先日、アメリカのテレビドラマが放送されていて、登場人物の『レベッカ』が家族や親しい友人達から『ベッキー』と呼ばれていました。アメリカでは“レベッカ”という名前がつくと必ず愛称が“ベッキー”になるそうです。日本でもテレビで人気のバラエティーアイドルの『ベッキー』の本名は『レベッカ』だそうです。
これだけ聞いた感じが違うと、2つの名前をもらったみたいで楽しそうですね。私も以前所属していた塾では“カーネル”との愛称で呼ばれていました。何だか自分が2人いるみたいで、少し世界が広がった気分もしたものです。
日本では市役所に人名を登録するときには、決められた文字しか使えないことになっています。しかし、その読みには制限がないのです。以前高校野球で有名になった投手に『宇宙』と書いて『ひろし』と読む選手がいました。これだけでも自分の世界が広く感じられたのではないでしょうか。学生時代に名前が『明一』と書いて『あきかず』と読む友人がいました。彼の愛称が“しょういち”で、みんなからそうしか呼ばれない彼もそれをいやがったり、それを否定したりすることはありませんでした。わが家でも娘を中3のころまでは“コーチェ”との愛称で呼んでいました。少し距離がおけて良かったように思います。
少子化になって、子供達も昔のようにたくさんの兄弟や友達がいる状況とはずいぶんとちがってきたように思います。いっそのこと、みんながセカンドネームを持って、それを使い分けて行動したら面白いのではないでしょうか。自分を見失いがちになる現在ですが、かえって自分のことが冷静に見られるようになる気がします。
カーネル笠井
「さあ、新学期。がんばりましょう。」
大人は簡単に言うけれど、なかなか子ども達には伝わりません。
ペースを取り戻すことに時間がかかります。
スイッチを切り替えることは
集中・気分転換を上手にしていくことです。
勉強の効率をあげることにつながります。
簡単に身につくものではありませんが
スケジュールをたて、
日頃から時間を上手に使うことを
習慣づけていきましょう。
明日、学校から帰ったら何をしますか。
福井
長かった夏休みも終わりを迎えます。
勉強に運動に、そして体験学習や習い事と
あちこちで活躍した小学生だった
ことでしょう。
また、初めての合宿や遠征試合を経験した
中1も、中学受験の時とはまた違う忙しさ
だったと思います。
朝から夜まで多くの子ども達ががんばった
40日間でした。そして、この夏の疲れが
ちょっと涼しくなったころに出始めます。
今のうちに頭と体のクールダウンを
しっかりとしておきましょう。
すでに2学期制の学校は授業が
始まっています。新しい忙しさに
向き合っています。
体調管理に注意して、新学期を過ごし
ましょう。また、この夏の成果が表れるのは
秋から冬です。9月はその熟成期間と
とらえましょう。
十分な熟成があってこそ、格別な風味を
味わえます。
子ども達一人ひとりの40日間を
評価してあげたいと思います。
ラッコ横山
今年10月 国土交通省内に「観光庁」が
発足します。
観光立国を目指す大プロジェクトが
進行中です。
急激な少子化と経済活動の停滞に歯止めを
かけるべく、ターゲットは外国人旅行者です。
2003年の出国旅行者ランキングでは
1位ドイツ、2位イギリス、3位アメリカ
以下、9位中国で、15位が日本です。
2004年の外国人旅行者受け入れランキング
では、1位フランス、2位スペイン、
3位アメリカ、4位中国で、なんと日本は
30位という低い位置です。つまり、出国
に対して外国人の旅行者の入国が少ないと
いうことです。
これを、国全体が観光に力を注ぐことで、
訪日外国人を2006年の733万人から
2010年には1000万人の目標を掲げて
います。
この動きは教育機関にも及んでいます。
国内の大学においても「観光学部」
あるいは「観光学科」と名が付く学校は
首都圏だけでも約70学部・学科にも
なります。
日本の文化や伝統を再確認する時期なのかも
知れません。
東南アジア各国だけでなく、欧米諸国
さらに世界中からの旅行者がこの 【黄金の国】
へやってくることを期待します。
ラッコ横山
ここにきて秋雨前線の影響で雨降りの毎日が続き、天気予報も連日当たるようになりました。ところが、そこまでの天気予報は7月の初めから外れっ放しだったのです。気象庁の出す天気予報も連日変更されっ放しで、ある気象予報士によると、過去に例がないほど当たらなかったようです。
偏西風による西から東への天気の変化は規則正しいために良く当ります。しかし、南北の変化に関しては全く当たらない気がします。それは北から流れ込んでくる冷たい空気は温度差が大きく、大きな天気の変化をもたらします。そのために余計に当りずらくなるようです。
日本各地に、その地方で良く当たることで有名な“お天気おじさん”が存在します。そんなおじさんに、以前こんなインタビューがされていました。
「おじさん、あなたの天気予報はどのくらいの確率で当たるのですか。」
その返答はだいたいこんな感じでした。
「そうだねえ。だいたい6割くらいかな。」
これを聞いていて、はてな?と思いました。日本の天気の7割は晴れのはずです。ですから、1年中「晴れ」といっておけばそれだけで最低7割は当たるはずです。それに、傘の必要のない真夜中に1mm以上の雨が降れば、その日の天気は「雨」になります。ですから昼間は晴れて傘の必要にない日は8割以上になるはずです。
どうやらこれは、天気のあやしい日の前日に限り予想をするので、6割当たることで「良く当たる」となるのかも知れません。それを考えると、やはり気象庁の天気予報はあまり当たらないと言わざるを得ません。
暖かい国になると多少の雨が降ってもめったに傘をささない所もあります。ですから、日本人は少し天気を気にしすぎるのかも知れません。しかし私が子供の頃には雨が降ると、「雨にぬれると放射能が含まれているから頭がはげるよ。」と広島の原爆の影響をまだ真剣に心配していたのです。だから天気を気にすることは戦後の日本の文化の一つとも思えるのです。でも、原爆の影響もなくなった現在ですから、もう少し違った天気の考え方ができると面白いですね。
カーネル笠井
オリンピックが閉会し、涼しさが続く毎日に
季節が移っていく寂しさを感じています。
北京オリンピックも興奮しましたが、
オリンピックと言えば、東京オリンピック。
東洋の魔女にアベベ選手。
その姿が子どもだった私の脳裏にも
色濃く焼きついています。
そして、数年後の大阪万博。
日本がどんどん世界に認められていく時代を体感しました。
選手の頑張りに一体となった2週間の思いを
それぞれの目標に向かう原動力に出来たらと思います。
福井
昨夜の金メダルをかけた日本女子ソフトボールチームの決勝戦での試合を見て、私も思わず感動してしまいました。3連投の上野投手を盛り上げよう、助けようという気持ちがプレーに表れていました。いくたびか訪れるピンチの場面にも、観ているこちらが何かミスをするのではとハラハラしているのとは裏腹に、むしろ普段以上に落ち着いた、そして集中したプレーができていたのです。それに反してアメリカチームの選手は固くなり、細かいミスや大きなミスを連発していました。人間というものは気持ちの持ち方次第でこんなにもプレーに大きな差が出るものだと、つくづく感心させられました。特にこのように他人を守ろうとするときには、コンスタントに普段以上の力が出せるものなんだと思います。
中学受験の勉強でも同じようなことがあります。それは良くある学習動機の1つで、「成績が上がるとお母さんが喜ぶから。」というけなげなものです。このような動機で勉強ができている場合には、親にも子にも負担が少なく成績が上がるとても効果的なものになっています。そしてこれができるのは小学生の間ぐらいですので、大切にして欲しいと思います。
しかし忘れてはならないのは、成績は単に一過性のものであり、努力は一生を左右する大切なものであることです。ですから成績が上がらなくても、努力していることを心底喜んであげなくてはなりません。でないと、この努力の本当の価値が失われてしまうからです。
夏休みも残り少なくなってきました。この間の勉強を“誰かのために”と思って勉強するのも悪くはないかも知れません。気分が変わって、夏の疲れも飛んでしまうかも知れませんね。
カーネル笠井
悲願の金メダルに輝いた日本女子
ソフトボールチームの活躍は
素晴らしいと思います。
特に、連投で3試合分を一人で
投げ続けた上野選手のひたむきな
投球には、ただただ脱帽です。
多くの人々にたくさんの勇気を
与えたことでしょう。
今回の北京オリンピックを観ていると
世界のトップに立つアスリート達の
予想を遥かにこえた重圧を感じます。
常に追われる立場で世界中の挑戦者を
迎えることは、並大抵のプレッシャー
ではないと思います。
きっと、ソフトボールの決勝では、
今度こそ勝ちたいという思いが
アメリカより日本の方が相当上だった
のだと思います。
このことは、これから中学受験を
目指す子ども達にも知っておいてほしい
事実だと思います。
あきらめないこと、夢を追い続けること。
ラッコ横山
夏休みの一番の楽しみは
「ラジオ体操」でした。
まだ、家族が寝静まる早朝から
スタンプ台帳を首から提げて
そそくさと出かけて行ったことを
今でも鮮明に覚えています。
夏の早朝は日中のムシムシ感は
ないものの、校庭には夏の朝日が差し込み、
イチョウの木の長い影が校庭全体を
包み込む光景が特別でした。
しかもあの広い校庭に一番乗りで
一人ぽつんと立っていることが、
なんとも言えない特別な感覚だったのです。
スズメや小鳥がさえずりはじめ、
朝の空気が少しずつ動きはじめていく
様子が伝わってきました。
この特別な15分間に毎日引き寄せられて
いたのです。何か、【動いている地球】
を体感しているような感覚でした。
そのうちに三々五々あちらこちらから
老若男女が集まってくると、もう辺りは
特別なものではなくなり、記憶も途絶えて
しまいます。それはまるで空想から現実に
呼び戻される瞬間のようでした。
田舎に行くときもこのスタンプ帳は有効で
どこでもちゃんとスタンプがもらえたことも
記憶しています。しかも、どこに行っても
一番乗りでその不思議な光景を楽しみに
していたのです。
そんな自分にとって特別なラジオ体操の
朝でした。
ラッコ横山
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【ラジオ体操】
1928年(昭和3年)11月1日の朝7時、
東京中央放送局から、ラジオ体操の初めての
放送が行われました。
当時、日本放送協会とラジオの聴取契約を
していた人は56万人、まだまだラジオ
普及率の低い時代、ラジオを持っていない
人はラジオのある家庭に行き、放送を聞いた
そうです。
先日、友人の家を訪ねたときのことです。まだお昼前から、“リーン、リーン”と上手に鳴くスズムシの声が聞こえてきます。どこから聞こえてくるのかたずねると、声の主は玄関に置かれた虫かごの中のスズムシでした。卵からふ化させ、少し育てた幼虫をもらってきて育てているそうです。丸々と太ったスズムシは、澄んだ大きな声で、“リーン、リーン”と休みなく鳴き続けていました。
私の近所にもスズムシはたくさん住んでいます。そして“リッリッリーン、リッリッリーン”と鳴いています。やはりあまり丈夫に育っていないのか、人に飼われているものほど澄んだ声にはなりません。スズムシにとって、このような人間の存在は“鬼に金棒”といったものになっているのでしょうか。
そんなことを考えながらも、来年は絶対に自分もスズムシを育て、家のベランダで鳴かせてやろうと決めました。そう決心させるほど、澄んだ魅力的な鳴き声でした。
カーネル笠井
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