Sep
8,
2018
白露(2018.09.08)
ありませんが、一応暦ゆえ
以下、伊勢物語 六段 芥川より
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、
からうじて 盗みいでて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、
「かれは何ぞ。」
となむ男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、
神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、
あばらなる 倉に、女をば奥に押し入れて、男、弓・ヤナグイ
を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、
鬼はや一口に食ひてけり。
「あなや。」
と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、
見れば率て 来し女もなし。足ずりをして泣けどもかひなし。
白玉か何ぞと人の問ひし時
露と答へて消えなましものを
今どきのオネエサンはおんぶなどの必要も無く、
鬼等が現れれば、ちょっとインスタに等といいかねません。
あな、おそろしや・・・
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