先週時間を都合して相田みつを美術館に行って来ました。
日常使っている言葉があんなにも輝いてみえるのは
作者の心から思う本物の言葉だからでしょうか。
言霊というに相応しい心洗われる詩の数々でした。
そして、忘れがちな感謝の気持ちを思い起こし、
日々の生業に喜びを感じることが出来ました。
「しあわせは いつも
じぶんの こころが
きめる」
「夢は でっかく
根は ふかく」
みつを
夏休みのひととき、是非おたずねください。
有楽町の国際フォーラム地下1階にあります。
また、その上の階、1階にはごはんミュージアムもあり、
「ごはんCAFE」のランチはおすすめです。
福井
今年は、5月に雨が多かったせいかアジサイ(紫陽花)の花がとても見事で、どこもきれいに咲いています。元気がなく、ずっとしおれかげんだった昨年とは大きなちがいです。それに比べて今年のベニバナトチノキは、花の赤色、葉の緑色とも昨年に比べて色がうすくて残念でした。変わりに、花の咲いていた期間はとても長かったのですが、私の期待していたあのお祭りの飾り物といった雰囲気にはなりませんでした。きっと日射量が少なかったせいではないでしょうか。気候によってずい分と元気な花と元気のない花があるものです。
アジサイの名所は私の家の近くにもたくさんあります。高幡不動尊、京王百草園、立川の昭和記念公園、府中の郷土の森などです。しかし、アジサイというと鎌倉の“あじさい寺”こと明月院を思い出します。北鎌倉駅から歩いてすぐに行ける便利さもgoodです。梅雨の雨の降る日に行くと、別世界にでも迷い込んだような気分にさせてくれます。アジサイの花には雨がとてもお似合いで、人が少ないのもgoodです。
“見る人に遊んでくれと話しかけ、雨とたわむる紫陽花の花”
ずい分と前に行ったときに作りました。
カーネル笠井
世界各地で「エコツアー」が行われています。これは1982年のIUCN(国際自然保護連合)が第3回世界国立公園会議の議題で取り上げられたことがきっかけです。日本では1991年に環境庁が検討を開始し1993年に白神山地と屋久島の世界自然遺産登録を契機として、国立公園地域など自然度の高い地域などにおいて、エコツアーを実施する事業者が見られるようになりました。
エコツアーの概念は次の通りです。
・自然の営みや人と自然の関わりを対象とし、それらを楽しむとともに、その対象となる自然環境や文化の保全に責任を持つ観光のあり方
エコーリズムを成立させるために必要なことは
・地域の自然や文化に対する知識や経験の案内=ガイダンス
・地域の自然や文化を保全・維持するための取り決め=ルール
エコーリズムの成立によっての効果は
・旅行者は自然や地域に対する理解が深まり、知的欲求を満足させる
・観光業は新たなニーズに的確に対応し、新たな観光需要を起こすことができる
・地域社会は雇用の確保や経済波及効果、住民による地域の再発見により地域振興につながる
先日はTVでアフリカ最古の原生林・カメルーン・コーラップ国立公園のエコツアーを放映していましたが、とても興味深いものがありました。いつかは行ってみたいアフリカです。
ラッコ横山
気がついたら14日に開通したばかりの「副都心線」の車内にいました。予定では渋谷から山手線で新宿まで移動するはずだったのですが、渋谷駅ですんなりと移動することができ、しかも、ホームも閑散としていて静かで落ち着いた雰囲気に引かれたのかも知れません。自然に足が向いていたのです。新しいものには特別な印象を持つものです。
多くの乗客が初めて乗車するようで、みな、一応に座席に座らず路線図に目を配り、どのルートでどこまで行くのがよいのかを思案しているようでした。乗客によっては全駅名を書きとっている人もいました。
見慣れぬ駅名が新鮮です。「北参道駅」は原宿警察署そば、「新宿三丁目駅」は丸の内線と同じ駅名で垂直に交わり伊勢丹、三越、高島屋へとつながる駅構内のつくりになっています。
「西早稲田駅」は早稲田大学理工学部のそば、
そして「雑司が谷駅」は学習院と日本女子大の間に、「池袋駅」は西武、東武とやはりデパートへのアクセスがとても便利な構造になっているようです。
2012年には東急東横線との接続で、埼玉〜神奈川までの東急田園都市線に続く乗り入れとなります。
それにしても、一見便利なようですが途中でトラブルがあると全路線のダイヤに乱れるが生じることは否めません。
人はいったいどこまで「便利」を追い求めていくのでしょうか。
ラッコ横山
先日、さやえんどうの大好きな犬のお話しがありましたが、これはホウレンソウのおひたしの大好きな猫の話しです。
母は戦時中に飼っていた大型犬の非業の死がショックで、わが家ではもう生き物は飼わないということになっていました。そんな中、小学4年生だった私が捨て猫を拾って帰ったのです。そして、姉達の応援もあって、何とかその猫を飼うことを許してもらったのです。私の兄弟にとっても初めてのペットです。みんなで可愛がって育てました。耳にできものがあり、うみも出てくさいにおいを出していました。毎日それをきれいにふき取り、薬をぬってやることを続け、間もなくそれも完治しました。毛並みのきれいなトラ猫で“ピッピ”と名付けました。猫なりに恩を感じたのか、私が高2の冬に私になでられながら死ぬまでは、ほとんど毎晩のように1回は私の布団の中に入り込んできてはゴロゴロと喉を鳴らしていました。そんなピッピの大好物がホウレンソウのおひたしでした。肉食動物のせいか、口にしたホウレンソウを歯の奥で不器用にかむしぐさが少し変で良く覚えています。
私は好奇心旺盛の小学生でしたので、ピッピを可愛がるかたわら、よくおもちゃにもして遊んでいました。4つ足を両手で持って逆さにつるして空中で放します。するとくるっと半回転して上手に足から着地します。床にどれくらいの高さまで近づけてもこれができるのだろうなどと考え、ピッピが失敗するまで続けていました。いやがってもくすぐり続けると、前足で私の手をかかえ、後ろ足で何回もけっておこっていることを知らせていましたが、うまくつめを出す長さをかげんし、うっすらとしたすり傷しかつかないように気を配っていたようです。
そんなある日、あまりにもしつこく私がくすぐるものですから、少しこらしめるつもりで指をがぶっとかんだのです。こういうことも何回もありましたが、たいていは強くはかまないので痛くはないのです。ところが、この日はいろいろなタイミングがピッタリと合ってしまったのか犬歯が私の親指にぶすっとつきささってしまったのです。私はチクッと痛みを感じましたが、結局たいして血が出ることもなく、その傷は何もしなくてもすぐに治りました。それに、生傷は他にも絶えることなく作っていたのでそれほど気にはなりませんでした。
このことで今でも印象的に覚えているのは、そのときのピッピの眼です。きっと強く噛む気は全くなかったのに、何かのはずみで自分の主人の指に歯がつきささってしまったことのおどろきと、申し訳なさと、事の重大さを同時に感じていたのだと思います。私の指をかんだまま眼を大きく見開き、私の顔を見ていました。その眼の意味することは私にもすぐに理解できました。ですからこのことは親にも話さずにいたのです。
私にとって“飼い猫に指をかまれる”という事件になってしまいましたが、猫の眼がいろいろなことを語ることを知る機会にもなりました。この他にも、猫達には本当にいろいろなことを教えられました。
カーネル笠井
国語教育に関する記事で大村はま先生の名前を
目にすることが増えてきました。
著書の「灯し続けることば」・「教えるということ」を繰り返し読んでいます。
学校の先生であった作者とは立場が違いますが、
国語を教えるということでたくさん学ぶことがあります。
本の中で書いておられる文に
わからない相手に、わかるように工夫して説明するのが
本物の教師だというものがあります。
受け取る生徒のせいにせず、言葉を重ね、教材を工夫し、
わかる喜びを与えていくのが教育だともいってます。
受験という目標がありますが、
教えている生徒の中に
茂木健一郎氏のいう「アハ効果」を何度もおこし、
どうしたら国語がわかる喜びを味わってもらえるか。
梅雨の中休み、そんなことを考えています。
福井
今年の春は、私が定期的に長時間滞在するほとんどの場所でキジバトの鳴き声が聞かれました。こんなことは初めてです。キジバトはヤマバトとも呼ばれるように、多くは山の中で生活しています。それなのに、こんなに人家の多い所で生活するものが多くなったのは何故なのでしょうか。もしかすると、キジバトにとって街中の方が本当は住みやすいのかも知れません。あるいは、山の中がとても住みにくくなっているのでしょうか。
先日、父の法事で田舎に帰って墓参りをしてきました。そのとき、周りの山をながめていてふと気になることがありました。まだ新緑の残る青々とした山の中腹にポツリ、ポツリと赤茶色に染まった木が何本もあるのです。秋の紅葉の季節でもあるまいし何だろう、などと考えていたときに昨年に流されていたニュースを思い出しました。
山形県では最上川周辺の自然を世界遺産に登録するための活動を始めているそうです。そこで直面したのが、名物の最上川の川下りで見られる壮大な山の景色の中に、赤茶色に立ち枯れしている木が何本もあり、この景色を台無しにしているのだそうです。この原因は、木の幹を食べてしまう昆虫の幼虫なのです。以前は、こんな木があるとすぐに切り倒し、これを焼いて炭を作り、これを売っていました。ところが、最近では炭の需要が少なくなり、林業に従事する人も少なくなり、これができなくなったためにこの昆虫がどんどん増えて多くの木が立ち枯れてしまっているのです。そして、まだはっきりとした対策が決まっていないというものでした。こんな問題が私の身近な山でも起きていたのです。
こんな昆虫の幼虫の天敵が山でくらす小鳥達です。ところが、ウグイスまでもが今の時期になっても山にもどらずに人里近くで鳴いているのです。小鳥達にとって、今の山は住みにくいもの、魅力のないものになってしまったのでしょうか。何か心配です。
カーネル笠井
南太平洋に浮かぶ小さな島にツバルがあります。現在、地球温暖化による影響を受け、近い将来、島全体が海に沈む恐れがあります。
ツバルは25.9キロ平方メートルの広さに約1万人が暮らします。1568年にスペイン人によって発見され、1978年に独立しました。日本人も10数名が暮らしています。
すでにテレビや雑誌でご覧になった方も多いと思いますが、現在、ツバルでは海面の上昇に伴い、海岸線の侵食が進み、椰子の木が倒れ、地下水に海水が入り込んで人々の飲み水にも影響が出ています。また日によっては地面から海水が噴出し、あたり全体が海水で覆われる現象も起きています。
地球全体の影響がこのような小さな島国に及んでいる矛盾が、とても残念です。ツバルの子ども達は近い将来、自分の国、自分の島が消滅してしまう危機に直面しています。
今年もhotline(ホットライン)では、省エネ対策を講じます。ご理解・ご協力よろしくお願いします。
ラッコ横山
今日は横浜のある私立中学校で説明会がありました。毎年足を運び、卒業生の足跡をたどり、お世話になっている先生方に生徒の様子をうかがいます。また、日々変化する学校の様子を実際に自分の目で見るための大切なことです。
1時間半に及ぶ説明会が終了し退席しようとしたところ、背後から声をかけられその懐かしい顔に驚いた次第です。同じ塾で一緒に汗を流した仲間との7年ぶりの再会でした。
久しぶりに懐かしい話ができました。
さて今度は夕方、上野毛駅のホームで電話をしていたところ、目の前にどこからお見かけしたお顔と目が合いました。ただし、即座に思い出せません。瞬時にこの数年の記憶のシートのようなものが何枚か早送りで脳裏を横切っていくのですが、どうしても今、目の前にいらっしゃる方のシートが探し出せません。
そんな頭の中で右往左往しているうちに、先方様よりご紹介をいただき、以前の塾で6年前に卒業した生徒のお母さんと確認できました。そしてその生徒の弟さんが、通学先からの宿題、「美術館に行って、絵を鑑賞すること」で、来られたそうです。
お姉さんも元気で楽しく学校に通っていらっしゃるそうです。
やはり、卒業生が楽しく進学先に通っていると聞くのが何よりのお土産です。それにしても「記憶」というのはうまく時系列になっていない部分もあるようです。印象度が記憶の深さに比例するのか、その仕組みに思いを馳せた一日でした。
ラッコ横山
小学校低学年のとき、上級生のグループに「これを食べないと一緒には遊んでやらないよ。」と言われ、足長バチの幼虫を渡されました。私たち3人ほどの仲間は、いやいやながらも仕方なくそれを口にしました。それだけ上級生の存在は大きなもので、決して逆らえないものだったのです。もぞもぞ動く幼虫を歯の奥でかみつぶしました。“とてもいやな味がする”という予想とは裏腹に、甘酸っぱい味がし、まずかったという記憶は全くありません。トラウマになってしまいそうな出来事ですが、それがまずくなかったこと、仲間と一緒に体験したことが、むしろその後の自信につながる出来事になりました。きっと上級生達も同じような経験をし、意外にまずくないこと、仲間と共通の体験をしてつながりが深くなることを伝えたかったのだと思います。
最近の悲惨な事件を見ていると、それを引き起こす人達が育ってくる段階で社会で生きるための“従順”さというものを身に付ける機会がないままに大人になってしまい、社会にとけ込めないでいるように思えて仕方ありません。
何らかの形で少しでも地域社会が復活し、みんなと泣き笑いしながら子供達が育つ環境になって欲しいと思います。うちの子の小学校でも防犯パトロールは欠かせないものになってしまっています。
カーネル笠井
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