先週の土曜日、Ombakの公演を南青山CAYで見ました。
ガムランには譜面はありませんが、曲は決まっており即興は行われませんので、他の音楽とのコラボレーションはなかなか難しい音楽なのです。ですので、どんな音楽になるか心配だったのですが、とてもよかったです。
会場は音の共振、共鳴そして、増幅に溢れ、すごかったです。といって、耳障りでもなく、素直に聴けました。とくに、イギル、ホーメイとのコラボレーションはすばらしかったです。
桜田さんがガムランの伝統にとらわれず、踊りや衣装のデザインなども含めて、とても斬新にアレンジしたことが成功した要因でしょう。さすが、学生時代、山下洋輔にのめり込んでいただけあります。
ただ、ひとつ注文をつけると、ゴングはよく聴こえたのですが、低音を演奏していたジュブラーグの音をもうちょっとうまくマイクで拾って欲しかったなと思いました。ジュゴガンもなく、そして、ガムランのOmbak(うなり)を代表するジュブラーグの音が全体的に小さかったので、ホーメイの共鳴に負けていました。
写真は、ゴングクビャールで演奏するバリ舞踊タルナジャヤです。普通、この踊りは、バリの衣装を着て踊るのですが、まるで、フラメンコの踊り(全然違うものですが)を見ているようでした。最後のテレッグも音楽とよくマッチして(お面も含めて)よかったです。
20年前、CAY(スパイラル)の杮落としのときに、ガムランを演奏したという思い出を桜田さんが話していました。そして、私はその20年前に楽器運びを手伝って、楽屋でバリ人と一緒に過ごしていたことを思い出しました。
確か同時期に横浜の高島屋でバリ展が行われ、ガムランの演奏家が数人来日していたのです。ただ、CAYでは、関西の方で呼ばれていた他のバリのガムラングループが櫻田さんらと演奏し、そして、彼らに会うために、横浜で演奏したバリ人もCAYに来ていたのです。
演奏が見ることができなく、バリ人と楽屋で過ごしていたことは覚えていたのですが、何で、バリ人が演奏しないで楽屋にいたのか忘れていました。
ということは、CAYでのステージ演奏を今回まで見たことがなかったことになりますが、数年前に、ジャズマヌーシュ・スウィングのギターリスト、ロマーヌ(フランス)が来日したときの演奏をCAYで見たことも思い出しました。
いや、忘れていても、その場所に行くと思い出すものですね。
今度は6月にまた行うようですので、興味ある方は是非見に行きましょう。
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