昨日、午前中、以前このブログでも「白井晟一」展や「ヴォーリス」展などで何回か紹介した、汐留ミュージアムへ「今和次郎 採集抗議」展を見に行きました。今和次郎さんは、昭和初期の東京の様子や人々の生活の変化を観察、記録そして分析した「考現学」の創始者として知られているそうで、建築家やデザイナーでもあります。私は、今和次郎という人も考現学も良く知りませんでしたが、なかなか楽しめました。初期の民家研究も良いですが、関東大震災直後、人々が造ったバラック建築を調査して、自らもバラック建築をペンキで装飾した「バラック装飾社」の活動が特にユニークで面白いです。以前、ゼロエミッションの調査で、浮浪者の家を観察していた建築家の石山修武さんの姿が重なりました。もちろん、戦後の生活人類学的な調査も楽しめます。このような、常に、われわれの生活を調査・考察して、そこから学び、デザインを模索する姿勢は、これからの日本に必要なことです。建築やデザイン関係の方には特にお勧めです。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account