ウォーキングとトレッキングの違い

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最近、ウォーキングから山歩きをしたいとの相談をよく受けます。
昨日の鳩吹でも、普段はウォーキングをしていたと思われる方々
に複数出会いました。

自力で歩くことに大きな違いはありませんが、以下の点に注意が必要です。
※以下ウォーキングはW、トレッキングはT

日本ではTは軽登山と理解されているが、山歩きであるとの前提で以下のお話をすすめる。

Wもその行動エリアに山道があるかもしれないが、大抵は人の居住する地域を比較的長距離歩行する、Tは大部分は山中での歩行で、人の居住地域は最初と最後に通過する程度である、このため以下の様な違いが生ずる。

Tは途中で中断することはコースにもよるが不可能な場合が大半で、単独での救援救護依頼はおおごとになる、Wの様にタクシー、最悪は救急車などは望めない。

Tはアップダウンのコースがあり、ハイキングコース等と書かれているが、Wの延長では決して無い、足場の悪い所も少なからずあり、初心者は靴の助け(登山靴)が必要で、いわゆるWシューズでは不向きなケースが多い。

Wシューズは平地を長距離歩行を想定してつくられているが、登山靴は長時間ではあるが、決して長距離歩行を想定していない, Wにはない悪路踏破を想定して作られている。

Wの場合は体重の上下移動は少なく、時間によって消費カロリーを増やすことで運動量を確保するが、Tの場合は体重の上下移動が大半で、使用する筋肉の強度や消費カロリーはWに比べてかなり多い。

Wの場合携行品や装備は最悪エスケープが可能なので、それほどの注意は要らないが、Tの場合は場所に応じてそれなりの装備が必須となり、携行重量もWよりかなり多い。

Tの場合は激しい運動量となる場合多いため、冬季でも発汗・放熱を考慮したウェアが必要となる。
Wの場合は冬季は防寒が主体となるため、冬季の服装・素材には違いがある。
Tの場合は夏季以外は綿製品は下着類も含め着用しない、最近は化繊品が主流となっている、特に冬季は気温・風の有無・行動(アップ、ダウン、休憩)によって着衣を着脱して対応する、さらに着替えを含めると携行するウェアが日帰りでも多くなる。

Wの場合、水や食料は比較的簡単に金銭で贖う事が可能であるが、Tの場合は食料は携行、水の場合にも水場が確保されていなければ携行するしかなく、その量などを綿密に計算するしかない。

Wの場合、体内のカロリー不足での体力ダウン、いわゆる「シャリバテ」での危険度は低いが、Tが単独の場合には事故の恐れがある。

Wでは捻挫しても大事に至る場合は少ないが、Tでは捻挫の恐れが高く、かつ時間帯、場所によっては遭難につながる。

Wでは危険生物との遭遇はほぼ考えられないが、Tの場合は極めて高く歩行中に細心の注意が必要である。

Wではコンパス・地図の必要度は低い、携行しなくて遭難になる事は無いと思えるが、Tの場合は行き慣れた場所ですら携行しないと危険がともなう。

Wでは夜間歩行も大きな問題は少く、大抵はヘッドランプは不要と思えるが、Tの場合、秋季から冬季には日没時間を考慮しないと、ヘッドランプ無しでの歩行は無理となり、仮に持っていてもかなりの危険がともなう。

つづく
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日本のコースは難しいんですね。
こちらの公園のハイキングコースはスニーカーで歩いている人が多いです。
あまりアップダウンもありません。
Posted at 2011-01-23 23:07

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日本のコース、特に地方のそれは道の整備が悪くて、スニーカーでは捻挫の危険が伴います、米国とは大違いです、道幅も狭いです。
※東海自然歩道がやっと米国並です
Posted at 2011-01-25 01:22

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