長城の遭難に思うこと

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写真はWebで拝借 写真はWebで拝借
支那(中国)の万里の長城での遭難に関して私見を述べる。
情報はマスコミ&NETからであることを事前にお断りしたい。
今回の事故でお亡くなりになった山歩きの同志として、ご家族にはお悔やみを
申し上げます。
ただ、彼らの死を無駄にしないために、死者にはやや辛辣と思われるような
表現をする事をお許しいただきたい、これが彼らが残してくれたメッセージ
であることを信じているので。

遭難の原因:
一番は天候の急変であることは論を待たないが、山での天候の急変は
想定内で行動すべき。
今回の緯度と高度はこの時期雪があっても不思議ではない場所、それが
ツエルト(簡易テント)を個々が持参しないのは明らかに装備不足。
メンバーが高齢であるのも要注意、ツアーであるためメンバーが選べない
との意見もあるが、高齢者の要注意点を以下に述べるので、その問題を
ご理解いただきたい。

いわゆるリタイア組は、山に出かける頻度が高く、時間も自由になるので
山行きで心肺機能は、運動不足の若者より高い場合が多い。
ところがこれを「体力」と勘違いする老人が実に多い。
急勾配や長距離をこなし「どうだ!まだ若いものには負けん!」などと
思い込んでいる方々である。

ところが彼らとても体温調整機能、皮膚の感覚、故障の回復は確実に若者
のそれとは退化しているのである。
特に感覚の鈍さは致命的で、体調の不良を感じてからダウンまでの時間
がかなり短い。

近年の遭難の多くは、この老人たちが引き起こしたり、最悪は彼らに巻き込まれて
集団遭難となるケースなどが散見される。

低温対策はウェアでの対応が最も有効だが、おしなべてこれは高額で、リタイア組は
この先何時までもやるわけではないので・・・・ などの理由でこの装備に対する
投資を躊躇うケースが実に多い。
お金で贖える安全は「買う」のが山行きの鉄則だが、これを心底理解している方が
この方々でどれほどおられるのだろうか。

一番危ないケースはリタイヤ後に山行きを始めた方で、いわゆる基礎訓練と知識が
欠落している。
低山を歩いているだけなら良いが、段々危険な山に行くようになり、装備がそれに
付いていかず、天候の急変に対応出来ない場合では、先述のツエルトも設営経験が無ければ役には立たないし、着衣のタイミングも早め早めで行わないと間に合わない。

今ひとつ、ツアーに頼りすぎる危険、今回のツアー会社は2009年のトムラウシ
で安易なプランを指摘された会社である。
この会社のツアーは割高であることで名高い、しかしガイドの数が多かったり
テントその他をガイドが運ぶ「間違ったサービス」でも有名である。
ツアーでは「不適格」と思われる人も自己申告であるため参加が出来てしまう。
今回も「ツアー」だから、以前に問題があっても、もう安全と思い込んではいなかったか?

山での事故は、分母を考えれれば実に確率は低い、昔の事故率と比較すれば
雲泥の差であり、大騒ぎする必要の無い数値ではある。

私が言いたいのは、あまりに安易に取り組み参加する姿勢である、趣味道楽は
当然自己責任であり、これらを「お上」の監督下に置く必要などさらさら無い。
この安易さが、政治への無関心、平和ボケにつながってはいないかと危惧する。

現在のリタイア組は高度成長期、何もしなくても会社に行きさえすれば、それなり
の収入が保証された「良き時代」をお過ごしになった方々である、真面目にやれば
どうにかなるを生活信条とされた方でもあるが、もうその時代では無く、今一度あらゆる取り組みを「昔の経験」を忘れて見なおしていただきたいと切に思う。
#ブログ

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とにかく遭難というと中高年…。
そんな感じが普通になってきましたね。
トムラウシ遭難でより慎重になってるのかと思ったら、
また同じような遭難の仕方…。

どうにかなるさは確かにあるんでしょうね。
自然はどうにもならないんですが…。

大陸の寒さは日本とは比べものにならないんですけどね…。
Posted at 2012-11-12 16:08

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ツアーを過信してはいけないのですが、自力で山行が出来ない方々が頼るようです。
根本的にどこかおかしい・・・・・
Posted at 2012-11-14 10:54

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楽しいはずの旅がこんな形で終わってしまうのは本当に残念無念だったと思います。
そうならないための準備はとても大切だと教えていただきました。
Posted at 2012-11-14 02:18

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