今日は、愛知県陶磁資料館で行われている「明治の人間国宝」の講演会があり、日帰りで行ってきました。発表者は九州国立博物館学芸部長の伊藤嘉章氏で、講演題目は「明治が求めた帝室技芸員 清風与平・宮川香山」でした。内容は「帝室技芸員とは?」から始まり、清風与平や宮川香山の作品を通して、1893年のシカゴ万博や1900年のパリ万博において、日本が帝室技芸員に求めた美術品についていろいろお話がありました。ちょうど、アールヌーヴォー時期と重なり、興味深いお話でした。その後、元近代国際陶磁研究会会長の高木さんらと岐阜県陶磁資料館で行われている「海外から見た日本の技 成瀬誠志」展を見に車で連れていっていただきました。こちらは東京薩摩と呼ばれていたものです。細かい絵付けと細工が特徴で、この成瀬さんもシカゴ万博で銅牌を取っており、そのメダルと賞状が展示されていました。初めて見ました、シカゴ万博のメダル。成瀬さんの作風もやはり、明治から大正にかけて真葛と同様に変化していたことがよくわかる展示でした。
「明治の人間国宝」の方の展示は講演会が始まる前の40分くらいで駆け足で見ました。本当はもう一度講演が終わってからじっくり見ようかなと思ってましたが、急遽、成瀬さんの展覧会を見ることになったので、ちょっと心残りでしたが、まあ半分以上は何回か前に見たことがあったものなので、また会えたなという感でした。ちゃんと、5月の東京プリンスにあった、このブログにもアップした諏訪蘇山の花瓶も展示されていました。
いずれの展示会も巡回しませんし、もう2回目はやることはないでしょう。11月2日から清風与平の作品も追加展示されるので、もう1回くらい行きたい気もしますが、どうかな?
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Posted at 2010-10-10 07:08
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Posted at 2010-10-11 02:33
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