運べることができたら、大きな節減になるのではないかと考えるのは自分だけでしょうか。あのぐるぐる回る山手線をもっと有効活用できないものでしょうか。
エコ横山
わが家のまわりの山が萌え出しました。うすい若葉色が目に染み込んで、心の底から若返るような気持ちになれます。年を重ねるうちにこの時期が一番好きになってきました。最近女の子の名前に多く使われている“萌”も、きっと若葉が萌え出すイメージからきているのでしょう。
この時期になるとビージーズの『ファースト・オブ・メイ』という曲を思い出します。直訳すると“5月の初め”なのですが、これが『若葉の頃』と訳されていて、この言葉がとても気に入っています。ですから私もこの時期を『若葉の頃』と言うことにしています。日本だと若葉の頃はイギリスよりも一ヶ月近く早いようです。
この曲はテレビドラマの主題曲にも使われていましたが、この曲自体はむしろ初冬を思わせる感じのもので、私は『若葉』よりも『ひいらぎの葉』を連想してしまいます。
秋の紅葉で山が“燃える”のもすばらしいですが、これは少し刺激が強すぎるようです。せいぜいこの時期を十分楽しみたいと思います。
カーネル笠井
桜が散った散歩道をハナミズキが彩りはじめました。
歌の題名で知っていても身近に咲いていることを
知らない子ども達も多いようです。
桜のお礼としてアメリカから送られたとされるハナミズキ、
何かほっとする存在です。
今日は良く利用する京浜東北線が朝7時過ぎからとまっていました。
この4月から電車通学をはじめた新中1年生たちは
上手に回避できたでしょうか。
いつも通り運んでいたことが
突然ストップした時、判断し、行動していく力。
今子ども達に求められていると思います。
時には任せて
自身の目を養うこと、
生きる力をそれぞれが身につけてくれることが一番大事だと思います。
福井
今朝も6時ころから“ホーホーボッボッ、ホーホーボッボッ”という低い鳥の鳴き声で目をさましました。キジバトの鳴き声です。子供の頃、家の庭木の上に巣を作り低い声で“ホーホーボッボッ”と鳴くのを、他の動物の鳴き声と間違えて不気味にさえ感じていましたが、今はそのころをなつかしく思いながら毎朝聞いています。早起きもあまり苦にならなくなったからです。
キジバトは羽にうすい茶色がまじった地味な色をしており、人にはめったに近づきません。これと間違えられるのが公園にいて人にエサをもらっているドバトです。こちらは“クックックックック”と可愛らしく鳴きます。もともとドバトは人に飼われていた伝書バトが野生化したもので、そのためか人にはすぐになつくのです。子供の頃、となりの家のお兄ちゃんも屋根の上に巣を作り、十数羽の伝書バトを飼っていました。ちょうど宮崎駿監督の映画『天空の城ラピュタ』に登場する少年バズーが飼っていたのと同じようにです。このころはいたるところでこのハトが飼われていて、このハトによるレースもよく開かれていました。東京近郊に住んでいるものを北海道あたりまで車で運び、そこで放すのです。するとハトは自分で自分の巣のある方向を見つけて帰ってくるのです。その時間を競うというものでした。途中で道に迷ってしまい帰れなくなりそのまま野生化したものも多いでしょうし、昼間は巣には自由に出入りできるようにしているので、しばらくエサをやらないと帰ってこなくもなるのです。
ドバトは伝書バトの子孫のせいか空を飛ぶのには自信があるようです。お腹をすかせたカラスがドバトをつかまえようとして近づいてきても平気です。20〜30cmの至近距離にこないと逃げようとしません。いったん空に舞い上がってしまえばもうカラスにはどうにもならないからです。
ある日子供を連れて公園に行き、そこでハトにエサをあげていました。このとき、たまたま子供の投げたひもがハトにからみつき、びっくりしたハトがあわてて舞い上がりました。ところがひもが引っかかったために飛び方がぎこちなくなってしまいました。すると、どこからともなく大きなカラスがそのハトをめがけておそいかかってきたのです。空中で接触し、そのときハトは大きく方向を変えました。そのときうまくひもがはずれてかろうじて逃げることができました。ひもを投げたわが子を見ると、顔は青ざめていて体はまさに固まっていました。何気なくふざけてやった自分の行為がハトの命をあやうくしたことがわかったようです。充分に反省しているようでしたので、「助かって良かったね。」とだけ声をかけました。
わが家の近くに住み着いたキジバトにはつがいもいて、こちらは“ボッボッグルグル”なんて鳴き声を上げています。駐車場の上の電線に止まって鳴いているのも見られるようになり、ペットが1つ増えたようで楽しくなってきました。ただ、鳴き声をうるさく思う人がいて追い払ったりしないで欲しいなと願うのです。
カーネル笠井
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