曜変天目
Feb
22
中国・南宋時代(12から13世紀)に福建省の建窯で焼かれたこの曜変天目は世界で3つしか確認されていないようです。本場、中国にはなく、いずれも日本にあり、すべて国宝です。再現は難しいとされていましたが、最近の研究で、建窯で使われた土を使わないとこの斑文に青い虹彩は出せないことがわかり、大分近い発色を再現できるようになったようです。
実は、一昨日アップした1月の西洋アンティーク陶磁器の勉強会で、磁器の窯変釉と焼成温度についての話題になったとき、この曜変天目茶碗の話が出てきました。
そのときに、この「曜変天目茶碗は何ですか。磁器ですか?」と質問が出て、わたしは、「陶器でしょう。」と答えようと思ったときに、別の方が、「あれは磁器でしょう。」と答えられました。「磁器」ではないと思ったのですが、実物を持ったことがなく、高温で焼成した可能性もあると思い、思わず、「せっ器(ストーンウェア)かもしれませんね。」とあいまいな答えをしてしまいました。
答えは、あまり釈然とはしませんが、
やはり「陶器」です。
このせっ器の定義もあいまいですが、一応、釉の有無は問わず、素地が堅緻であり、叩いて鈍い音がし、吸水性がある程度あるもので、胎土は鉄分を多く含むものと規定されています。
建窯の胎土は鉄分を多く含んだ鉄胎ですが、黒釉を掛けた鉄胎陶器は、このせっ器の範疇にしていないそうです。
まったく、どうでもいいですよね。こんなこと。
なお、せっ器の「せっ」は、「火」扁に「石」と書くのですが、このブログでは変換されませんので、ひらがなで載せました。
Posted at 2008-02-22 21:37
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Posted at 2008-02-23 10:02
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Posted at 2008-02-23 13:06
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Posted at 2008-02-23 06:07
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Posted at 2008-02-24 00:07
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